「今日、何食べよう?」をつくる。
ボンディッシュには、社員食堂やカフェテリアなど、毎日の「食」を支えるさまざまな現場があります。
そこに並ぶメニューPOPも、ボンディッシュのデザイナーの仕事のひとつ。
「今日、何食べようかな?」
そんなふうにメニューを眺めてもらえるように、料理の魅力やおすすめポイントが伝わる見せ方を考えています。
たとえば、写真の見せ方を変えてみたり、文字の大きさや配置を工夫してみたり。
同じ料理でも、見せ方が変わるだけで印象はぐっと変わります。
今回ご紹介するのは、月2回開催しているイベントメニューのPOPデザインです。
いきなりPOPは、つくらない。
ボンディッシュのデザイナーは週に一度、シェフや管理栄養士など、イベントメニューの企画メンバーとミーティングをしています。
メニューの大枠が決まっている状態から、どんな見せ方にしていくかを一緒に考えていきます。
8月に提供したのは、「モロッコ料理」。
「この料理って、どんなイメージ?」
「こういう言い回しにしたい」
と、シェフや管理栄養士からも意見をもらいながら、少しずつ方向性をつくっていきます。
そして、みんなで共通して大事にしているのが、
「おいしそうに見えるか」
「イベントメニューとして、ちゃんと目を引くか」
ということ。
その内容をもとに、まずデザイナーがビジュアルのイメージをまとめます。
実は、以前はこの段階を挟まず、すぐにPOPの制作に入っていたそう。
でも、「ちょっと思っていたのと違った」「もっとこういうイメージがいい」と、あとからリクエストをもらうことも。
それなら、最初にデザインのイメージを共有しておいたほうが、みんなが納得できるものをつくれる。
そんな考えから、まずはビジュアルの方向性を揃えてから制作するようになりました。
▼デザインイメージ
今回は「どのパターンもいいね!」となった中から、柄(左)×黄土色(右)を掛け合わせたデザインに決定。
▼実際に完成したPOP
「食べてみたい」を、見せ方でつくる。
デザインするときに意識しているのは、単純に「おいしそうに見せる」ことだけではありません。
たとえば、今回のモロッコ料理のような世界の料理では、あえて国旗を使わないことも。色や写真、文字の配置などを工夫しながら、その料理やイベントのテーマが伝わるデザインを考えています。
「社員食堂のPOP」というより、雑誌の表紙のようなイメージにも近い時があるかもしれないです。
食に関するデザインだからといって、いかにも「食」らしい表現にするのではなく、今まであまり見たことのない色やビジュアルを取り入れて、まず目に留まるものにする。
それも、デザイナーが考えていることのひとつです。
そして、デザイナーだけで完成させているわけではありません。
初稿ができたら、企画メンバーにも見てもらいます。
「これを食べる人が見たら、どう感じるか」
料理をつくる側の視点だけではなく、実際に食べる“お客様の立場に立った”目線から意見をもらうことで、デザインをブラッシュアップしていきます。
文字からも“おいしそう”を感じさせる。
デザイナーが関わっているのは、ビジュアルだけではありません。実は、メニュー名の考案にも関わっています。
たとえば、今回のモロッコ料理では、
モロッコ風ミートボール
➡旨みジューシー!モロッコ風トマトミートボール(ケフタ)
羊の肉を使ったカレー
➡じっくり芳醇!羊肉のモロッカンキーマカレー
チキンとクスクス
➡ホロホロ柔らか!タジン風チキンとクスクスボウル
レモンのパスタ
➡キリッと爽快!地中海風の塩レモンパスタ
料理名に少し言葉を加えるだけでも、「どんな味なんだろう?」と想像したくなります。ここにも、「おいしそう」をつくる工夫があります。
そして、こうしたデザインや言葉が、実際の反応につながることも。
店舗スタッフからは、ポスターの前で足を止めて、
「楽しみ!」
「すごい!」
と話しているお客様の声が聞こえてくるそう。イベントメニューは、やはり完売するのも早いとか。
デザインを見て「食べてみたい」と思ってもらえている、そんな反応が見えるのは、デザイナーにとってもうれしい瞬間です。
料理の写真を見て「おいしそう!」と思ってもらうこと。
メニューを見て「これ食べてみよう」と思ってもらうこと。
そして、社食に来ることがちょっと楽しみになること。
料理そのものだけではなく、「食べる前のワクワク」もデザインしています。
ボンディッシュのデザイナーは、こんなところでも「食」に関わっています。
BONDISH DESIGN FILE、次回もお楽しみに。