「採用の遅れは、事業計画の遅れである」
少し前の人事チームの定例ミーティングで、僕はメンバーに対してそう伝えました。
なぜなら、僕らが立てている事業計画は、今の戦力だけでは絶対に達成できない計画だから。だからこそ、新たな力を迎え入れる採用活動は、会社の未来を左右する最重要ミッションなのだ、というメッセージです。
上記に限らず、ナンバーナインにおける人事の仕事というのは最重要ポジションだなと、最近つくづく思います。
(ちなみにナンバーナインの人事組織は、HR局(組織管理局)と言って、人事企画・採用・育成・労務・総務をカバーする局となっています)
今回は、いいきっかけでもあるので「採用」にフォーカスを当てて、もう少しだけお話ししてみます。
採用の遅れ = 事業の停滞
採用担当者の仕事は、日々のスカウトメール、求人広告作成、面談・面接に追われがちです。もちろんどんな仕事もそうですが、日々のタスク消化にばかり目を向けていると、目先の採用だけしか見えなくなる。
一番大切なことは、「このポジションの採用を通じて、何を実現したいのか」を忘れないことです。
ナンバーナインでは、現在約30ポジションの採用を進めていますが、ただ人が入ってくればいいわけではありません。人事として「採用計画達成」という目標を追いかけていると、それ自体が目的化してしまいがちですが、それは近視眼的でもったいない。本来的には、採用の向こう側にある「この人の入社が、会社の成長にどう寄与するか」を意識し続けることが、何よりも大切だと僕は思います。
ナンバーナインでは、新卒・中途をあわせて年間数十名の採用を行っています。インターンを含めると、年間100名を超えるかもしれません。この膨大な採用計画を、採用チームが日々奮闘して実現しようとしてくれている。だから、計画通りの時期に、計画通りの人材を採用することがどれだけ難しいか、痛いほどわかります。僕自身、ほんの2年前くらいまでは現場の最前線で採用活動をしていたからこそ、プレッシャーの大きさも知っています。
そのジレンマも理解しつつ、それでも、経営者として確信していることがひとつあります。
それは、「採用が完璧なら、事業計画はほぼ成功したも同然だ」ということ。
採用が完璧なら、事業計画は成功する
完璧な採用とは、単に採用計画どおりに人が入ることではありません。
- 現場からの採用要件を人事側が最適化する
- 最適化された要件に完璧にマッチする人を、計画通りに迎え入れる
ここまでやって、ようやく「完璧な採用」と言えます。要は、「この人でいいや」という妥協をしないことです。
さらに言うと、採用だけで終わりではありません。育成チーム(人事企画)と連携し、採用した方が最短・最速でパフォーマンスを発揮できる仕組みをつくることも、人事の仕事です。
つまり、採用とオンボーディングをやりきれれば、事業の成功確率は爆発的に高まります。
人事は会社の未来を決める花形ポジション
経営者をしていると、「採用が会社の未来をつくる」なんて、当たり前のことに思えます。
でも、現場の採用担当者にとっては、当たり前ではありません。なぜなら、見えている景色と、持っている情報の量と質が違うからです。だからこそ、経営層が言い続けなければいけない。
伝わっていなければ、それは伝える側の怠慢。
つまり、僕の責任です。
採用は、事業計画達成への入口であり、最重要ポジションであり、会社の未来を変える仕事です。どれだけ素晴らしい戦略や美しいプロダクトをつくっても、「誰がそれを実行するか」で成果はまったく違ってきます。
HRはコスト部門と呼ばれることもあります。でも、本当は、もっとも利益に直結するポジションだと、僕は信じています。
(もちろん、すべてのポジションでそう思えるのが理想です)
少し前に「人的資本経営」という言葉が流行りましたが、まさにその通り。この意識を、骨の髄まで染み込ませることが、会社の成長のカギになる。僕は、心からそう思っています。
一緒に日本一のHR局を目指しませんか?
少し偉そうなことも書きましたが、いまナンバーナインでは採用マネージャーと育成マネージャー、そして労務総務マネージャーを大絶賛採用中です!
組織の拡大スピードに、HR局がまだまだ追いつけていない。これが、正直な現状です。
でも、高い志を持ったHR局長と、コミットメントの高いメンバーたちと一緒に、ナンバーナインの未来をつくる仲間を探しています。
興味を持ってくれたら、ぜひオフィスに遊びに来てください!