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日本事業部責任者今田が語る、実現したいNintのデータ事業戦略とは

こんにちは、Nint採用担当です。
今回は日本事業部責任者の今田にECマーケットの状況と、今後のNintの事業戦略についてインタビューしました。
コロナ禍においてECというキーワードをよく聞くようになりましたが、ECマーケットにおける現状・課題・展望について、またNintECの強みについて改めて聞いてみましたので、是非お読みいただければ幸いです。

<日本事業部責任者 今田雅也>
エンジニアとしてキャリアをスタート。通信キャリア、アプリ開発会社での就業の後、アマゾンジャパン合同会社での技術企画職、ビッグデータを活用したバイヤー業務、事業運営、ファイナンス業務を行う。デジタルコンテンツと物販系のEC事業経験は10年以上有す。2021年5月に約10年在籍したアマゾンジャパン合同会社を退職し、2021年6月に株式会社Nintへ入社。現在、日本事業部責任者。

ー今回はECのマーケット全体に関するお話も伺いたいと思います。今田さんは前回のインタビューでもお話を伺った通り、ECキャリアのご経験もお持ちなので、EC事業者側の視点も踏まえてのお話し、是非よろしくお願いします!

そうですね、Amazonでデジタルコンテンツと物販の両方を経験できたことで、広がりのある視点は持てたかもしれません。
今日はNint ECのプロダクトだけではなく、マーケット全体のトレンドなどもお話できればと思うのでよろしくお願いします。

ー特に直近のコロナ禍において、BtoC-EC市場の拡大についてはよくニュースでも目にするようになったと思います。具体的にどういった現状があるのでしょうか?

EC全体はコロナ前までも伸びているというデータも各所から発表されてますし、実感のあった事業者も多かったと思います。成長はどちらかというと、どのジャンルも右肩上がりのトレンドでした。それがコロナ渦での行動制限等もあり、巣ごもり需要で伸びるジャンルと外出抑制で直撃を受けるジャンル、例えばファッションなどですかね。ジャンルごとの明暗が分かれたりしていました。また、急な顧客行動の変化に伴い、今まで以上に購買需要が変化しやすくなったので、それまで上位だったメーカーやショップに新しいプレイヤーが割り込むといった業界構造の変化も起こっています。とはいえ、構造変化を起こしながらも物販系分野のEC市場規模は拡大を続けており、経済産業省が今年8月に発表した「令和3年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」によると2021年は13.3兆円と前年比+8.6%となっています。
※参照:経済産業省「電子商取引に関する市場調査」

ー数字で見るとよりマーケットの拡大や成長性が分かりますね。その中でのトレンドなどはあるのでしょうか?

先ほどの経済産業省のデータを見ても、コロナ渦の中でECでの購買行動は定着しつつあり、特に生活雑貨、食品といった日用品や消耗品だけにとどまらず、生活家電や家具といった耐久財も前年比で8分類の内、7分類が前年比+5~15%となっていることと、これが2019年の前年比と近しい水準であることから、上昇トレンドは継続していると見ていますね。
一方で、市場規模は物販系とサービス系に比べると小さいものの、デジタル系分野の伸長率が12.4%と昨年に引き続き二桁成長を継続しており、その中でもオンラインゲームと電子出版の伸長率がそれぞれ全体の4.8%ポイントと、4.5%ポイントを占めていることから、この2分野の成長が力強いと感じています。

ーなるほど、そういったトレンドがあるのですね。その中での課題はどういったものになるのでしょうか?

規模最大の物販系分野においては、先ほどお話した通り、コロナ渦での消費者の行動変化が従来と異なり、今まで以上に急激にベクトルが変わることがあります。
どうしたら消費者の行動変化についていけるのか、先回りできるのかという点が課題になるかと思います。またそういうシグナルをキャッチできる体制や仕組を社内で有しているかどうかは、その次の課題になるのではないかと思います。

ー変化が激しいのですね。その中で「Nint ECommerce」を通じ、どういった価値提供を目指しているのでしょうか?また、「Nint ECommerce」の強みについても改めて教えていただけますか?

先ほどお話したように変化をいち早くキャッチできる状態になるために、現状把握や問題特定が出発点になります。そのため、私たちが行っていることは、まずは日本最大のECカバー率となる3大モール(楽天、Amazon、Yahoo!)で、顧客企業様の関連ある業界・ジャンルでどのようなことが起こっているかの現状把握をご支援することです。
この俯瞰的な視点で現状把握できるツールは他に少ないと思いますので、当社の「Nint ECommerce」がお役に立てるのかなと思います。また、それを踏まえて売上成長といった利用企業様の経営課題があると思いますので、これを達成するための施策を考えるお手伝いもできると思います。私たちはECモールやショップ、メーカーの経験ある出身者がおり、ECでの売上の方程式という方法論も有していますので、局所的ではない、業界全体のデータも踏まえながら包括的にアドバイスすることができるのは、大きな強みだと感じています。

ーEC業界出身者などの経験豊富なメンバーが多くいるのはとても頼もしいですね!
では、直近ではどのような事業戦略やプロダクトアップデートを考えているのか、改めて教えていただけますか?

短期では、お客様の売上成長に必要な分析機能や、ズバリ仕入れはこの商品にしたら良いというレコメンド機能を備えることで、短期的にも顧客企業様が競争優位性を確保できるようなお手伝いができればと思っています。
中長期では、顧客企業様のブランド価値が損なわれていないかを一緒に観測できるような機能を実装し、顧客企業様の持続的な成長に貢献したいと考えていますね。このような取り組みでECにおける流通の最適化にデータの視点でお手伝いできれば、最終消費者のニーズと、メーカー・流通による供給が最適化され、サステナブルな世界の実現にも貢献できると思っています。

ーその先にNintが目指しているビジョンとはどのようなものになるのでしょうか?またその中で大切にしている考え方や価値観はありますか?

Nintでは、「人は可能性」というのが公理(※)と考えており、「人の自由」とは、人が自分の可能性や成長の為に自ら選択をして、その選択を実現することを意味しています。そういう意味では、お仕事の中で、データや事実があったので自ら選択肢を作って、よりよい意思決定を行ってきた人も多いのではないでしょうか。これはその体現例となるでしょう。
※公理:一般に広く通ずる真理や道理のことで、それを出発点として他の命題を証明する基本命題

私も過去データがあったので、様々な分析から問題点を特定して、解決策を考えて、問題を解決するというサイクルを過去回すことにチャレンジしてきました。また、データの俯瞰性がなかったり、自由なアクセスができないことからモヤモヤしている人もいるのではないでしょうか。こういう状態を解消するために、ミッションで掲げる「データの自由」つまり、データがいつでも使える状態にしていきたいと思っています。

ECに携わってきた人、「もっとEC全体像が見えたら、ジャンル全体が見えたら、よりよいプランを考えられるのに!」と思った事が一度はあると思います。そういった方は、Nintで働いたら楽しめると思います。何といっても、社員は全モールの全ジャンルが見られるのですから。日々新しい発見しかありません。

また、Nintでは上記のように自らの考えを持っているので、自ら積極的に考えて、行動をしてみる文化が推奨されています。やったことない場合は、「アートの発想」で既存の枠組みから飛び出して考えてみること、バリューにある「探索者」の視点でやってみることと、やると決めたら「プロフェッショナル精神」でやり遂げること。こういった姿勢で取り組んでいただける方が歓迎です。年齢分布的にも、経験あるシニアのメンバー層もあり、若手の方がチャレンジするのを応援・支援する受け皿もあり、失敗したからといって誰かを「詰める」「責める」といったカルチャーはありません。「学習する組織」のフレームワークで組織のナレッジとして、トライ&ラーンを推奨し、研修も全社的に実施しています。



ーこれから更なる事業拡大、組織拡大を目指していますが、今のフェーズにNintだからこその面白みなどはありますか?

はっきりいって、伸びしろしかないと思っています。SaaSのThe Modelをベースに組織運営をしてきましたが、固定概念にとらわれず、ベンチャーが向き合う課題に柔軟に対応するため、私たちはBeyond The ModelというNint流の新しいモデルに取り組んでいます。
まだデータの利活用も初期フェーズだと思っていますし、プロダクトの開発もこれから第二フェーズ、第三フェーズと拡大していく中で、個人の根拠ある発信や提案が受け入れられる素地があります。また、私たちのデータを用いれば、個社単位のお客様とのお付き合いから、業界単位のお付き合いにまで拡げられる可能性があります。Nintではビジネス系の部署を中心に、カテゴリーリーダー制を始めました。このようなフェーズでリーダーシップを発揮いただければ、数年後に振り返った時に、あの時がNintやご自身の歴史の分岐点だったと思い返せるのではないかと思います。

ーそうですね、今のフェーズだからこその面白みを感じるという声は社内でもよく耳にします!
直近入社したメンバーはどういったところに魅力を感じジョインした方が多いですか?

ズバリ、今までのEC経験・小売り・流通・メーカー経験も生かしながら、EC全体のデータの俯瞰性や、新しいカテゴリ・ジャンルへの対応能力を広げられる点に魅力を感じてジョインされたという声をよく聞きます。また面接の過程で、会った人と共感できたというフィードバックも多いですので、その点もジョインを後押ししているかもしれません。

キャリアの点でいうと、面談の際にお悩みポイントでお伺いするのは、自社ECではやり切ったという充実感の一方で、次のステップで同じECの運営の選択肢しかなく、ご自身のキャリアの発展性の行き詰まりを感じるケースです。直近入社したメンバーでEC経験ある方は、前職でもご活躍されているケースばかりです。こういった貴重なキャリアの可能性を最大限生かしながら、 今までにはなかった「データを軸としたキャリア選択」もNintではできますし、様々な分野で経験のあるメンバーがいることも、入社後の満足度も高めている要因だと思います。

ー確かにそういった声はよく聞きますね。今までの経験を活かしつつ、新たなチャレンジも出来る環境としてNintは最適ですね。
最後に、Nintに興味をもってくださった方にメッセージを一言お願いします。

特にECの分野で活躍してきた方が、Nintのデータという成長ツールを手に入れて、さらに大きな枠で世の中を俯瞰したい、最終消費者に寄り添った小売り・流通構造の最適化に小さな一歩でも貢献したいという方は大歓迎です。開発に関わる方は、データを使った世の中を変えるサービスや機能を作りたいという方がマッチすると思います。私たちは「人の可能性」を信じておりますし、私たちの持つデータが「人の自由」を体現する後押しをできると思っています。
今回のストーリーで気になった点があれば、是非面談内でも詳しくお話できればと思います。

今回は、ECマーケット全体のお話から、「Nint ECommerce」のプロダクトの強みや今後のビジョンについても詳しくお伝え出来たのではないかと思います。
もっと詳しく話を聞いてみたい!という方は是非カジュアル面談でお話できると嬉しいです。
Nintの事業・プロダクト・カルチャーに興味を持っていただけた方はお気軽に「話を聞きにいきたい!」をよろしくお願いします。

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