ニジボックスが運営するエンジニア向けのキュレーションメディア『POSTD』のスピンオフイベント、『POST Dev』。その2回目となる『POST Dev 2024』のテーマは「テクノロジーの進化がサービスを加速する」でした。技術、サービス、ソフトウェアを進化させ続ける「人」とその「仕事」に焦点が当てられ、各領域の最前線で培われた知見が公開されました。株式会社ニジボックス 開発ディレクション室 室長 綿引 直也のセッションでは、エンジニアとしてキャリアを築いていた方に向けて、次の挑戦としての開発ディレクター職の魅力が語られました。
―Profile
綿引 直也| 株式会社リクルート / 株式会社ニジボックス 開発ディレクション室 室長
ITコンサル会社にて自社製ミドルウェアの開発や、さまざまな業界の基幹系システム開発を経験。 2017年にリクルートへ入社し、Airペイをはじめとする決済サービスや、Airビジネスツールズ (https://airregi.jp/top/) の業務共通機能基盤のプロダクトデザインや開発などを担当。現在ニジボックスの開発ディレクション室で開発ディレクター組織の部長を兼務。
エンジニアのネクストキャリアとしての開発ディレクター職の魅力
エンジニアとしてキャリアを築いていた人たちの次の挑戦としての「開発ディレクター」。その魅力を実際にエンジニアから開発ディレクターに転身を遂げた綿引さんに語ってもらいました。
エンジニア→開発ディレクターへの役割変化
エンジニアから開発ディレクターになった理由。綿引さんは「ユーザーの本質的な課題の解決に主体者として関わる機会をより増やしたかったから」と言います。
エンジニア時代はいかに品質高く、早くつくれるかに主眼を置いていたという綿引さん。どの技術要素を選択するか、より精度高く判断するために自身の技術力向上のための探求を日々行っていたのだとか。
開発ディレクターになってからは課題ベースでの思考をより意識するように。自分たちのサービスを使い続けてもらう、もしくは新たに使いはじめてもらうためにはどうすればよいか、というユーザー視点で思いを巡らせる機会が増えたそうです。
ニジボックスにおける開発ディレクターの役割
ニジボックスにおける開発ディレクターは課題設定から効果測定まで一気通貫でプロジェクトに関わります。ステークホルダーが多岐にわたるため、各職種のハブとなりシステム開発を進めていくことが求められます。
サービス開発の一般的なフローの中でいうと、ニジボックスの開発ディレクターが担う範囲は図内のオレンジ部。
「ひとりの人間がこの全てを担当するというよりも、各ディレクターが得意分野を生かしてこの中で業務を分担していくというイメージですね。課題・提供価値の設定はもちろんのこと、要件定義やユーザー・シナリオ設定、さらには設計・開発フェーズにおいても基本設計の一部は開発ディレクターが業務を担うことになります」
リクルート、ニジボックスには各職能のプロフェッショナルがいるので、彼らとの連携は必須とのこと。
ニジボックス開発ディレクターが参画した事例紹介
1つめは『じゃらんレンタカー』のクーポン機能改善の事例。「単なる機能改善」としてではなく「ユーザーの負を解消すべくサービスの磨き込みを行った」という点が開発ディレクターならではの価値が発揮できたポイントだとのこと。
2つめの事例は『Airペイ』における通信回線の切り替え。
「『Airペイ』加盟店への影響を最小化すべく、金融機関・通信回線ベンダーをはじめとした社外関係者や、リクルート社内とさまざまな職種のステークホルダーを巻き込んで行ったこのプロジェクトはまさに開発ディレクターならではの事例だと思い、紹介させていただきました」
ニジボックス開発ディレクターのバックグラウンド
ニジボックスの開発ディレクターは事業会社の情報システム担当者やSIer、ITコンサル出身者がいるのだとか。
「皆、過去に培ったエンジニアリングのスキルを生かして活躍をしておりますが、ニジボックスの開発ディレクターに興味のある方はぜひ”ニジボックス 開発ディレクター”で検索いただければと思います」
登壇内容を動画で視聴したい方は以下も見てみてください!
ニジボックス公式YouTubeチャンネル
【綿引 直也 氏】 エンジニアのネクストキャリアとしての開発ディレクター職の魅力 | POST Dev 2024 | ニジボックス主催