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『どうする?30代のデザイナーキャリア~事業会社で働くUIUXデザイナーとしての成長』イベントレポート

こんにちは!採用担当です。2024年2月28日にニジボックス主催のオンラインイベントが開催されました。テーマは『どうする?30代のデザイナーキャリア~事業会社で働くUI UXデザイナーとしての成長』。現役のプレイヤーとデザイン組織のマネージャーにパネルトーク形式で意見交換をしてもらいました。

▼イベント詳細

https://nijibox.connpass.com/event/308502/

▼当日の映像

『どうする?30代のデザイナーキャリア〜 事業会社で働くUI UXデザイナーとしての成長〜』

主なトークテーマとしては…

・ネクストキャリアが見えない時の行動や参考にしていたものは?

・これからどんなキャリアを歩もうと思っているのか?

・制作会社でありながら事業会社という環境で身につくスキルは?

・デザインスキルの磨き方について教えて

・業務以外での自己学習、どんなことやってるの?

・仕事をする上で大切にしていることは?

いずれもキャリアやスキルアップに悩みを抱えるデザイナーのリアルな声から抽出されたテーマばかり。ここから3つ、ピックアップしてご紹介します。


【登壇者】

速水 沙菜|株式会社ニジボックス クリエイティブ室 プロダクト推進部 マリッジ&ファミリーグループ1・2G マネジャー

平出 知布味|株式会社ニジボックス クリエイティブ室 プロダクト推進部 住まいデザイン2グループ デザイナー

石井 綾香|株式会社ニジボックス クリエイティブ室 プロダクト推進部 マリッジ&ファミリーデザイングループ デザイナー

【モデレーター】

上田 沙緒理|株式会社ニジボックス クリエイティブ室 室長

※2024/2/28 イベント時の配属


デザインの概念を組織づくりにも生かす

上田:みなさんお忙しい中お集まりいただきありがとうございました。今日はこの3人でパネルトークを展開していければと思います。さっそく1つ目のピックアップテーマは『これからどんなキャリアを歩もうと思っていますか?』です。

速水:私は目下の役割でもあるプレイングマネージャーを極めていきたいですね。メンバーに近い環境で寄り添いながらサポートできるのが自分には合っていると思っていて。プレイングなら現場の温度感もいち早くキャッチアップできますし。

上田:プレイングマネージャーって一般的には大変そうに見られていると思うんですが…

速水:私はまだまだ現場でデザインをやりたいですし、チームを支えられるメンバーの一員である実感が得られるのもプレイングマネージャーならでは。個人的に引っ張っていくリーダーというよりも背中から後押ししてあげるマネジメントを志向しているんです。

上田:確かに大変だ!と言うときにマネージャーが現場で動けるのって頼りになるし、なにより安心ですよね。石井さんはどうですか?

石井:デザインの力でまとめ役に、とパネルに書きました。キャリアを振り返ると20代の頃のアートディレクター経験がすごく良かったな、と。チームをまとめて良いデザインを一緒に作ることや事業会社であることを生かしてブレストやアイデア出しなど、制作の前段階から事業課題解決に挑戦できるポジションに挑戦したいです。

上田:話をまとめたり支援したりする際にデザインが役に立つシーンがあって、そこをかけあわせていきたい、みたいな感じですか?

石井:そうですね。デザイナーとして枠を超えて、チームや事業を良くしていけることってたくさんあると思うんです。領域を超えたデザイナーとして社会やチームをもっと良くしていきたいと思っています。

平出:私もマネジメントです。人をサポートするのに興味があるのでメンバーを支えることができるポジションを担えるようになりたい。いままでのデザインの経験を基盤にチームの関係性構築に貢献していきたいんです。

上田:みんなマネジメントやりたいって言ってくれるのはうれしいんだけど、でも一般的にはデザイナーってデザインをやりたい方が多いと思うんです。そのあたりはどうなんですか?

平出:デザインって最近すごく広義に捉えられるようになっていて。作るだけではなくプロジェクトや組織などさまざまなところにデザインが介入していますよね。そういう意味でもデザイナーのスキルをチームマネジメントに役立てることもできるかなと思うんですよね。

上田:チームを良くするためのデザイン思考ですね。分かります。三人ともデザインをしながらその考え方や能力を生かして何かしたい、という点が共通していますね。

感覚でのやりとりではなく言語化する

上田:では次にピックアップするテーマはこちら!『制作会社でありながら事業会社の仕事ができる、という現場でどのようなスキルを身に着けましたか?』です。

速水多角的視野ですね。社内のさまざまな職種の方やリクルートの方とのコミュニケーションの機会が本当に多いんです。知識のシェアも多いし、気軽に相談に乗ってもらえる環境がある。そんな中でデザインに閉じない多角的な観点が身についたと感じています。

上田:確かにいろんな人と関わりますよね。

速水:デザイナーだけが話す言語があるようにプランナーや開発にもそれぞれの言語があって。それを身近に聞きながら仕事すると自然に視野や知識が広がって、いろんな角度からプロジェクトを見ることができるようになるんですよ。

上田:なるほど、守るべきポイントがそれぞれ違うので、他の職種のことを考慮しながら仕事するわけですね。そこに学びもあると。

石井:制作会社でありながら事業会社のいいところって、A/Bテストや調査しながらユーザーの反応を見つつデザイン制作や改善提案ができるところだと思うんです。そのおかげで理論的なデザインを身につけることができました。

上田:デザインと理論って相反するようですが、実は近いんですかね?

石井:事業会社の人との仕事って最初は戸惑ったんですよ、言語化しなきゃって。でも言葉にすると見えてくるものがあると気づいて、仕事がどんどん楽しくなってきたんです。

上田:まさに平出さんの回答にもつながってきますね。


平出:はい、私もデザインの言語化と答えたのですが、事業会社は他職種の人との関わりが多いのでデザイナー以外の人にデザインの良さを伝えないといけません。以前は曖昧な表現をつかみ取れる人が優れたデザイナーだと思っていて、自分には難しいかもと悩んでいたんですが、いまはデザインを感覚ではなく言葉で正しく伝えることを重んじられるので、自信を持って取り組めています。

上田デザイナー同士なら分かりあえることもあるけど別の職種の人に説明する際に分かりやすく伝えるのもデザイナーの仕事なんですよね。このスキルを身につけやすいのって確かに事業会社ならではかも。石井さん、大きくうなずいてますが…

石井:私が言葉にできないことを言語化してくれていて(笑)共感していました。

業務以外でもスキルアップの機会が豊富

上田:3つめにピックアップするのは『業務以外でスキルアップのためにやっていることは?』というテーマ。ニジボックスにはさまざまなスキルアップの機会があるんですが、この質問は業務以外ということで、何かありますでしょうか?

速水:自分のチームでの取り組みなんですが、毎週15分勉強会というものがありまして。業務とは別軸で水曜日、メンバー主体でやっています。一人で勉強するのって大変だけどみんなで、先生と生徒も入れ替わりなので継続しやすく学びにもなるとメンバーからも好評です。

上田:業務の間にサクッと15分、いいですね!具体的にはどんな内容を?

速水:Figmaで題材となるデザイン学習のサイトがあって。どこが分かったか、どんな学びがあったかをみんなで共有していく輪読会みたいなスタイルです。

石井:私のチームでも今週のサイトシェアをやってます。自分がその週に見ていいなと思ったサイトを簡単に言語化してスプレッドシートでチームに共有するんです。この取り組みのいいところは楽しくトレンドを追えるってこと。視野も広がるし、スキルアップにもつながっています。


上田:見た目が美しいとか、表現とか、そのあたりの縛りはなく自由にピックアップしてるんですか?

石井:そうですね、縛りは持たせていません。メンバーにも個性があって、シェアしてくるサイトがそれぞれ違うのでアイスブレイクにもなる。かなり盛り上がるんですよ。

平出:私は哲学対話と回答しました。日常で気になるモヤモヤを自分の言葉で他者と話す会なんですけど、自己理解や他者理解、さらに自己開示によって信頼関係の構築といった効果があります。ただ私にとってはスキルアップを目的として裏テーマが2つありまして。ひとつはファシリテーション力向上で、もうひとつは心理的安全性の高い場所づくりの経験を積むことです。この会には普段接点がなかったり、面識がなかったりする人も参加してくれるので、業務以外で場づくりの経験を重ねるのに有効なんです。

上田:平出さんはかなり人と話すのが好きですね?

平出:そうですね、人と話すことで自分を見つめなおせるし、対話によって視野も広がりますしね。

上田:確かに、それがスキルアップにつながるのかも知れませんね。しかもニジボックスにはさまざまな職種や属性の人がいるから学びや気づきの多様性もあるんじゃないかと思います。

上田:それではイベントの最後にそれぞれコメントをいただけますか?

速水:こういった機会は初めてで最初は緊張したんですが、みんなの話を聞くうちにだんだんリラックスしていって、現場での経験を振り返りながらエピソードトークができました。内省する機会にもなったし、ありがたい場でした。

石井:私もかなり緊張して至らない点も多かったと思いますが、自分一人ではなかなかキャリアを振り返ることもないのでいい機会でした。あらためて二人の話を聞いて仕事を頑張っていこうと思いました。

平出:普段なかなか関われない、他の領域の方の活動が聞けたのは良かったです。ニジボックスは本当にいろんな学びの機会をたくさん与えてくれます。今回の話を聞いて実務外でも積極的に学んでいこうと思いました。

上田:みなさんありがとうございました。それぞれ個別で話すことはあってもこうやって4人でのセッショントークは初めてだったから新鮮だしすごく楽しかったです。この配信を聞いてくれた方の悩みの解決に役立てればうれしいです。



ここまでお読みいただきありがとうございました。

4名のトークイベントいかがでしたか?現場で活躍中のデザイナーのリアルな声が聞ける貴重な機会だったかと思います。登壇者がみな一様に失敗や学びを通してやりがいを感じている点が印象的でした。一方で将来のビジョンについてはそれぞれの考えや意見があると感じました。

ニジボックスではマネジメントの道だけでなく、スペシャリストやゼネラリストなどさまざまなキャリアが描けます。それだけにいま将来のビジョンが明確でなくても、上司や先輩との1on1ミーティングを経てキャリアを固めていくことが可能です。

100名以上のデザイナーが在籍しており、周囲と協業しながら仕事を進めていける点も大きな特徴のニジボックス。社内の雰囲気や詳細をぜひYouTubeのアーカイブ動画でもご覧ください。






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