今回お話を伺ったのは、2021年7月に入社したデザイナーの比留間さんです。一つの案件にじっくりと取り組み、クライアントに寄り添った仕事ができる環境を目指して転職活動をスタート。ニジボックス入社後は、デザイナーとしての業務はもちろん、関わるプロジェクトによってはディレクター業務の領域まで担当することもあり、日々経験を広げながらスキルアップされているようです。

腰を据えて一つひとつの案件に注力でき、なおかつリモートで仕事ができる会社。理想の環境は、ニジボックスにあった。

--ニジボックス入社前は、どんな会社でどんな業務を担当されていましたか？

前職は受託制作会社に勤めていたので、クライアントの要望に応じた単発案件が多く、LPやバナー制作を行うことが多かったです。依頼を受けてからディレクターとスケジュールを調整し、そもそも案件を受けるかどうかというところから携わり、実際のデザイン業務までを担当していました。また、短納期となるケースがほとんどで、進捗を最優先してしまう働き方をしていました。

--転職をしようと思ったきっかけや経緯を教えてください。

前職では、大量の案件にスピーディーに対応する必要があり、それはそれで面白かったのですが、もっと腰を据えて一つひとつの案件に取り組みたいと思い、そのような仕事ができる職場を求めて転職活動をスタートしました。

--比留間さんが転職活動において重視した点があれば、教えてください。

前職はデザイナーの人員が多い時期でも5人くらいだったので、デザイナーが多く在籍する会社がいいなと思っていました。人が多ければ多いほどナレッジを共有する機会も多いだろうし、学ぶ機会も豊富だと思ったからです。また、先ほどの転職活動を始めた理由と同じにはなりますが、一つひとつの案件にしっかりと向き合い、クライアントに長く寄り添える仕事ができる職場であることを重視していました。

--さまざまな会社が候補にあったと思いますが、その中でニジボックスを選んだ理由は何でしたか？

デザイナーの在籍数が多く、勉強会などを通じてスキルアップする機会も多いということを知って安心したことと、案件を通じてさまざまなクライアントと長くお付き合いしていけそうな会社だと思ったからです。もちろん、リクルートのサービスに携われることも私にとっては魅力の一つでした。単純ですが、誰でも知っている大規模サービスがたくさんあり、そのサービスの運営に腰を据えて注力できる環境は、他の会社ではなかなか無いのではないかと思いました。

また、リモートワークで働ける環境であることや年間休日が多いことなど、ワークライフバランスが整っていることも良かったですね。前職では繁忙期になるとかなり忙しく、時には家族に心配されてしまうこともあったので…。ニジボックスではリモートワークが制度化されていたのでとても魅力的でした。

デザイナーの担当領域を超えた初めての業務、男性社員による育児休暇。ニジボックスは、いつでも応援してくれた。

--入社後は、どんな業務からスタートしましたか？

入社後は受託制作の案件をメインで担当しつつ、ニジボックスのコーポレートサイトを制作したり、リクルートから依頼を受けた案件を担当したり、幅広い業務に携わるところから始まりました。1週間程度で終える案件もあれば、3、4ヶ月かかる案件もあり、複数の案件を並行して進めていました。

ニジボックスのコーポレートサイト制作に関しては、前職の経験を生かせるデザイン業務に留まらずノーコードシステムを使ったサイト構築の部分を担当したのですが、とても貴重な経験になりました。そして入社8ヶ月後、リクルートの就職支援サービスを運営する部署に配属され、そちらではイベントのLPやバナーの制作案件を担当。その後しばらくして、妻の出産を機に育児休暇に入りました。

--育児休暇の申請は、スムーズにできましたか？また、休暇前に不安だったことなどがありましたら教えてください。

私が育児休暇を考え始めた頃、ちょうどリクルートで育児休暇を取得している男性社員の方の社内広報記事を見たんです。ニジボックスも同じリクルートグループですので、きっと理解されるはずだし、応援してくれるはず！ とは思っていたのですが、上司に話す時はすごく緊張しました（笑）。実際、上司は二つ返事で「いいよ」と言ってくださりほっとしたことを覚えています。

育児休暇は、初めて経験する第1子の誕生となる貴重な人生の節目なこともあり、パートナーがワンオペになってしまうことも避けたいと考えていたので、当初余裕を持って1年間で設定したんです。実際には、半年後育児が落ち着いたタイミングで復帰しました。休暇取得前も復帰後も、会社のサポートが手厚かったので安心して育児に専念できました。

--育児休暇終了後は、スムーズに業務へ復帰できましたか？

そうですね。復帰前は不安もありましたが、思っていたよりもスムーズに復帰できたと思います。今もそうなんですが、日中に家事の手伝いや子どもの面倒を見ることができるのでパートナーも安心しているようです。自分自身も良かったなとつくづく思っています。

--現在は、どのような業務を担当していますか？

育児休暇から復帰した2023年の7月からは、リクルートの事業者向けサービスを運営する部署で、要件整理やワイヤーフレーム作成、プロダクトUIのデザイン業務までを一貫して担当しています。ワイヤーフレームの作成は、一般的にはディレクターが担当することが多く、これまで経験したことのない業務だったので最初は不安でした。ですが上司の手厚いサポートを受けてだんだんとできるようになり、自分の仕事の幅が広がっているなと感じています。

--リクルートのサービス運営の現場に参画してみて、いかがでしたか？

入社前に漠然と考えていた、クライアントと制作会社の関係性とは異なり、現場ではプロジェクトに関わる人全員がフラットな目線でコミュニケーションをとりながら、チーム一丸となって仕事を進めています。「みんなで一緒に頑張っていこう！」という、現場の雰囲気がとても気に入っています。

また、実際の業務内容も企画段階の上流過程からリリースまで一貫して携われるので、腰を据えて一つひとつの案件に向き合いたいと思っていた私にとって、理想的な環境だと感じています。

仲間と共にスキルアップしながら自由度高く働ける。この場所で今後も挑戦し続けたい。

--ニジボックスに入社したことで、身についたスキルや考え方などありましたら教えてください。

最近、ワイヤーフレームを作成することが多くなり、デザイン業務に入る前に情報を精査するようになったので視野が広がりました。その力はワイヤーフレームを作成する時だけではなく、業務全般で生きているなと感じています。

前職ではOJTの期間が終わると、基本的に成果物の品質チェックは自己判断となっていて、複数名での確認フローはありませんでした。一方ニジボックスでは、クライアントに提出する前に、アウトプットの品質を管理するためのチェックフローが確立していました。さらに、参画先のチームによると思いますが、ほぼ毎日、デザイナーが相互レビューを行う自由参加のオンラインMTGの場が設けられているので、他のデザイナーからも意見をもらえるんです。この場では、実際に納品することのない制作物やプロセスについても意見交換できるので、これまでよりも視野を広げたデザイン研究ができています。

--デザインのレビューは、実際にどのように行われていますか？

Figmaなどのデザインツールや、Slackなどのコミュニケーションツールを活用してオンラインで行っています。単純に制作物をレビューするだけではなく、制作意図や制作上の留意事項の共有も行われています。また、制作者はレビュアーに対してフィードバックの意図をしっかり聞くことで、経験者の考え方や業務上の新たな気づきを得ることもできます。単純にデザインのレビューを受けているというよりは、今後の制作ノウハウを発展させていくためのディスカッションの場にもなっているんです。

--比留間さんはニジボックス入社後、受託制作案件やリクルートが運営するサービスへの参画案件も担当し、さらにリクルートの案件の中でも複数の部署を経験されています。このような経験について、どう感じていますか？

働き方や関与したい案件の希望を出しながらある程度自由度高く働けており、良かったと感じています。普通なら転職をしないと仕事は変えられませんが、ニジボックスなら「こんな仕事をしてみたい」と相談することができて、会社側のニーズともマッチすれば社内にいながら転職気分を味わえます。自分に合う仕事を、仕事を続けながら探せてチャレンジできる。これは、他の会社にはない魅力だと思います。

--その他、ニジボックスの気に入っているところを教えてください。

ニジボックスには、他のメンバーをフォローしたり、頑張っている人を応援したりする文化があります。だからこそ不安なく新しいことにチャレンジできるし、リモートワークでもスムーズに仕事ができているのだと思います。部署が全く異なるデザイナー同士でも、知見や情報を共有してお互いを高め合う風土があり、それがとても良いなと思っています。

--最後に、今後の目標や挑戦したいことを教えてください。

この先もさまざまなことにチャレンジし、デザイナーとしてスキルアップしていければと思っています。自身のスキルを高めつつ、ゆくゆくはマネジメントや組織づくりにも貢献してみたいです。まだ具体的に挑戦したい案件や希望するポジションなどはありませんが、定期的に面談の機会があり、相談しやすい環境なので、目標が定まった際には一度上長に相談してみようと思います。