今回お話を伺ったのは、2022年12月に入社したフロントエンドエンジニアの那谷さんです。前職では事業会社でシステム開発に携わり、長年活躍されてきた那谷さん。転職を考えたきっかけを始め、転職先としてニジボックスを選んだ理由、転職して実際にどうだったのかなど、転職活動の中で気になるあれこれを詳しく伺いました!
フロントエンド技術の高い会社に転職し、技術のことを相談できる相手が欲しかった。
-- 転職を考えたきっかけは、何でしたか?
前職は、旅行系サービスを運営する会社に勤めていて、フロントエンドエンジニアとしてシステム開発に携わっていました。事業会社だったため部署内にはエンジニアは2、3人だけで、技術のことで相談したくてもなかなか相談できる相手がいなくて、そのような相手がいるような環境で働きたいと思ったんです。これが、転職を考え始めた大きな理由でした。
-- 転職において、重視した点や会社選びの基準などはありましたか?
私が個人的に設定した基準として、フロントエンドエンジニアがたくさん在籍していて、高い開発技術を持っていそうな企業を中心に探していました。
また、以前と比べてフロントエンドエンジニアの携わる領域は格段に広がっています。簡単に言ってしまうと、昔は画面を作るだけで良かったかもしれませんが、今はフロントエンドの技術を使ってバックエンドに触れることもあります。自分自身、今後も開発を進めていく上で、デザインやバックエンドなどにも関われるような会社で働けたらとも考えていました。
-- ニジボックスに興味を持ったきっかけや応募の決め手は、何でしたか?
転職エージェントからの紹介がきっかけです。私が重視していた点をクリアしていただけでなく、求人情報やインタビュー記事などを拝見し「フロントエンドに強い会社」という印象を受けました。この会社でなら、技術のことで相談できる相手がいそうだなと思ったことと、スキルアップを目指せそうだと確信したことが応募の決め手ですね。
また、フレックスタイム制であることと、休暇を積極的に取得できる仕組みを取り入れていて、ワークライフバランスを重視していることも理由の一つです。
-- その他、応募後の面接での出来事など、印象に残っていることがあれば教えてください。
技術テストを受けた後に、室長の古川さんと面接をしました。その時、古川さんととても話が弾んだことをよく覚えています。技術の話はもちろん、雑談も弾み、人と人とのコミュニケーションも大切にしている会社なんだなと感じました。
要件定義やスケジュール決めから参加し「染み出し」ながらチーム一丸となって開発を進める日々。
-- 現在はどんな業務を担当していますか?
リクルートが運営する学習系サービスで、新規サービスの開発を行っています。バックエンドエンジニアとフロントエンドエンジニア、私を含めて数名の体制で開発業務を進めていて、私はその中でも機能実装を中心に担当しています。また今年の4月からは、中途入社メンバーの研修も担当するようになりました。
-- 具体的な開発業務について教えてください。 また、業務の中で他のメンバーとどのように連携していますか?
業務には要件定義やスケジュール決めの段階から携わっていて、基本的にスクラム開発のスタイルで進行することが多いです。
まず「このサービスには、どんな機能が大切なのか?」について、バックエンドエンジニアのメンバーも交えて話し合います。
そして、実装する機能が決まったら、領域横断で連携しながら開発を進めています。デザイナーとはUI UX観点から改善点を一緒に探したり、バックエンドエンジニアとは一緒にフロントエンドで利用しやすいAPIを設計したりと普段から交流も多いです。
-- 多様な職域のメンバーと交流しながらスクラム開発を行っているとのことですが、実際にどんなコミュニケーションをとっていますか?
定期的なミーティングはもちろん、Slackでいつでも気軽に相談しています。例えば、デザイナーのメンバーとは「ここのデザインは、本当にこのデザインで良いですか?」とこちらから逆に質問することもあります。バックエンドエンジニアのメンバーとも、「もしかしたら、ここは間違っているかもしれないので確認お願いします」とお互いにフォローし合うこともあります。入社前に望んでいたように、多様な職域の方たちとのつながりを広げながら仕事ができていますね。
-- 開発の進め方で、前職との違いに戸惑った経験はありますか?
はい、あります。
例えば、前職では人数が少なかったこともあり、デザインにおいても開発においても、深い意図まで考えず設計している部分がありました。一方ニジボックスは、細かなデザイン一つをとってもしっかりと意図を込めて設計されていたり、技術的な根拠が込められていたりします。
しっかりと仕事の進め方が体系化されているんですよね。そのため新しい用語を覚えなくてはならなかったり、プログラミングの設計の仕方が違ったり、組織設計のことを考える機会もあったり…と、当初は戸惑いました。
特に私の場合、新サービスの開発を担当しているので新しいものに触れる機会が多かったように思います。
また最近では、オープンソースの認識についても気付かされる機会がありました。「本当にこの技術を商用サービスで使っていいのか?」といったような観点を始め、これまでなんとなく選んだり、使ったりしていたところを改めて見直す機会が増えたように思います。
ですので、新しい開発技術に触れる際には、自分だけで判断せずに他のメンバーの客観的な意見を積極的にもらっていますし、新技術のキャッチアップ面でも常に情報収集や勉強を怠らないようにしています。
スキルアップと環境改善、どちらも貪欲に取り組み、キャリアアップしていけるニジボックス。
-- 開発業務においての醍醐味や、やりがいを感じる時はどんな時ですか?
私の担当領域から視野を広げ、デザインやバックエンドにも積極的に関わりながら、お互いをフォローし合って開発を進めていくと、一人では気付かなかったことに気付けたり、できなかったことができるようになったりします。
そしてメンバーと協力し合った結果、実装前よりも良いサービスになっているのを実感できると、やはりうれしいですね。
-- リクルートのサービスの開発業務に携わることの面白さは、どんなところにあると思いますか?
誰もが知っている有名なサービスに携われることはもちろん、どんな人が働いていて、どんな風に開発しているのかを実際に目にできるところですね。実際に開発に携わる人を見てみると、本当に優秀な方が多いんです。
以前、リクルートのエンジニアたちが集まるバーベキューがあって参加したんですが、そこでも難しい技術の話を楽しそうに話している人がたくさんいて…(笑)。本当に開発の仕事が好きだし、スキルアップに貪欲な人が多いです。しかも、サービスのことや技術のことで相談すると親身になって相談にのってくれます。異なる会社の社員だからといって壁は一切なく、相談しやすい環境なのもありがたいなと思います。こういった環境にいると自分も刺激を受けるし、頑張らなくちゃと思いますね。
-- 入社後、一番印象に残っているエピソードを教えてください。
現在は新入社員の研修業務も担当しているんですが、一時期、開発業務と研修業務の両方の繁忙期が重なったことがありました。
そのままではどちらの業務もおろそかになってしまいそうだったので、思い切って研修業務の効率化を図る取り組みをしようとインフラ担当者に相談して、自分たちで環境改善に取り組んだことがありました。
具体的には、研修を受けるメンバーのソースコードをPCに取り込まなくても簡単にチェックできる環境を作ったんです。これによって研修業務の時間がかなり短縮され、開発業務にもしっかりと時間を当てられるようになり、この時のことはかなり印象に残っています。
また、後日談になるのですが、これらの私の取り組みが評価され、ありがたいことに社内アワード表彰の場で「社長賞」をいただいたんです!
-- ご自身の取り組みが表彰されたんですね!おめでとうございます!
ありがとうございます!
-- 喜びのエピソードのご共有ありがとうございます。認められる形で結果が出せると、ますますモチベーションも上がりますね!一点、研修の仕組み作りの効果で時間が短縮されたとはいえ、メインの開発業務と研修業務を兼任されるのはやはり大変なのでは? とちょっと心配してしまいます。
そうですね(笑)ただ、社内の風土として「大変なことはなるべく効率化していこう」という考え方も根付いているので、1週間に1度は研修運営チームでミーティングをして改善すべき問題がないかを話し合い、自分たちで問題を解決していく取り組みを積極的に行っています。
例えば、先ほどの環境改善のお話に関連するのですが、ご相談したインフラ担当の方は実は1度くらいしかお会いしたことがない方なんです。そういう方でも気軽にSlackを通じて声を掛けられるし、社内に相談しやすい雰囲気があるんですよね。だからこそ環境整備にも前向きになれるんです。
常に自分たちの働きやすい環境を自分たちで無理なく作っていけるので、どんどん働きやすくなってきているなと実感しています。
当事者意識を持ち、サービス改善。幅広い領域に精通したテックリードとして活躍していくために。
-- 入社してもうすぐ1年。那谷さんが思う、ニジボックスの良いところはどんなところですか?
エンジニアとしてスキルアップできる機会が、たくさんあるところです。
自分の技術を積極的にアウトプットして、貪欲にインプットしている人が多いんですよね。ニジボックスのエンジニアメンバーが参加しているSlackチャンネルでも次々に技術の話が流れてきて、それを眺めているだけでも勉強になります。
それから、一人ひとりが当事者意識を持っているのも、ニジボックスの良いところだと思います。
定例ミーティングでも、全員がしっかりと意見を持って参加していて、さまざまな意見が出てきます。「より良いサービスを作りたい」、「働きやすい環境を作りたい」と仕事にとても前向きなんです。そういう環境で仕事をしているので、私も前職ではあまり感じられていなかった当事者意識を持って仕事をできています。
また、タスクが山積みになっているメンバーがミーティングで相談すれば、それも自分事と捉えて「手伝います」と声を挙げてフォローしてくれる人ばかり。だから、山積みになっていたはずのタスクも気付いたら一瞬で分担されていくんです(笑)。
そういう場面を見ていると、ニジボックスのメンバーの意識の高さも感じるし、お互いを助け合う優しい心も持った人たちが多いんだなとも感じますね。
-- 那谷さんの今後の目標、挑戦したい試みについて教えてください。
入社前に思い描いていたように自分の担当領域に留まらず「染み出し」ながら働けていて、そのことにとても満足しています。特にバックエンドとはデータの受け渡しなども頻繁にあり、今はフロントエンド側で扱えるくらいにはなりました。ただ、相手の担当領域の知識が不十分だと、会話に齟齬が出てきてしまうことも、まだまだあります。
今後はデザインやバックエンドの知識をより深めていき、相手の立場を深く理解できるようにしていきたいと考えています。そして、幅広い領域に精通したテックリードとして活躍していきたいと思っています。