好評企画「採用担当が聞く!」シリーズ第4回。今回は2023年8月より新規領域準備室 プロダクト推進2部 部長に就任された遠峯康夫さんにお話をうかがいます。
※前回の記事:【採用担当が聞く!】新たな採用注力ポジション「データマネジメント職」とは?社長に聞くニジボックスの強みと未来
データ利活用を推進する人材が必要不可欠に
採用担当 齋藤:遠峯さんよろしくお願いします! 前回の社長インタビューに引き続き、今回はデータマネジメント職の具体的な仕事内容や働く環境、やりがいなどについて聞かせていただきたいと思います。
遠峯康夫:ありがとうございます!よろしくお願いします。
齋藤:まず簡単に遠峯さんのこれまでのキャリアについて教えていただけますか?
遠峯:前職はヤフー株式会社(現LINEヤフー株式会社)でデータ部門のエンジニアとしてマネジメントを担当していました。
新卒で入社した会社で仕事にもやりがいを感じていたのですが、データ活用について突き詰めて考えていくうちに、その先にリアルな接点がある方がもっと面白いのでは? と思うようになったんですね。それで2018年、リクルートに転職しました。
齋藤:リクルートでも入社以来ずっとデータ部門ですよね。
遠峯:はい、直近のポジションはデータプロダクトマネジメント部の部長です。リクルートが手がける複数の事業にまたがって共通で使うデータ基盤の企画や運営を担当しています。
齋藤:今回ニジボックスにもジョインされた背景を教えてください。
遠峯:リクルートが今後、さらなるデータ利活用を進めていく上で必要不可欠なのはさまざまな能力を持ったエンジニアやプランナー。そうなると「リクルート共創」を掲げて実績を重ねてきたニジボックスの存在はかなり大きいといえるでしょう。しっかりと地に足のついたデータ活用を実現するためにもこのタイミングでニジボックスにもリクルートと兼務でジョインすることはベストな選択である、という流れですね。
まだマーケットで確立されていない新しい職種
齋藤:兼務される前は、ニジボックスは遠峯さんの目にどのように映っていましたか?
遠峯:デザインやフロントエンド領域においてケイパビリティを持っている会社だな、という認識でした。リクルート共創(ニジボックスの事業戦略として、リクルートの各事業組織にメンバーが参画し、プロダクト運用・改善などの領域でグループ全体への事業貢献を目指す取り組み)で数々の成果や実績をあげているのを見て、かなりポジティブな印象を持っていましたよ。
齋藤:では今回のジョインにも大きな期待を……?
遠峯:もちろんです。リクルートの中で新たにデータ利活用に携わるメンバーを増員したり、あるいは外部パートナー企業の力を借りたり、さまざまな選択肢がある中でニジボックスとタッグを組むことが最もバランスが良くお互いのメリットが大きいという意思決定でしたからね。個人的に期待しかありませんでした。
齋藤:今回のポジションはニジボックスにとってはじめての採用になります。まだ採用のナレッジが少ない領域のため、遠峯さんには本当にいろいろと教えていただくことも多いです。またニジボックスの組織や文化を理解してくださった上で、データマネジメント領域での採用ポテンシャル最大化への動き方を一緒に考えてもらえて、本当に心強い存在です。
遠峯:いや、いづみさんこそいろんな提案をしてくださったり、真摯にレポーティングしてくださったりするので助かっています。採用フローでの誠実で丁寧なスタンスがここ数年の人材獲得数や定着率の高さにつながっているんだな、と納得です。
齋藤:そう言っていただけるとうれしい反面、ますます身が引き締まります。データマネジメントの領域は今後拡大が期待される領域ですから、遠峯さんと一緒にベストプラクティスを探っていきたいと考えています。
リクルートのデータ利活用全般に携わる仕事
齋藤:ここで改めて今回の積極採用ポジションとなるデータマネジメント職の具体的な仕事内容について、教えていただけますか?
遠峯:厳密には、いわゆる専門領域としてのデータマネジメントよりも広範囲をカバーしていく仕事になり、今回はプロダクトグロースエンジニアとBIエンジニア、2つのポジションを募集します。
プロダクトグロースエンジニアは、リクルートで横断的に使うデータ基盤などのシステム運用や開発および問い合わせ対応がメインで、データ利活用の根幹を支える技術職になります。一方でBIエンジニアは各事業領域を担当するデータ組織にジョインしてデータの整備を進め、集計分析、ツールを用いた可視化作業などに携わります。もちろん各領域からの問い合わせにも対応していただきます。
齋藤:リクルートのデータ利活用における基盤を支える部分をリクルートのメンバーと一緒にやっていくことになるんですね。
遠峯:そうですね、専門用語としての「データマネジメント」は、データアーキテクチャやデータ品質、データセキュリティなどの体系化された領域を指しますが、今回採用するエンジニアにはリクルートのデータ利活用全般に携わっていただきます。専門用語が示す領域だけでなく、データ利活用のプロセスに幅広く携われるという点が魅力に感じてもらえるのではないでしょうか。
齋藤:実際にはどのようなシステムを開発し、運用することになるんですか?
遠峯:例えばプロダクトグロースエンジニアなら、データサイエンティストが機械学習モデルを動かすための基盤の構築といったものがあげられます。社内のマーケターが使うセグメント分けのためのツールを作ることもありますね。BIエンジニアは各領域で集めているデータを使いやすいように整備して、実際に可視化するためのダッシュボードを作ります。またダッシュボードの改修依頼なども要件のすり合わせから関わっていただきます。
自発的に機会を創り出す文化
齋藤:現在リクルート社内で活躍されているデータマネジメント職の方はどういったタイプの方が多いんですか?
遠峯:ひとつは心の底から技術が好きであることですね。事業運営への影響の大きいシステムを担当して価値を提供する仕事ですから、緻密な積み上げや泥臭い作業も必要なんです。技術が好きという資質は非常に大切な要素ではないでしょうか。
また、よく「染み出し」という表現をされますが、自分の責任領分から少しはみ出るところをあえて取りにいくマインドの持ち主も活躍しています。そういう方たちがお互いをカバーしあうことでうまくいく場面が結構あるんですよね。
齋藤:自分の任された領域に閉じることなく染み出していくスタンスは、これまでの職種でも重要視されてきました。
遠峯:「ここの部分を直せばこちら側はもっと簡単な改修で済みますよ」と、システム全体を俯瞰しつつ、どこに手を付けるべきかを見極めてきちんと提言できるエンジニアが活躍していますし、実際に現場でも頼られる存在になると思います。リクルートでは自発的に機会を創り出すことを推奨しており、個人の発した意見がきちんと議論として積み重なって正しい方向に進んでいく。また、それを是とする文化があるんです。
齋藤:その点はニジボックスにも共通していますね。グループ会社ですし、染み出しが評価されてリクルート共創が広がってきた経緯もありますから。
遠峯:エンジニアとしてのバックグラウンドをお持ちで、その反面キャリアとしてのエンジニアにこだわることなく、幅広い選択肢と可能性を追求していきたい方にぴったりの環境だと思いますね。データのプランニングなどにも踏み込んでいきやすいですし。
その先のレバレッジの大きさを想像する
齋藤:この職種の魅力はどんなところにあるのでしょうか?
遠峯:やはりリクルートと共創していける点ではないでしょうか。先ほどもお伝えしましたが、「地に足のついた」というところが重要で、今回入社される方には長い期間に渡りリクルートのデータ利活用を支え続けていただくことを期待しています。それが結果としてご自身の市場価値向上にもつながるはずです。プレッシャーも大きいのですが、その分やりがいを感じられると思います。
齋藤:規模感の大きい、リクルートのプロジェクトに関われるからこそのやりがいなんですね。
遠峯:フロントエンドエンジニアの領域とは違い、見た目では面白さが分かりにくい職種かもしれません。でも少し先を想像すればものすごく影響力の大きな仕事だと分かるはずです。データを活用し、効率化を図ることでサービスがもっと便利になり売上が何%も変わってくるんです。ダッシュボードで数字を可視化することで事業の重要な意思決定に携わることもあります。目の前のタスクの、その先にあるレバレッジの大きさを想像すれば、やりがいや手応えもより大きなものになるでしょう。
齋藤:前回、弊社社長の英樹さんもおっしゃっていましたが、リクルートが手がける事業領域の広さや影響力の大きさも魅力に感じていただけるんじゃないかと思います。
※前回の記事:【採用担当が聞く!】新たな採用注力ポジション「データマネジメント職」とは?社長に聞くニジボックスの強みと未来
同じプロジェクトに属するメンバーとして
齋藤:入社後の現場ではどんなワークスタイルになるのでしょう?
遠峯:リクルート共創というだけあって、参画先の現場では同じチームのプロジェクトメンバーとして業務に取り組んでいただけます。それぞれの持ち場や責任領分があることは前提ですが、お互いの染み出しも大歓迎されると思います。
プロダクトグロースエンジニアなら、運営だけでなく要件に対して手法や着手の優先順位などについての提案ができます。BIエンジニアもオーダーを受けてダッシュボードを作ることが責任領分ではありますが、要件の本質を追究したり効率化の意見出しをしたりなどもウェルカムな環境です。
齋藤:リクルートのメンバーと対等な立場でお互いに提案しディスカッションできることはこれまでの実績からも理解していましたが、データマネジメントの仕事の現場でもそれは変わらないんですね。
遠峯:だったらリクルートに入社すればいいのでは? と思われるかもしれませんが、そういう質問が求職者から出た場合、いづみさんならどんな回答をしますか。
齋藤:ニジボックスにはリクルート以外にもクライアントワークもある、ということをお伝えしたいですね。さすがにまだクライアントワークの分野でデータの領域には着手できていませんが、今後の可能性としては十分にありえるのではないでしょうか。将来の発展性についても魅力を感じて欲しいと思います。
遠峯:仕事の価値発揮領域の違いもありますね。リクルートが全般のプロセスを固めるのに対して、ニジボックスでは専門能力を高めながら個々のプロジェクトの推進力として期待される立場になります。またひとつのプロジェクトに長く携わり続けることができるのも特長ですね。
自分の可能性に上限を引かず、積極的に挑戦を
齋藤:ここまで遠峯さんのプロフィールからジョインされた背景、具体的な仕事の内容、やりがいや魅力、働く環境などについて詳しく説明いただきました。最後にこのポジションに興味を持ってくださっている方に向けてメッセージをお願いできますか?
遠峯:これまでお話してきた内容のまとめになるんですが、リクルート共創ということで非常に影響力の大きな仕事である、ということを改めてお伝えしたいです。データサイエンティストやプロダクトグロースエンジニア、BIエンジニアなど、さまざまなロールの方がデータ利活用に取り組んでいくことでカスタマーやクライアントにとってより便利なサービスとなり、結果売上が10%も20%も伸びることもあります。
ですから技術に閉じることなく視座を高く持ち、事業構造やマーケットにも興味関心を持ってキャリアを切りひらいていきたい方と熱量を持って一緒にやっていきたいです。
齋藤:私も影響力や規模の大きさが魅力だと思います。その中で自分次第で可能性を広げていけるのがニジボックスでこのポジションにつくことの醍醐味なのではないでしょうか。自分の上限を決めずにいろいろチャレンジするような前向きな視点を持った方をお迎えしたいですね。
遠峯:ニジボックスは、創業13年とまだまだ成長過程というか伸びしろのある会社でもあります。完成しきっていない分、自分で組織を作っていける面白さがあります。年間100名前後従業員が増えている会社だからこそ、多様な機会も生まれるわけです。特にデータの領域はまさにこれからの新設部署ですし可能性に満ちていると思います。
齋藤: ニジボックスには「真面目に柔軟に」「変化の主体者となる」というバリューがあるのですが、まさにこのあたりを体現するポジションですので、少しでも興味を持っていただけたらうれしいです。
遠峯さん、本日はお忙しいところありがとうございました!