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一緒に読むと理解が深まる。ニジボックスのデザイナーが開催するオンライン輪読会の中身を紹介します!

みなさんこんにちは!
UIデザイナーの西村と申します。今年2月よりリクルートキャリアに常駐しています。
常駐後数週間でリモートワークに移行しましたが、ニジボックスの先任デザイナーや拠点先のご担当者のご協力もあり、リモートワーク環境下でも問題や不便なく参画できました。
最近ではユーザーヒアリングにビデオ会議で参加させていただき、作成したプロトタイプに対し貴重なご意見を伺える機会もありました。よりお客様の目線によりそって、サービス改善や良い顧客体験に繋がるデザインができるよう日々邁進していきたいです。

さて冒頭でもお話しした通り、現在ニジボックスではコロナ対策の一環としてリモートワークが推奨されています。そんなリモートワーク環境下でも、輪読会は技術力向上のためニジボックスの各組織で行われています。

今回は私と同じくリクルートキャリアに常駐するデザイナーたちで行った輪読会に関して紹介します。
事前準備や当日進行など具体的な進め方や参加メンバーで工夫した点などをまとめましたので、これからリモートワーク環境下で輪読会したい方やニジボックスが気になっている方の参考になるかと思います。ぜひご覧になってください!

輪読会を行う目的

そもそも輪読会はどのような目的で行われるのでしょうか?
ネットで検索かけたところ、輪読会の定義は下記のようにされています。

人々が集まって、同じ教科書などの本を読み、その内容について意見を交わすことを意味する語。
引用元:weblio

本リモートワーク環境下での輪読会も定義の通り、
『ビデオ会議ツールで集まり、同じ本を読み、気付きや疑問点に関して意見を交わす』
という流れで行っています。

また今回の輪読会実施には目的がありました。
それは、ジュニア層のデザイナーにデザインの基礎知識を共通認識として持ってもらうことです。
輪読会なら認識齟齬のない学習や理解を促せると仮説立てし、試しに行うことにしました。

輪読会の流れ

事前準備

実際に輪読会を行うにあたり、まず下記のような事前準備をしました。

01. 参加メンバーと本を決め、本を購入する

先述した目的に沿って、参加メンバーと読む本を選出します。
今回はジュニア層のデザイナーに加え、経験の長いデザイナーにも参加して頂きました。

実際に選出し読んでいる本はこちら。

デザインの教室 手を動かして学ぶデザイントレーニング

こちらの本はWebのみならず、デザインの基本を一通り学べる良書です。
デザインの論理や思考方法から始まり、基本となる図形・文字・色を使った平面構成を経て実践的なレイアウトまでを順を追って学習できます。
デザインの基本を知りたい方はもちろん、復習をしたい方にもオススメです。
本は各個人で電子書籍版を購入してもらい、ファシリーテーター担当時に画面を共有します。

02. 開催時間を決める

業務の負担にならないよう、週1回1時間ほどで行っています。
基本的に案件を優先し、任意で参加、遅刻もOKと参加ルールを決めました。
案件都合や休みなどで参加者が少ない時は、開催日時や時間を調整します。

03. 事前に読む範囲を決める

初回以降は会の終わりに次回の読む範囲を決めています。
読む内容や今までのペースを加味し、だいたい1回の輪読会で1、2節毎に読み進めています。

04. 事前に読書する

読んだ範囲で気になったことや気づきなどを下記観点に分け各自で整理します。
・良かったところ
・分からなかったところ
・もっと勉強したいところ
・案件に導入できそうなところ

今回は資料化などはせず各自メモを残す程度にし、参加者の負担軽減をしています。
基本的には読んでからの参加を想定していますが、案件都合などに合わせて参加者の共有を聴きながらの参加もありにしています。

当日進行

輪読会当日の流れは下記になります。

01. ビデオ会議ツールを用いてページを画面共有する

規定の時刻になったらビデオ会議ツールで参加し、メンバーが集まるまで共有事項の連絡やお互いの近況報告など緩い雑談でアイスブレイクを挟みます。
メンバーの大多数が集まり、ファシリテーターの画面共有が確認できたら、いよいよ輪読会が始まります。

共有の時に録画もしておくことで参加できなかった人も確認できるようにしておきます。

02. 各ページごとに気付きがあったら共有する

ファシリテーターの進行に従い事前段階で整理した気付きを共有します。
共有の際にメンバーの発言に不明点や気になったところがあったら会話や議論に発展することもしばしば。


また共有時に役に立つ情報や記事、書籍などがあったらチャット欄などを使ってurlを共有します。


03. 議事録を残す

事前にSlackでポストを作成し、輪読会中に議事録係がリアルタイムで残しておきます。
これにより、遅刻してきた方も今どんな内容を話しているのか把握しやすくなり、どんな内容を話したかの振り返りも読み返すだけで行えます。

輪読会のメリットや改善点

事前に輪読会参加メンバーに対して、得られたメリットや改善点に関するアンケートを行い、結果をまとめてみました。

メリット

01. 効率的な学びと新たな知見

こちらは輪読会の目的にて「認識齟齬のない学習や理解を促せる」と仮説立てした通りに、共通の内容に関して他デザイナーの視点や気付きを知ることで、一人で読むときよりも視野が広がり効率的に学ぶことができました。
特にニジボックスのデザイナーは様々な職種から転職している方も多いので、自分にはなかった考えや知見を得られやすい印象です。
関連する書籍や記事などもシェアしあえるきっかけにもなるため、更なる知見への足がかりも見つかります。

02. 質問することへのハードルの低さ

読んで分からなかった点を気軽に質問できることにより、議論や解決につながった点も大変良かったです。議論に関して経験豊富なデザイナーも参加することで正しい方向性へ導いてくれるので思考方法など勉強になります。
上記の流れを繰り返すことで、普段の悩みなども相談しやすい空気が生まれていたのも実感できました。

03. 参加メンバーとのコミュニケーション活性化

ニジボックスの多くのデザイナーは常駐先でデザイン業務を担当しており、時にデザイナー1人で常駐先に参画していることもあります。
輪読会はそんな別拠点に常駐しているデザイナーとも定期的にコミュニケーションを取るきっかけになりました。

このコミュニケーションによって下記のような効果がありました。

・参加メンバーの特色をより詳しく知ることができる
・気付きの共有や議論により共通認識ができ仲間意識が強まる
・相談や悩みの共有により孤独感も解消できる

また各個人の思っていることが、その人特有のものなのか否か、など一人では判断しづらいことを参加メンバーに展開することで、客観的な意見や共感も得る良い機会になっています。

04. 本を読むモチベーションの維持

一人だとつい後回しにしがちだったり、要所だけ掻い摘んで読んでしまいがちな本も、参加メンバーといっしょなら隅々まで読めるのもシンプルながら良いメリットです。
また、自分の気付きを共有するために一旦整理するため、本への理解度がより高まりました。

改善点

01. 1冊の本を読むペース

週1回のペースだと半年で1冊ペースになってしまい、どうしても時間がかかりマンネリ化しがちです。
読む範囲に合わせて、時間短縮や効率化なども図ろうと考えています。

02. 案件との兼ね合い

案件都合などで参加や事前の読書が難しくなってしまう時がどうしても発生してしまいます。
週2回、30分での開催や柔軟なスケジュール調整など、参加メンバーとともに今後の運用に関して考えていきたいです。

まとめ

今回輪読会に参加してみて、目的であった「複数人で共通認識を持つ」ことはもちろん、それ以上に日常業務だけではなかなか得難いメリットがあることが分かりました。

特に、気付きを共有することによる自分だけでは得られなかった学びや、参加メンバーに気軽に相談できる空気の構築は輪読会だからこそのメリットでした。

今後も参加メンバーと共により良い輪読会にし、輪読会を通してリモートワーク環境下でも相互的に学びを得られるような環境を模索していきたいと考えています。

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