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こんにちは。ネクストビート広報の北島です。
少子化が進む現代において、保育業界に求められているのは、採用力はもちろんのこと、質の高い保育を持続的に提供できる経営力です。私たちネクストビートは、創業以来、保育現場の声に真摯に耳を傾け、その課題解決のために事業を拡大してきました。
今回は、ネクストビートで「保育士バンク!」プラットフォームの最前線で活躍する野田COOと渡邉ゼネラルマネージャーに、保育業界の現状と未来、そして私たちが目指す「持続可能な保育」について聞きました。
野田 千有里
【経歴】
大阪大学卒。2020年新卒(大学在学中に通年入社制度を利用し、2019年5月に前倒し入社)。子育て情報メディアセールス、人事、基幹事業のソリューションセールス、マネージャーを経て、入社から3年で新規事業である宿泊業界専門の転職支援サービス「おもてなしHR」の事業責任者に抜擢。事業を昨対200%成長へと導く。2023年4月にCHRO、2024年4月にCOO就任。 渡邉 史卓
【経歴】
新卒で経営コンサル会社に入社し営業として7年経験を積んだ後、アウトバウンド支援のコンサル会社に転職。担当クライアント130社の支援を行い顧客満足度No.1のコンサルタントとして実績を残す。2023年2月に、宿泊業界専門の就職・転職支援サービス「おもてなしHR」の法人営業として入社。入社後2か月でマネージャーに抜擢。現在は保育士バンク!、おもてなしHR両事業の法人営業統括を行うゼネラルマネージャーを担う。
目次
保育士バンクプラットフォームとは
「採用さえできれば」はもう古い?現場が求める真のサポートとは
現場の声に応える多角的なアプローチ 保育士バンク!の進化
変革のポテンシャル 現場主義とスピード感
現場の声こそ原動力 ネクストビートのユニークな立ち位置
未来への展望 持続可能な保育の実現に向けて
「当たり前に良質な保育が提供できる社会」を目指して
保育士バンクプラットフォームとは
採用、業務改善・職員の定着、集客活動、経営。これまで業界があきらめていた諸問題を、テクノロジーの力で解決するプラットフォームです。
※サービス紹介サイト:https://www.nextbeat.co.jp/services/lifeevent/hoikushibank
「採用さえできれば」はもう古い?現場が求める真のサポートとは
ーー日々、全国の保育施設と密に連携する中で、お二人が肌で感じている現場の生の声、そして変化し続けるニーズとは何なのでしょうか?
野田: かつては「保育士さえ採用できればなんとかなる」という考え方が主流でしたが、今はそうではありません。待機児童問題の解消が進むにつれて、現場からは「保育の質を高めたい」「安定した施設運営の体制を整えたい」「事業承継を考えたい」といった、より本質的な経営課題が聞かれるようになりました。質の高い保育を提供し続けるためには、単に人材を確保するだけでは立ち行かない状況だと強く感じています。
渡邉: 私も全国の保育法人様を支援する中で、ここ3年で法人経営の考え方、保育士のニーズ、園児の集客、そして採用のあり方が劇的に変化しているのを肌で感じています。以前はリスクを抑えることが重視されていましたが、今は地域社会、保育士、保護者、そして園児から「選ばれる園」になるためにどうすべきか、という意識に明確にシフトしていますね。
現場の声に応える多角的なアプローチ 保育士バンク!の進化
ーーこのような現場の声やニーズの高まりに対して、保育士バンク!では具体的にどのような取り組みをされているのでしょうか?
野田:私たちは、保育士バンク!という人材紹介事業をスタート地点として、この12年間、現場の多様な経営課題に寄り添う形でサービスの幅を積極的に広げてきました。採用の入り口を広げるための動画やSNSを活用したマーケティング支援、職員の方々の定着を促進するためのエンゲージメント管理ツールやICT活用による業務効率化の提案、将来を見据えた承継支援としてのM&A事業、そして、個々の経営課題に応じたスポット型のコンサルティングなど、必要に応じてプロジェクトを立ち上げ、現場の課題に個別具体的にお応えしています。また、保育士バンク!を通じて蓄積してきた知見を業界全体に還元するための総研機能や、行政との連携による地域特化型の支援なども進めています。現場のニーズと真摯に向き合いながら、「良質な保育を持続可能なかたちで提供し続けられる園が生き残る」社会を実現するために、事業の在り方そのものを常に柔軟にアップデートしてきたと自負しています。
渡邉:私たちも、保育士バンク!を運営する中で、保育法人の多様なニーズに対応できるよう、サービスの品質向上と多様化に積極的に取り組んでいます。直近では、事業拡大に伴う採用や運営管理のオペレーション構築のご支援や、事業承継に向けた中長期的な視点での取り組みといった観点からも、多くの保育法人様からご相談をいただく機会が増えています。園の魅力を最大限に引き出し、必要なPRまで一気通貫でご支援できるのが、保育士バンク!の大きな強みだと捉え、より一層保育業界の活性化に向けて精進してまいります。
人材紹介も、単なる「人」と「園」のマッチングに留まりません。私たちは支援を通じて得られる求職者の方々のリアルなニーズや、各園が持つ独自の魅力を深く理解しています。これらの知見を各法人様へフィードバックすることで、より効果的な採用戦略の構築や、求人情報の見せ方改善に繋げていただくことを目指しています。最終的には、各園が自力で採用を完結できるようになることが、私たちの提供する真の価値であり、持続可能な保育業界の実現に貢献できると考えています。
変革のポテンシャル 現場主義とスピード感
現場の声こそ原動力 ネクストビートのユニークな立ち位置
ーーそうした幅広い事業展開を可能にしている、ネクストビートならではの強みは何だとお考えでしょうか?
野田:私たちネクストビートが保育業界に対して持つ最大の強みは、創業以来、「事業の出発点が常に現場の声であり続けていること」だと考えています。私たちは単なる人材紹介会社ではありません。採用という入口の支援にとどまらず、現場の先生方や経営者の方々の「今、本当に困っていること」に対して、最も効果的なソリューションを、驚くほどのスピード感を持って立ち上げ、必要に応じてその形を変えながら、常に現場に寄り添い、共に歩んできました。
特に、保育の質を支える「人」と「組織」に対して、包括的に価値を提供できる独自のビジネスモデルを、テクノロジーと長年培ってきたナレッジ、この両面から作り上げている点は、他社にはないユニークなポジションだと自負しています。また、特定のエリアに特化した支援や行政との連携といった官民連携を強化することで、地域社会のインフラを支える担い手としての役割も着実に強まりつつあります。こうした多岐にわたる取り組みを一気通貫で実現できるのは、変化を恐れず、必要とあらば事業モデルそのものを大胆に変える決断ができる、ネクストビートという組織だからこそだと考えています。現場の声を起点としながらも、業界の変革に向けて常にスピーディーかつ柔軟に対応できることこそが、私たちが保育業界を変革していくポテンシャルだと強く感じています。
渡邉:12年前に「保育士バンク!」を祖業として創業して以来、私たちは保育業界への強い想いを胸に歩んでまいりました。採用支援からスタートした事業ですが、現在は採用支援にとどまらず、現場の業務効率化を推進できるシステムの開発、働く保育士のエンゲージメントをモニタリングするシステムの開発、保育施設の魅力を最大限に引き出すためのクリエイティブ制作、そして、永続する組織づくりに向けた経営支援など、保育業界に多角的に貢献できるプラットフォームを確立し、これまで全国12拠点で15,000以上の施設をご支援させていただきました。
保育士の皆様の声、そして保育法人の経営者の方々の声をダイレクトに受け止め、それを基に自社で開発を進められるのが当社の大きな強みです。だからこそ、時代のニーズに合わせた事業展開に今後も積極的に取り組んでいけると確信しています。
未来への展望 持続可能な保育の実現に向けて
ーー「保育士バンク!」は、今後保育業界においてどのような役割を担い、どのような社会を実現していきたいとお考えですか?
「当たり前に良質な保育が提供できる社会」を目指して
野田:私たちが目指しているのは、一言で言うと、「良質な保育を提供できる園が当たり前に生き残れる社会」を実現することです。保育の現場は、子どもたちの成長発達、そしてご家族の安心、さらには働く親御さんのキャリア継続といった、社会全体の土台を支える非常に重要なインフラです。日本は今、出生数の減少という大きな社会課題に直面していますが、安心して子どもを産み育てられる環境を整えることは、未来の人口を増やすためにも極めて重要な取り組みです。
そのためには、ただ単に園の数を増やすだけでなく、「安心・安全で、質の高い保育を提供できる園」が社会にしっかりと根付き、持続的に運営できる必要があります。私たちは、そうした園の経営を多方面から支援することで、良質な保育の提供が当たり前となる環境を整え、日本における子育てと働くことの両立を力強く支えることにコミットしています。そして、その結果として、「日本の出生数の改善」に貢献する、そんなトップランナーでありたいと本気で思っています。
採用支援から始まり、マーケティング、職員の定着支援、事業承継、業務効率化、エリア戦略、そして行政との連携と、保育業界のあらゆる側面に深く関わってきた私たちだからこそ、保育業界の未来を本気で創っていけると信じています。ネクストビートは、これからも「日本の保育インフラを支える存在」として、その社会的使命をしっかりと果たしてまいります。
渡邉:野田さんがおっしゃるように、人口減少社会において、未来の宝である子どもたちを育む場である保育法人の永続性、そして、社会の中核である子育て世代が安心して子どもを預けられる社会づくりに、ネクストビートはこれからも貢献し続けたいと考えています。創業時から保育法人の受け入れ態勢を整える、つまり採用支援に注力してきましたが、昨今保育に求められる安全性や保育の質向上、そして法人としての永続性を高めていくための組織づくりにも、今後より一層力を入れていきたいと考えています。