前回の記事では、橋本さんがなぜNANICAへ入社したのかについてお話を伺いました。
福利厚生や条件だけではなく、「この人たちと一緒に働きたい」と思えたことが入社の決め手だった橋本さん。
しかし、入社後の7年間が順風満帆だったわけではありません。
今回は、橋本さんがこれまでで最も苦しかった時期と、それでもNANICAで働き続けている理由について聞いてみました。
「できない」が続いた時期
イ)これまでの7年間で、一番苦しかった時期はいつでしたか?
橋)比較的最近ですね。
事業部の立ち上げや異動などもあって、自分自身の役割が大きく変わった時期でした。
営業だけではなく、人を見ることや組織を作ることも求められるようになってきたんです。
イ)プレイヤーから少しずつ役割が変わっていった。
橋)はい。
今までは自分のことを頑張ればよかった。
でも、そこから先は違いました。
メンバーとのコミュニケーションや育成、自分自身の在り方も含めて見直さないといけなくなったんです。
本当に苦しかったのは、数字ではなかった
イ)営業数字も大変だったんですよね。
橋)そうですね。
数字も下がっていましたし、教育もうまくいかない。
「このままじゃダメだ」と思っていました。
でも今振り返ると、本当に苦しかった原因は数字じゃなかったと思います。
イ)数字じゃなかった?
橋)はい。
自分自身の受け止め方だったと思います。
例えば、メンバーと話していても、無意識に先入観を持ってしまうことがありました。
「なんでそう言うんだろう」
「なんで分かってくれないんだろう」
そうやって相手を見てしまう。
するとコミュニケーションが前に進まないんです。
同じタイプの人としか仕事ができなかった
イ)そこで気づいたことはありましたか?
橋)ありました。
私は、自分と似ている人とは仕事ができるんです。
でも、自分と違うタイプの人になると急に難しくなる。
イ)なるほど。
橋)それって結局、自分の価値観で相手を見ていたんですよね。
「なんでそう考えるんだろう」
ではなく、
「自分だったらこうするのに」
で判断してしまっていた。
リーダーとして働く以上、それではダメなんだと気づきました。
挑戦できなくなっていた
イ)その時期の自分を振り返ると、どんな状態でしたか?
橋)失敗するのが怖かったです。
イ)怖かった。
橋)はい。
営業数字も落ちていましたし、教育もうまくいっていなかった。
だから、
「これ以上失敗したくない」
「これ以上下に行きたくない」
という気持ちが強くなっていました。
本当は挑戦しないといけないのに、挑戦すること自体が怖くなっていたんです。
目先も未来も見えなかった
イ)かなり苦しい状態ですね。
橋)正直、しんどかったです。
目の前のこともうまくいかない。
未来も見えない。
どうすれば良いのかも分からない。
打開策も見えない。
だから余計に苦しかったですね。
手を離さなかった人がいた
イ)その時、誰かに相談はしていましたか?
橋)自分からというより、辻がずっと手を差し伸べてくれていました。
イ)ずっと。
橋)はい。
私は「きつい」「しんどい」と思っていましたけど、それでも離さなかった。
辻も離さなかった。
そんな感覚です。
「みんな同じだよ」
イ)どんな言葉をかけてもらったんですか?
橋)特別な言葉というより、
「みんな同じだよ」
という話をよくしてくれました。
イ)同じ。
橋)はい。
私は当時、
「こんなにできないのは自分だけなんじゃないか」
と思っていました。
でも辻は、
「自分もそうだった」
「みんな同じように悩む」
ということを赤裸々に話してくれたんです。
それがすごく救いになりました。
壁を越えるまでに1年半かかった
イ)どれくらいで立ち直れたんですか?
橋)最初の壁は2〜3ヶ月くらいでした。
でも、本当に理解して乗り越えたと思えるまでには1年以上かかりました。
1年半くらいですね。
イ)そんなに長く。
橋)はい(笑)
でも、その期間があったからこそ、自分のことを理解できたと思います。
「なぜこう感じるのか」
「なぜ苦しくなるのか」
それをちゃんと見つめる時間だったんだと思います。
なぜ私はNANICAに残ったのか
イ)それでも7年続けている理由は何でしょう?
橋)一番は、自分の嫌な未来が明確だったからだと思います。
イ)嫌な未来?
橋)はい。
私にとって一番嫌なのは、「会社の中の一部品として働くこと」なんです。
前職で感じていた違和感もそこでした。
だから、大変なことがあっても、自分が成長できる環境にいたい。
そう思っていました。
自分の成長が、自分の人生を豊かにする
イ)今はどう感じていますか?
橋)営業もそうですし、教育もそうですし、組織づくりもそうです。
ここまで色々な経験をさせてもらえる会社は少ないと思います。
もちろん簡単ではありません。
でも、自分の力がつくことが、自分の人生の豊かさに直結している感覚があるんです。
だから続けられているんだと思います。
今度は自分が返していきたい
イ)最後に、今の目標を教えてください。
橋)自分がしてもらったことを、今度は後輩たちに返していきたいですね。
できなかった自分。
苦しかった自分。
それを支えてくれた人たちがいました。
だから今度は、自分が誰かの支えになれるようになりたいと思っています。
失敗するのが怖かった。
挑戦することも怖かった。
それでも橋本さんは、その場所から逃げなかった。
7年間で身につけたのは営業力だけではない。
苦しい時に自分と向き合い、前へ進む力だったのかもしれない。