【挑戦者の、一番の応援者になる。】
「自分に出せる価値は何?」、「自分とは違う学生支援のやり方で、成果を上げている人がいる」と考え続けて、自分の道を探していく。そんな思いを抱えながら成果を残し、今はリーダーとして活躍するメンバーを紹介します!
過去、1500人以上の学生の人生にかかわり、就活サポートを超えた「ファン」を生み出す印出の奮闘を、ぜひご覧ください!!
目次
採用基準の枠を超えて。
「自分がかかわる意味」
届いたLINEの違和感……
意外・憤慨から見えた光明
シンプルな行動原理が生む未来
ファンを生み出し、つなげていく。
採用基準の枠を超えて。
「この学生は、絶対にあの企業に合うはずなんです!」
企業側を担当するRA(リクルーティングアドバイザー)に伝えたい気持ちがあふれて、思わず印出の声が大きくなった。
その学生に出会ったのは、約3ヶ月前。
当初は一見おとなしそうに見えたものの、面談を重ねていく中で、奥に秘めた熱や思いの強さが見えてきた。ただ、どうしても言葉が冗長になる癖がある。就活の短時間の面接で、本来の魅力を伝えきれないことも多かった。
「ちゃんと時間をかけて学生の想いを引き出せば、魅力は企業にも伝わるはず。ただ、20年も慣れてきた話し方を急に変えるのはむずかしいですよね。だからこそ、私たちCAがかかわる価値があるんです」
一般的に企業が採用を行う上では、一定の採用基準が設定される。ナイモノは、その基準を踏まえて学生を紹介しながら採用を支援する。そのためにRAは企業とのすり合わせを行い、その情報を元にCAが適した学生を紹介する。
印出が担当していた学生は、もともと企業から提示された採用基準とは合致しない、と思われていた。RAからも「ちょっと厳しいと思う……」とフィードバックがあった。
ただ、印出はそう思わなかった。
そもそも企業は「わかりやすい言葉」として、採用基準を設定する。その背景には、企業の風土や働き方、社員に求める指向やタイプなど、複雑な要素がありつつ、それを社内外に共有するために言葉にしたのが「採用基準」というもの。
現時点では合致しないように見えても、印出には企業と学生の両者の未来が想像できた。
だから、RAに直談判をした。
「絶対に合うはずなので!」
「自分がかかわる意味」
数週間後、印出が想定した通り、その学生は内定を獲得した。
むしろ同社で、事業責任者候補の総合職として内定が出たのは、その学生1名だけ。高い採用基準を乗り越え、まわりの予想を覆す結果につながった。
「学生のプレゼン資料を何度もチェックして、最終面接の前には8回も対策の面談を設けて、とても印象深い学生でした。途中からは、お互いに本当なら明かしたくない家庭や学生生活の話をして、私自身の中高生時代のつらかった出来事も話しました(笑)
その学生もそうですが、私がかかわることで学生の未来を良い方向に変えられた、と思えるのがCAの仕事です」
印出にとって、CAとして働く意味はそこにある。
自分がかかわることで、学生の未来が変わる。自分じゃなければその未来はなかったはず。だからこそ、そう思えるように本気で向き合う。
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「自分がかかわる意味、介在価値を高めたい」
印出はそれまでに、社内での月間最高記録を出したこともあった。社員20名の頃に入社して、コロナ禍の厳しい環境の中で、会社の成長と共に経験を積んできた自負もあった。
入社以来、変わることなく追い続けてきたその想いを、改めて強く意識したのは、CAとして働き始めて1年半ほど経った頃。
自分よりも後に入社した社員が、成果を叩き出していく。
自身が積み上げてきた経験を、軽々と飛び越えられた感覚があった。
「私はとにかく努力の量でカバーしてきただけで、再現性のあるものにできていなかったのか……って。
後から入社した人が、明らかに違うアプローチで成果を出していく姿を見て、無力感というか自分の数年間の努力は何だったんだろう、と考えてしまうくらいでした」
届いたLINEの違和感……
従来とは異なる方法論で成果を上げる同僚を目の当たりにして、心が折れそうにもなる。それでも印出は、自信を失うことはなかった。
「正直に言えば、さすがに落ち込みはしました。ただ、子どもの頃からコンプレックスの塊なので、慣れているという訳じゃないですけど(笑)
そもそも自分を必要としてくれる学生たちにとっては、そんな事情は関係ないですし、落ち込んでいる暇があるなら、その時間は学生に応える方に使いたい。ただ誠実に学生に向き合っていくだけ」
ネガティブな気持ちを振り払って、学生に向き合い続けた。
そんな印出のスタンスを象徴する出来事がある。
――― 東北からの上京を目指す女子学生。
初回の面談から、素直で雰囲気の柔らかい印象だった。面談では、就職の相談だけではなく、プライベートな悩みも多く打ち明けられ、「家族にも話せないことでも、印出さんになら話せる」とも言われた。
印出にとっても、支援対象の学生というより、一人の人間として好感をもつようになっていた。
そんなある日、突然LINEで連絡が届いた。
『大変心苦しいのですが、他社に行く決断をしました。紹介いただいている会社の選考を辞退させていただきます。これまで貴重なお時間をいただいたにもかかわらず……』
急な報告に驚きつつ、違和感が拭えなかった。
「そんな堅い文面で書くような学生じゃないし、彼女がそんな一方的な伝え方をしてくるなんて、おかしいな……って。
彼女の性格を考えると、何か他に理由があるんじゃないかとも思いました。そうじゃなくてもちゃんと話をして、本当に納得した上での決断だとしたら“就活、お疲れさま”と伝えたくて、すぐに連絡をしました」
学生からは、歯切れの悪い返信とともに「明日、東京に行く予定があるので、少しだけ時間はありますか?」と返信がきた。
意外・憤慨から見えた光明
翌日、オフィスに訪れた学生に話を聞くと、そこで明らかになったのは、前日のLINEは他社エージェントから指示されて送ったものだということ。
同社を介して得た内定先への承諾を迫られ、「受けている企業はすべて辞退して、エージェントにも退会の連絡をするように」と。見せてもらった文面は、威圧的にも思える内容だった。
「同じエージェントとして信じられない、というかありえないですよね。
もともと彼女は新卒エージェントに対して気弱な部分もあって。だからこそちゃんと本音を言えるように、本人が納得できる就活をしてほしいと思ってかかわってきたので、ちょっと……こみ上げるものはありました」
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エージェントの都合や自社の売上のために学生の想いをないがしろにすることは、何があっても許容できない。
特にその学生の場合は、エージェントに振り回されて精神的に追い詰められていた時期もあった。そのときは、面談時間だけではなく日々の連絡でも、学生の心理的な負担をかけないように意識してきた。
だからこそ余計に、感情が乱された。
「ただ、それがあったことで、改めて私たちはそんな会社には絶対にならない、と立場を再確認できた部分もあります。
それこそ自分の学生時代を振り返ってみると、もし同じ状況になっていたら私も彼女と同じようにしてしまったかもしれません。だから、私はそんな学生たちを救いたいし、私が守るから!って伝えたい(笑)」
その時期から、印出はそれまで自身へ向けていた疑念や重圧から抜け出す方向を見出し始めた。
シンプルな行動原理が生む未来
同僚は、仕組み化をして再現性を高めながら、新たな方法で成果を挙げていく。会社としてのフェーズが変化する中で、新しい社員が生み出す価値を見て、「自分にはできない」、「自分は足りていない」と、コンプレックスを抱いていた。
そこから、「自分だからできること」に目を向けるようになった。
新しい方法論から学び吸収しながらも、むしろ「自分にしかできない」ことに注力していくと決めた。
「かかわってきた学生の中には、“私が担当したからうまくいった”と言える人たちがいる。私には能力や要領は足りないかもしれないけど、そこは自信をもっています。
たとえば仕事の性質上、学生の中には“こぼれてしまう学生”もいます。何百人もの学生と向き合うCAとしては、もちろん効率も必要なことだとはわかっています。
だけど、私は“こぼれる学生”も、本音を曲げて就活をする学生もいてほしくない。そこに妥協はしたくないんです」
だから印出は、徹底的に「聴く」。
学生に対しては言うまでもなく、同僚のCAにもRAにも、納得できるまで「聴く」ことに時間を使う。
企業が採用基準に「コミュニケーションスキル」を求めるとして、それはどう判断されるのか。人によって解釈や定義は異なるからこそ、微妙なニュアンスを知るために、過去の内定者の評価や内容を聴いて回る。
「ちょっとした休憩中の雑談のときも、帰り際の会話でも、そんな話をしています(笑)
私としては、パズルのピースをひとつずつ集めて、繋いでいくイメージなんです。企業が求める人物像や条件などの採用基準って、ひとつの絵として共有しているように見えるけど、小さなピースが組み合わさってできている。それをわかっている方が、解像度や精度は上がりますよね。
そうやって学生や企業の理解をちゃんと上げていけたら、全員が納得できる結果につながるはず」
学生の人生を左右する仕事だからこそ。ナイモノのCAの中でも、印出がそこに割く時間は、誰よりも多い。
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ファンを生み出し、つなげていく。
企業は優秀な学生を求めながらも、必ずしも完成した状態を求めている訳ではない。
だからこそ印出は学生に向き合いながら、彼らの可能性を信じ続ける。学生の変化をサポートして、「私が担当じゃなかったら受かっていない」と言い切れるほど寄り添い、踏み込んでいく。
その結果として、印出のファンになる学生は少なくない。
「私は、内定や入社までの関係性というよりも、彼らが入社した後や楽しく働いている話を聞くのがうれしくて。
かかわった学生が入社した会社に行ったら声をかけてくれて、入社後にも連絡をくれる人もいて。他社エージェントに不信感を抱いてしまったあの学生さんは、“印出さんは私の推しです!”とまで言ってくれて(笑) 本当にCAの仕事をして良かったと思います」
そしてリーダーの立場になり、職種はRAに変わった。
企業と学生、かかわり方の違いに、まだ戸惑いはあると言う。しかし、「自分だからできること」に変わりはない。
「今は会社も大きくなって、新しい人もどんどん増えています。
仕事の進め方やマニュアルも整備されて、ほんの数年前、本当にカオスな状態だったのが嘘みたいで(笑) 当時に比べたら成果を上げやすい環境になっています。
だからこそ、あの時期の“全社員が本気”で会社や学生に向き合っていた空気を廃れさせたくない、とも思うんです。
私たちがやっている就活支援は、学生の人生を左右する仕事で、数字や売上は“人生にかかわれた数”。
学生たちの社会人としての人生が生まれるタイミングに、“自分だったからこそ”生み出せる価値を感じられる会社であり続けてほしい。お局(つぼね)みたいですけど(笑)、そんなことも語り継いでいきたいです」
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このストーリーを読んで
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