こんにちは!株式会社Modelistの採用担当です。
株式会社Modelistは、「企業成長のためのデジタルバウンダリースパナー人材の創出」というミッションを掲げ、ビジネスパーソンのためのナレッジコミュニケーションプラットフォーム「Salfin(サフィン)」を開発・運営しています。
今回は代表の呉縞慶一さんにインタビューしました!これまでの経歴や原体験、Modelistの創業に至る想い、そして目指す未来について語っていただきました。
ぜひ、最後まで読んでいただけると幸いです✨
株式会社Modelist 代表取締役 呉縞 慶一
新卒で大手Slerにエンジニアとして入社。Salesforceでの経験を経て、2024年2月に株式会社Modelistを設立。社会におけるデジタルバウンダリースパナー人材の創出をミッションとして、組織における境界線(バウンダリー)をデジタル活用 × イネーブルメントを通して人と組織の成長を最大化することをビジョンを掲げている。
Salfinは「知識を通して人と人をつなぐプラットフォーム」
―― まず、呉縞さんのこれまでのキャリアについて教えていただけますでしょうか?
大手Slerに入社して10年間勤務しました。率直に言うと、社会人の最初の10年間は決して仕事ができる人ではありませんでした。実際10年目ずっと担当のままで昇格できない会社から期待されないだめ人材でした。
しかし、社会人7年目のときにその時のパートナーがリクルートのトップ営業だったことをきっかけに、リクルート式の成長モデルとWillマインドの考え方を身に着け、すべての仕事と意思決定が自分ごと化できるようなったことをきっかけに仕事への向き合い方が変わりました。
その結果、社会人10年目にしてSalesforceに転職したのですが、そこで私の人生は大きく変わりました。入社して間もない頃、Salesforceについてはまだなにもわからない状態でしたが、自分の得意だった「ドキュメントデザイン」の勉強会を担当の営業チームに開催し、その資料を社内のチャットプラットフォーム(Chatter)でシェアしたところ、驚くほど反響があって、入社間もない新人にもかかわらず多くの方から注目されるきっかけになりました。
同じ資料を以前の職場で共有した時はほとんど反応がなかったのに対し、Salesforceでは瞬く間に拡散され、多くの「いいね」やコメントが付き、社内の様々な部署や役職の方から、デジタルでもリアルの職場でも声をかけていただけるようになりました。この経験から「ナレッジをシェアしたらこの組織は反応してくれる」という安心感をすごく感じ、自分のやった仕事をすべて記録し、自分の躓いたことをすべてナレッジにして組織に発信し続けるようになりました。
―― そこからどのようにキャリアが発展していったのですか?
私はその後、「自分が歩いた道は全て舗装していく」という考えのもと、自分が経験した作業プロセスや業務ノウハウのほぼすべてをまずは自分のメモとして記録し、その中から、組織の他の方も必要としてそうな情報は、ナレッジ化して共有するようになりました。
例えば、私が2週間かけて進めた申請プロセスを30分で終わらせるテンプレートを作成して共有すると、組織全体で数千時間もの時間が節約できるようになりました。
そうして組織内でナレッジを共有し続けた結果、私は社内インフルエンサーとなり、役員でもマネージャーでもないにもかかわらず、多くの人に影響を与えられるようになりました。執行役員と1on1ミーティングをするようになり、組織の壁を超えて様々な部門と協働するようになりました。
―― Modelistを創業されたきっかけは何だったのでしょうか?
Salesforceでの経験を通じて、「一人ができるようになったことが組織のできるに変わる」という価値観に目覚めました。オープンなナレッジ共有と活発なコミュニケーションがある環境では、個人も組織も大きく成長できることを実感したんです。
一方で、日本の多くの企業ではそうした文化や環境が整っていない現実もありました。大手Slerにいた頃の私のように、能力があるのに組織の壁や閉鎖的なコミュニケーション環境によって埋もれている人材がたくさんいると感じたんです。
そこで「Salesforceの中で起きていた文化を社会全体で実現できないか」という思いから、このプロダクトを作ろうと決意しました。デジタル環境によって組織の壁を取り払い、人と人がつながり、お互いの知識や経験を共有し合える世界を作りたいと思ったんです。
リアクションから生まれるエンゲージメントと成長
―― Salfinというプラットフォームはどのようなものですか?
Salfinは、ビジネスとテックに特化したナレッジコミュニケーションプラットフォームです。既存のナレッジプラットフォームにはない「リアクション」と「エンゲージメント」を重視した設計になっています。
現在のWebメディアやナレッジプラットフォームは「リアクション」という価値にあまり焦点を当てていません。記事を投稿しても、それに対する反応や対話がなければ、そのナレッジは死んでしまいます。Salfinでは、コンテンツへのリアクションやコミュニケーションを促進し、ナレッジの価値を高め続ける仕組みを作っています。
例えば、マネジメントに関する記事を読んだ人が「これはどう実践されていますか?」と質問すると、投稿者が返答することで記事の解像度が上がります。この対話は他の閲覧者にも共有され、ナレッジの価値がどんどん高まっていくんです。
―― それはSalesforceで体験された文化を再現しようとしているのですね
まさにその通りです。Salesforceではナレッジを共有すると、多くの人からリアクションがあり、それがさらなる共有を促進する好循環が生まれていました。これをSalfinで実現したいと考えています。
また、YouTube連携機能も開発しています。例えば、ビジネスの動画コンテンツを見ながらメモを取り、重要なポイントにタイムスタンプを付けて共有できる機能です。これによって、価値ある情報をより効率的に吸収し、共有できるようになります。
バウンダリースパナーを生み出す環境づくり
―― 「バウンダリースパナー」というキーワードがModelistではよく使われていますが、これはどういう意味ですか?
バウンダリースパナーとは「境界を超える人材」という意味です。組織が大きくなると、各部門が独立して孤立する傾向があり、部門間のコミュニケーションや連携が難しくなる壁ができてしまいます。その壁を超えて、様々な組織や部門とつながり、協働できる人材がバウンダリースパナーです。
実はこれは1977年にタッシュマンという教授から提唱された概念で、今でも注目されています。例えばソニーの十時 裕樹社長はバウンダリースパナーの重要性を繰り返し強調しています。なぜなら、組織のイノベーションや成長には、この壁を超える人材が不可欠だからです。
私はデジタル環境がこのバウンダリースパニング能力を大きく向上させると確信しています。Salesforceでは、デジタルプラットフォームによって組織の壁が取り払われ、誰もが情報にアクセスし、つながることができました。一方で、多くの企業がいまだに閉鎖的なコミュニケーションツールを使い、組織の壁を強化している現状があります。
Salfinを通じて、こうした壁を取り払い、人と人がつながり、知識を共有し、成長し合える環境を作りたいと考えています。
組織文化を変える力を信じて
―― Modelistならではの魅力はどのようなところでしょうか?
私たちの最大の魅力は、単なるテクノロジーカンパニーではなく、組織や社会の文化を変革するビジョンを持っている点です。Salfinは単なるプロダクトではなく、人と人をつなぎ、知識を共有し、お互いを高め合う新しい文化を創造するプラットフォームです。
また、Modelistの組織文化そのものが私たちの強みです。多様な経験を持つメンバーが集まり、実際に「バウンダリースパナー」として機能する環境を社内からも実践しています。私たちは自らが提唱する「知識共有」と「オープンなコミュニケーション」を社内でも徹底しています。
その実践として、Slack上に「BSチャンネル」(Boundary Spannerの略)を設け、外部企業のメンバーも招待して組織の壁を超えたナレッジ共有を行っています。これは私たちが目指す「境界を越えたコラボレーション」の理念を体現する取り組みです。
さらに、大企業と新興企業の両方の経験を持つ創業メンバーがいることで、企業が抱える課題を深く理解した上でソリューションを提供できることも当社の魅力です。正しいデジタル環境さえあれば、誰もが輝ける可能性を秘めているという信念のもと、その環境を実際に作り出していくことが私たちのミッションであり、他社にはない独自の価値提案となっています。
―― どのような方が私たちの会社に向いていると思いますか?
組織やコミュニケーションの価値を理解し、デジタルの力で社会を変えたいという思いを持つ方が向いています。特に、バウンダリースパナーとしての素質がある方、つまり様々な境界を超えて価値を生み出せる方と一緒に働きたいと思っています。
また、ナレッジの共有や人とのつながりに価値を見出せる方も歓迎します。私たちは知識を独占するのではなく、共有することで価値が高まると信じています。
―― 最後に応募者へメッセージをお願いします!
日本の組織文化を変え、一人ひとりが輝ける社会を作るという大きなミッションに共感していただける方、ぜひ一緒に挑戦しましょう。
私自身、大手Slerでくすぶっていた時の自分を見返すような経験をしました。それは組織環境が変わったからこそです。デジタルの力で正しい環境を作り、より多くの人が自分の可能性を発揮できる社会を共に創っていきましょう。
皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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