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数字の向こう側を読み解く。法学部出身者が描く、経理という新しいキャリア

会計事務所での経験を活かし、事業会社の経理として活躍する小澤さん。数字への苦手意識を乗り越え、コミュニケーション重視の新しい経理のあり方を追求する日々について伺いました。

ぜひ最後までお楽しみください!

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⑴法律の視点を活かした、経理との出会い

⑵数字の奥にある「意思」を読み解く経理の醍醐味

⑶コミュニケーションで広がる、経理の可能性

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法律の視点を活かした、経理との出会い

―まずは、これまでのキャリアについて教えていただけますか。

小澤:メディア工房の経理部で働いている小澤です。

法学部出身で、新卒で会計事務所に入社し、約5年間勤務しました。実は第一志望は公務員だったのですが、試験に落ちてしまい、夏頃から本格的な就職活動を始めました。

当時は大手企業の採用活動がほぼ終わっていた時期。そんな中、合同説明会で出会ったのが山梨にある会計事務所でした。正直に申し上げると、「名前がかっこいい」という理由で興味を持ちました(笑)。先生と職員合わせて15-16人ほどの小規模な事務所でしたが、法学部での学びを活かせる可能性を感じました。

―会計の知識がない中での就職、不安はありませんでしたか?

小澤:内定をいただいてから必死に簿記の勉強を始めました。ただ、税務に関しては、法律の一種。条文を読み解く力は法学部で身につけていましたので、そこは自信がありました。

―会計事務所ではどのような業務を担当されていましたか?

小澤:主に3つの業務を担当していました。1つ目は顧問先への巡回監査です。毎月クライアント企業を訪問し、経理内容を確認して社長に報告します。2つ目は法人の決算業務、3つ目が個人の確定申告です。

最初は本当に苦労しました。法律の文章は読めても、それを実際のケースに当てはめることが難しかったんです。単に条文を理解するだけでなく、過去の判例や税務調査の傾向なども踏まえて判断する必要がありました。上司に怒られながら、少しずつスキルを磨いていきました。

―その後、事業会社への転職を考えられた理由は何だったのでしょうか?

小澤:会計事務所では経理業務を外部から見る立場でした。しかし、経理のプロフェッショナルとして成長するには、内部からの視点も必要だと感じ始めていました。

業務を覚えるのに3年ほどかかりましたが、4年目、5年目になって次のステップへの思いが強くなってきました。ただ、なかなか踏み切れず、約2年ほど転職への思いと向き合っていました。その中で、自分が目指すべき方向性が少しずつ明確になっていきました。

数字の奥にある「意思」を読み解く経理の醍醐味

―メディア工房を選んだ理由を教えていただけますか。

小澤:いくつかの企業を並行して受けていましたが、メディア工房が最初に内定をくださいました。前職では上場企業を担当していなかったので、上場企業ならではの業務に携われる点に魅力を感じました。また、率直に申し上げると年収面での待遇改善も決め手の1つでした。

―現在の組織体制について教えていただけますか?

小澤:大きく分けると、コンテンツを作成するチームとコーポレート部門の2つがあります。コーポレート部門には経営企画と経理があり、私が所属する経理部は社員4名体制で、繁忙期には業務委託の方も加わります。

―具体的な業務内容を教えていただけますか?

小澤:主な業務は出金や振込の管理、支払い伝票の入力ですが、それだけではありません。PLの全体像を確認し、異常がないかチェックすることはもちろん、事業部との認識の齟齬がないかを確認することも重要な役割です。

会計事務所と事業会社では、数字への向き合い方が大きく異なります。事業会社の経理では、数字がその会社の意思表示になるんです。例えば予算や業績予測は「これだけの利益を出す」という決意表明であり、会社のビジョン、方向感を数字に落とし込んだものです。

会計事務所は中立的な立場から数字を見ますが、事業会社の経理は、より主体的に経営判断に関わっていきます。両方の視点を経験できたことで、経理という仕事の奥深さをより理解できるようになりました。

―経理業務で難しさを感じる部分はありますか?

小澤:PLやBSは数字の羅列に見えますが、その背後には具体的な事実が存在します。例えば固定資産100万円という数字の裏には、実際のパソコンやテレビといった「モノ」があるわけです。

この「数字の向こう側にある実態」を常に意識することが重要なのですが、これが意外と難しいんですよね。数が多いと目が滑ってしまい、おかしな数字を見落としてしまうことがあります。今でも上司から「この数字、なぜこうなっているの?」と指摘されることがあります。

法学部出身で数字への苦手意識もあるので、日々の業務では特に注意を払っています。単純な計算ミスを防ぐだけでなく、その数字が示す経営の実態を正確に把握することを心がけています。

―業務改善の取り組みについて教えていただけますか?

小澤:まず鉄板なのが、マニュアルの作成です。これにより、自分がつきっきりだった業務も他のメンバーに任せられるようになり、空いた時間で間違いやすい箇所のチェックなど、より本質的な業務に時間を使えるようになりました。

また、事業部とのコミュニケーションを通じて、「このデータを使えば加工の手間が減るのでは」といった提案をしたり、Excelの関数を工夫して効率化を図ったりしています。引き継いだやり方をそのまま踏襲するのではなく、常により良い方法がないかを考えることを大切にしています。



コミュニケーションで広がる、経理の可能性


―今後チャレンジしたい業務はありますか?

小澤:上場企業ならではの連結会計やIR関連の業務に携わりたいですね。また、過去の数字を整理するだけでなく、業績予測や資金繰りといった未来を見据えた業務にも挑戦したいと考えています。

メディア工房の経理業務には、まだまだ伸びしろがあると感じています。上場企業の経理として、業務効率化やさらなる改善の余地が多分にあります。それは課題でもありますが、同時にやりがいにもなっています。

率直に申し上げると、より高度な業務ができれば年収アップにもつながります。ただ、これは厳しい世界でもあります。できないことは収入の天井にも直結してしまう。そのため、日々の業務に真摯に向き合いながら、スキルアップを図っています。

―メディア工房の経理の特徴はありますか?

小澤:占いコンテンツを扱う会社ですが、経理職に関しては占いへの興味は必須ではありません。むしろ、自分なりの論理を立てて考えられる人材を求めています。経理経験がなくても、言われたことをそのまま実行するのではなく、「なぜそうするのか」を考えられる人であれば、十分キャッチアップは可能です。

また、経理は「パソコンと向き合う地味な仕事」というイメージがありますが、むしろ社内コミュニケーションが重要です。疑問点があれば事業部に確認し、認識の齟齬がないよう擦り合わせる。そういった社交性も大切な要素だと考えています。

―仕事をする上で大切にしていることはありますか?

小澤:仕事は自分の人生をより良くするための手段だと考えています。より高いレベルの仕事ができれば、より高い報酬が得られる。そのため、目の前の業務をこなすだけでなく、常に成長を意識しています。

この視点があるからこそ、しんどい時期も乗り越えられるんだろうと思います。

―最後に、転職を考えている方へメッセージをお願いします。

小澤:私も入社時は迷いました。そんな時に支えとなった言葉があります。「ダイヤはダイヤでしか磨けない」。高みを目指せば目指すほど、試練も厳しくなる。でも、それは必要な過程なんです。

新しい環境への挑戦は大きなエネルギーを必要としますが、自分を高めたいと思う方には、その価値は必ずあると信じています。経理という仕事には、まだまだ可能性が眠っています。私たちと一緒に、その可能性を追求していきましょう!


皆さんからの沢山のご応募をお待ちしております!


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