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こんにちは!メリービズ広報担当です。
今回は、メリービズのオンボーディングチーム(通称OBチーム)で活躍するチームマネージャーの石井雄太さん、チームリーダーの関田望栄さんと渡邉慎吾さんへのインタビュー記事をお届けします。
バックグラウンドの異なる多様な強みを持つメンバーで構成されているOBチームは、『バーチャル経理アシスタント』の受注後、まずはじめにお客様の業務プロセスを設計するチーム。単なる経理業務のアウトソーシングではなく、「顧客企業の事業成長に伴走する」ことを重視し、経理が “企業の成長のエンジン” となるための「経理業務・経理組織の在り方」をお客様と一緒にデザインする存在です。
顧客企業・パートナー(業務委託で働くコンサルタントやリモートスタッフ)・社内メンバーの “全方位的なサクセス” を実現することを大切にしており、『バーチャル経理アシスタント』サービスをより良くするために、今できること・将来的に必要なことを忖度なく話し合い、実装しています。
そんなOBチームをリードしている石井さん、関田さん、渡邉さんに、メリービズのOBチームならではの特徴や仕事の醍醐味、大切にしていることなどを伺いました。
気持ち悪いくらい真っ直ぐに、「人」と「事業」に向き合っている
――メリービズに入社されるまでのキャリアや、メリービズを選んだ理由を教えてください。
石井:20代前半までは音楽活動をして、20代後半からはいくつかの企業でコールセンターのオペレーターを経験しました。人の3倍ぐらい働いて、3~4年でコールセンターの責任者まで駆け上がり、拠点拡張などBPO事業全般に携わりました。
キャリアとしては安定していましたが、子どもが生まれたことで心境の変化があって。彼らが今後物心ついて、自分が仕事をしている理由を聞かれたときに「お前たちのためだよ」といった答えだと、なんだか違和感があるなと思ったんですよね。僕は「楽しいからに決まってんだろう」と言いたい。そのために今、自分にできることとしては「仕事って楽しいんだ」と子どもたちが思えるような仕組みを社会に実装することや、そのために自分の時間を投下して、背中を見せること以外ないのではないかと考えていました。
そんなときにメリービズに出会い、「自分が目指していることに近い観点を持っているな」と感じました。僕がBPO業界で経験してきたことも活かせると思ったので、入社することに迷いはなかったですね。
関田:私のキャリアのスタートは、リハビリ師としての病院勤務でしたが、腰を悪くして働けなくなってしまって。そこから「手に職があればお金を稼げる」と思って経理の勉強をし、経理職としていろいろな会社を渡り歩きました。経理の仕事は思った以上に面白く、IPO準備の業務にも携わることができて充実していたのですが、その会社の「事業」により関与していきたいと考えたときに、転職が視野に入ってきました。
その中で出会ったのがメリービズです。入社の決め手は、「ビジネスを楽しく」というビジョンに共感したことです。しかも、それをただ対外的に発信しているだけではなく、役員全員が真っ直ぐにその実現を信じて、一生懸命取り組んでいることが面接を通して伝わってきたんです。「社員だけではなく、全国各地にいるリモートスタッフやコンサルタントも含めた全員が『ビジネスを楽しく』している状態を目指す」と本気で言っていて、ここで働くのは楽しそうだと思いました。
渡邉:私は、大学中退後に飲食業を経て、Webコンテンツ運営の会社へ転職し、カスタマーサポートやコピーライター、さらにマーケター兼セールスライターとしても活動しました。その後知人に誘われて香川県に移住し、オリーブの農業生産法人を立ち上げて事業をスタートし、また地元を大切にしている人たちへの興味から、町おこしをしている一般社団法人にも関わりバックオフィス全般も担うなど幅広い経験を積みました。しかし、コロナ禍もあり事業を続けることが難しくなり、一区切りをつける決断をしました。
転職先としては、大企業より50名以下の成長段階の会社が自分に合っていると考え、経営企画管理系のポジションを中心に検討していました。マーケティングの経験から他社で内定も得ていましたが、求人サイトでメリービズを偶然見つけて、「面白そう」という軽い気持ちで応募したんです。最初の面接では、スキルや実績だけではなく「なぜその判断をしたのか」や、私自身の原動力が何なのかを重点的に聞いてくれました。このような面接をしているのであれば、きっと社内のメンバーは同じ方向を向いて働いているんだろうと思ったのが、入社の決め手の一つです。また、成長途中のサービスを一緒につくっていくのも面白いなと思いました。
お客様だけでなく業務委託メンバーの“サクセス”を考えることも大切な仕事の一つ
――OBチームの業務内容や役割を教えてください。
石井:OBチームの全体責任者が私で、関田さんと渡邉さんはチームリーダーを担当しています。OBチームの業務内容としては、大きく3つあります。
1つ目は「プロジェクトワーク」です。それぞれのお客様からの要望に対して、リモートスタッフに業務が属人化しない形で、毎月しっかりと納品できる状態に整えること、いわゆるサービス導入時の「業務プロセスの設計」を行います。
2つ目が「パートナーディベロップメント」です。OBチームには、業務委託メンバーとして、経理実務を担うリモートスタッフとは別に、業務プロセスの設計を担当するコンサルタントが70名ほどいます。コンサルタントは、案件の条件や受注タイミングによってどの案件に・どのような形でアサインされるかが変動し、一人ずつ得意領域や稼働時間も異なるので、OBチームとして「業務委託メンバー全員が活躍できる仕組み」を考え、最適な形に設計していく必要があります。
3つ目が「チームイネーブルメント」です。『バーチャル経理アシスタント』は事業としてまだ成長・変化しているフェーズで、体系化や仕組み化できていない部分があり、なおかつカスタマイズ性の高いサービスでもあります。そのため、お客様ごとのプロジェクトを推進していく中で、サービス品質の平準化を考えながらオペレーションの整備をしていくことも、成長途上にある事業をスケールさせる上で欠かせない取り組みです。
渡邉:OBチームについて説明するとき、『バーチャル経理アシスタント』を“SaaSと近いもの”と捉えられる方もいるので、SaaSとの違いもお話ししますね。私が考える大きな違いは「アプローチの違い」です。
SaaSの場合は、基本的に「自社プロダクトにお客様の業務を合わせる」アプローチになります。そのため、システムと業務フローがフィットしないと、導入自体がゴールになってしまいがちです。本来のゴールであるはずの「システムを活用して一部業務を自動化・効率化し、より最適な業務フローで経理業務を進めること」が達成されないケースもあります。
一方で『バーチャル経理アシスタント』は、「お客様の既存の業務フローに合わせて業務プロセスを設計していく」アプローチです。実際には、経理担当者の退職が迫っているケースや、業務フローのマニュアル自体が存在しないケースも多く、「業務プロセスを設計する」ことは決して簡単ではありません。それでも、私たちはどのような案件であっても基本的に導入可能だと考えています。お客様の現状や業務の進め方を丁寧に紐解きながら、外部リソースとしての『バーチャル経理アシスタント』を活用し、二人三脚で最適な業務フローを構築していくからです。
石井:渡邉さんが話してくれた通り、案件によってサービス導入の難易度は変わるものの、どのようなお客様でも必ず現状に合った最適な業務フローを一緒に描き出し、運用できる形に落とし込むことができると思っています。お客様と二人三脚で進める上でカギとなるのは、業務の切り分けー仕組み化できる「ノンコア業務」と、人の判断や専門性が求められる「コア業務」を明確に分けること、そのバランスを見極めることこそが『バーチャル経理アシスタント』ならではの価値であり、成果を最大化するためのポイントだと考えています。
だからこそ、単なる効率化にとどまらず、関わる人すべてにとってプラスになる仕組みを徹底して追求しています。お客様、リモートスタッフやコンサルタント、社員メンバーの関係者全員が“WIN-WIN-WIN”にならないと事業は継続しない、という大前提の概念を僕らは持っているので、1人の負けをつくらないためにも、必死で仕組みづくりをしています。
――メリービズが、他のBPO事業と異なるところはどのようなところですか?
関田:メリービズの『バーチャル経理アシスタント』は、そのサービス自体が他のBPO事業とは異なっていて、OBチームの役割においては競合がいないと思っています。具体的には、一般的なBPOでは「求められた品質で委託業務を納品する」ことにとどまるケースが多いと思いますが、私たちは「そもそも外部委託に至った背景にはどのような課題があるのか」を出発点として考えています。その上で、メリービズのサービスをどう活用すればその課題解決に近づけるのかをお客様と一緒に探り、最適なアプローチを共に形にしていくことを大切にしています。
そもそも経理業務というのは、とても属人化しやすい業務です。なぜなら、企業規模が大きくても少人数で対応できてしまい、間接部門であるために増員やコストアップもできず、経理担当者それぞれが別々の役割のみを担当する構図になりがちな領域だからです。
一般的なBPOでは、お客様から引き継いだ業務をこれまでの担当者と同じ人数で自社スタッフが引き継ぎ、少人数で対応することが多いです。メリービズではこれとは異なり、例えばお客様が2人で行っていた業務を、4〜5人のリモートスタッフで分担して進めます。こうすることで「特定の個人に業務が依存する」リスクを減らし、安定した体制を作ることができます。ただし、多人数で分担するには業務の標準化が必須です。業務を標準化し、仕組みとして整備することが、OBチームの重要な役割の一つです。
また、OBチームではいろいろな施策をしています。一例を挙げると、案件をOBチームからCS&オペレーションマネジメントチーム(通称COチーム)に引き継いだ際、それを全社に発信して、社員・業務委託メンバー問わず賞賛しあう機会をつくっています。他にも、コンサルタント同士の交流会なども開催しています。
石井:コンサルタント交流会は、その名の通りコンサルタントのみなさんに集ってもらい、Tips共有やコンサルタント同士の交流を深めてもらうことを目的としたイベントで、現在は3カ月に1回テーマを決めて開催しています。常に20〜30人は参加してくれていて、経理や会計の業務設計におけるテクニカルな内容や、リモートスタッフへ業務を落とし込む際の工夫、お客様から難易度の高いリクエストがあったときの対応方法など、リアルな悩みを意見交換する場にしています。
コンサルタントたちは、僕らが考えている以上に孤独感を持っていることもあるため、「メリービズにいれば活躍できる場があり、一緒に悩みを共有・解決できる仲間がいる」と思ってもらえる場にできるよう運営の工夫に取り組んでいます。
ビジネス上の真ん中にいるからこそ、全方位的に関与し変えていける
――メリービズのOBチームとして仕事するうえで、醍醐味はどこにありますか?
関田:醍醐味は沢山ありますが、お客様とのエピソードを挙げると、サービス導入いただいた企業の経理担当者さまから「経理を委託するなんて想像していなかったが、今では経理業務を進めていただくことはもちろん、“経理部としてどうあるべきか”を一緒に考えることができる“チーム”だと思えている。今後、経理業務を専門スキルとして外部委託する動きは当たり前になっていくのだろうと実感している。」と言っていただけたときは、経理という領域に新しい風を吹かせるサービスに携われているのだと実感できて、とても嬉しかったですね。
渡邉:お客様からの生声はやはりとても嬉しいですよね。別の角度での醍醐味も挙げるなら、私たち自身の働き方という意味でも、メリービズのOBチームならではの楽しさを感じています。私が以前、個人事業主として活動していた頃は、まさに今のパートナーコンサルタントのような立ち位置でした。個人事業主はスキルがあるだけでは通用せず、集客などなんでもやる必要があります。また、スキルはあるものの、所謂サラリーマンとしての働き方が合わない方もいます。そのような方たちの受け皿になれることは価値を感じるところですね。
他にも、OBチームには「何でもできる」という風土があると思います。自分でアイディアを発案して形にすることもできるし、周囲から止められることもありません。メリービズは全社的に情報を隠さない方針なので、風通しも良いです。私個人として飽きっぽい性格なので、何か一つだけを「この業務だけを遂行してくれればいいです」と言われたらきついです(笑)
石井:「それはやめておこう」と制約をかけられると、OBチームのメンバーはどこか不満そうな顔を見せることがあります(笑)。そもそも成長段階の事業である以上、“可変性が高いチーム”であることは重要だと思っているので、「決められたことだけしていればいい」というのは逆に危険ですね。
また、OBチームは、メリービズのサービスの流れの中でほぼ真ん中に位置するため、全体像を見ながらサービス全般に関わるポジションです。だからこそ、OBチームで何かを変えるときは、サービスに与えるインパクトも一番大きくなるということを意識しながら仕事をしています。
――OBの仕事で大切にしているのは、どのようなことですか?
関田:OBチームは多くのステークホルダーと接するポジションなので、何がその人の“WILL”につながるのかを確認し、できる限り“三方良し”を叶えられるようにすることを大切にしています。
パートナーコンサルタントやリモートスタッフに対しては「何ができていたら楽しいのか」「何が嫌でやりたくないか」を聞いてその人を知り、メリービズが掲げる『ビジネスを楽しく』につながるように働きかけをしています。
特にリモートスタッフは、地域在住や子育て、介護など、必要に迫られてリモートワークという働き方を選択している人も多いです。そんな中でも「メリービズで仕事をすれば、しっかり評価してもらえて、コンサルタントなど他のポジションにチャレンジする機会もある」など、今後のキャリアの選択肢が増えることも。「こんなに自分のキャリアが広がるなんて思っていなかった」と言ってくれるリモートスタッフもいて、このサービスの可能性を実感できる瞬間がとても嬉しく、自分の仕事が誰かの人生に寄り添い、支えになれているんだと感じられる瞬間ですね。
石井:関田さんは、その人が認識している得意なこと・好きなこと・やりたいことを聞くだけではなくて、本人すら気づいていない得意を見つけ出すのもすごく上手なんです。人の得意を見つけて引き出して活躍の場を広げることも、これからもOBチームとして大切にしたい役割であり、醍醐味の一つでもあると思います。
メリービズでは、社員か業務委託か、といったこれまでの当たり前のカテゴリーを変えていきたいし、変えていけると思っています。市場の「当たり前」に囚われすぎずに、「今までにないものを作っているスタートアップである」ことを常に意識することを一番大切にしています。
渡邉:私としては、コストセンターとしてのバックオフィス・BPOではなくて、お客様の「ビジネス成長のドライバー」として関われるようにすることを大切にしています。まだできていないことも沢山ありますが、それをしっかり実現していけるよう、チーム全員で改善を重ね、価値を最大化できる組織をつくっていきたいと考えています。
そのために、ただのBPOとして巻き取るのではなく、「お客様が抱える課題に対し、どのような設計がベストか」に日々向き合っています。メリービズの『バーチャル経理アシスタント』は「人」がメインとして関わっているサービスなので、一人ひとりの能力次第で、ダイレクトにサービス価値は変動します。そういう意味では、メンバー全員のスキル・能力を上げていくことが、そのままサービス価値の向上にもつながるんですよね。
スキル・能力を上げていった延長上で、将来的に、例えばお客様のP/LやB/Sの数値をもとに課題発見や改善策の提案をするなど、より価値の高い関わりができればこのサービスの価値をより発揮できると思っています。そういうところを目指していきたいです。
石井:渡邉さんや関田さんをはじめOBチームみんな、固定概念にとらわれず、より良い仕組みづくりができるように心がけながら仕事を進めています。「それはサービスの範疇ではない」という概念を入れないよう注意を払っていて、今できなかったとしても「できるようにするには、どうしたらいいのか?」を考え、事業として成立させることを並行で考えるようにしています。
課題は「人」に求めず、「仕組み」で解決する
――メリービズのOBチームに向いている人は、どのような人だと思いますか?
関田:面接の場でよく話すのは「すごく広い庭で、好き勝手に遊べるから、超楽しいよ」ということです。このメッセージに共感してくれる人は、向いている人だと思います。
渡邉:理想が強く「もっと良い状態を作りたい」と思っている人も向いているんだろうなと思います。SaaSなどと比較すると、メリービズはサービスそのものが「人」であるからこそ、「人間味」や「人を大切にする姿勢」がより重要になるように思います。
石井:SaaSの場合はエンジニア視点を持ち合わせつつプロダクトを理解して、UI/UXやユーザー体験をどうやって上げていくかが大事だと思います。一方『バーチャル経理アシスタント』の場合、システムはお客様がすでに使っている会計ソフトなので、システム面の課題よりも対人課題の方が圧倒的に多くなります。だからこそ僕らが、お客様とリモートスタッフをつなぎ合わせてオペレーションをつくり、対人課題を人同士の問題にせず「仕組み」で解決することが重要だと考えています。
仕組みによる解決をしっかりと考えたうえで、お客様への提案をしたり、リモートスタッフが安心して仕事に取り組める業務フローを設計すること、それらがOBチームとして重視すべきポイントだと思っていますし、その設計力こそ、サービス価値の核になると考えています。
――今後は、どのようなことに取り組んでいきたいですか。
石井:今後は、OBチームとして「プロジェクトワーク」「パートナーディベロップメント」「チームイネーブルメント」の3つの役割をさらに磨き、それぞれが小さなチームとして専門性を発揮できる体制をつくっていきたいと考えています。とはいえ、この3つを完全に独立させるのではなく、どの役割だとしても“プロジェクトの理解”を土台にしながら、それぞれが相互に掛け算していける体制づくりが重要だと思っています。
クライアントの期待に応えることはもちろん、リモートで働くパートナーコンサルタントの可能性をどう広げていくかも事業の価値そのもの。だからこそ、働き手それぞれの得意や志向性をみながら、一人ひとりの可能性の芽を育てていく仕組みをしっかり整え、パートナーコンサルタントのサクセスも支援していきたいと思っています。
そして、これらを単発の取り組みで終わらせず、サービスとして型化していくことにもこだわります。メリービズの“会社としての成長を牽引する”チーム、ドライバーのような役割であり続けるべく、OBチームも柔軟に変化し続けながら、事業の広がりと深みを決定づける存在でありたいと考えています。