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初めまして。2025年7月にメリービズ株式会社に入社した梛良(なぎら)です。
最近、5歳の息子が保育園から帰ってくると「今日のお仕事楽しかった?」と聞いてくるようになりました。以前は言葉を濁すこともありましたが、今は自信をもって「楽しかったよ!」と答えられます。
子育てとキャリアの両立で悩んだ私が、30代半ばを過ぎて初めて転職を経験し、今メリービズに入社し何を感じているか。これまでのキャリアを振り返りながら、皆さんにお伝えしたいと思います。
■13年勤務した新卒の会社
私が新卒で入社した企業は、創業100年を超える老舗の革靴メーカーです。もともと身に着けるものが好きという事もありましたが、長年多くの方に信頼される「品質の高いものづくり」を行い、全国の販売店を通じて、直接お客様に商品をお届けできる点を魅力に感じ入社しました。
入社直後は、店頭販売研修を経て、営業部へ配属となりました。担当のレディースシューズ領域は、自社の売り上げの大半を占めるメンズシューズと比較すると非常にパイが小さく、特に若年層に対する「認知度の向上」が喫緊の課題でした。その課題に向き合うには、企画開発段階に関わるべきだと感じ、広告宣伝を行う部署へ異動を希望し、入社4年目に運よく配属されました。
■充実した8年間
異動後は、希望するレディースシューズのマーケティング担当として、ブランドの認知拡大のための業務に全力を注ぎました。その当時、会社としてもレディース部門を将来に向けてどう再構築していくべきかが課題となっていたため、リブランディングのプロジェクトが社内で立ち上がり参画することになりました。
部署をまたいで、ブランドのSWOT分析や、ターゲット像の明確化、それに基づいた新しいコンセプトの店舗設計等に携わり、「誰に・何を・どのように届けるか」というマーケティングの基本を改めて考え、実行に移すプロセスに携われた事は、何事にも代えがたい経験となりました。
また、上司にも恵まれ、チームを大切にし周囲を巻き込みながら前向きにチャレンジしていく姿勢を学ぶことができ、熱い想いをもって仕事に励んでいました。
■子育て×仕事に悩む
キャリアが充実した30代前半に子供も生まれ、ライフスタイルが大きく変化しました。今までは、自分の人生のメインは疑いもなく自分だったのに、急にそれよりも優先すべき存在が現れて、こちらの都合にお構いなくいろいろな要求をするので常に睡眠不足・体力不足でした。これで仕事もするのか・・・と正直気が遠くなりました。(子供はもちろんかわいいと思っています!)
それでも、仕事を通じて社会とつながりを持つことは、私のアイデンティティを構成する重要な要素だと考えていたため、辞めようと思ったことは一度もありませんでした。子供が9か月のころ、時短勤務で復帰しました。
業界的な部分もあると思いますが、もともとリモート勤務はなく、コロナ禍で実験的にリモートワークが導入されたばかりでした。そして、それも時期を経て、子育て中の女性等理由のある方のみの利用に限られていきました。また、当時は男性の育休取得も社内では全く進んでおらず、時短勤務は女性のみ。直接言われたわけではありませんが、出社して会社にいられることが少なからず評価される風潮を肌で感じました。
今まで仕事において、あまり性差を感じることがなかったのですが、初めて女性と男性で見えないキャリアの壁のようなものを感じショックを受けました。フルタイム勤務に戻すことで、感じた格差を埋めていきたいと思い、上司に相談しながら調整もしましたが、思い描いたような働き方ができずに悩みました。
また、ずっと力を注いできたレディース部門の拡大も、コロナ禍の業績悪化により先行きが不透明になり、何に対して目標をもって取り組めばよいのかが見えづらくなっていきました。
■35歳で初めての転職
小さい業界での経験しかなく、しかも子供を持ちながら30代半ばで転職するということは簡単ではないだろうと思いながらも、行動をせずにもやもやと立ち止まるのは性に合わないと感じ、思い切って初めての転職活動に挑みました。
ずっと好きで続けてきた仕事でしたが、子供を持ちながらフルタイムで働ける場所を見つけたい、という希望を叶えるには、業界をスライドしないと難しいだろうと考えました。
「働き方」の部分に躓いて好きな仕事を離れなければならないというくやしさがあり、働き方を変革するような事業に携われないか、という点が転職活動の軸となり、結果としてBPO業界へ飛び込みました。
今までのマーケティングの経験から、営業企画部へ配属されました。未経験の業界である上に、小さい子供を持ちながらの業務ということを、最初負い目に感じながらも、toBマーケティングを学び、新たな知識を得ることができた部分はやりがいを感じていました。
また、フレックスやリモート勤務を活用すれば、子育てと仕事どちらにも注力することができるとわかり、その点においても自信につながりました。
しかし、入社して1年半ほどで、会社の組織改編の大きな波に飲み込まれ、所属部署が消滅。スキルを磨きたかったマーケティング領域に携われなくなるかもしれない、という不安な状況に直面しました。部署としての目標が定まらず、先行き不透明な期間が一年ほど続き、働くことに対する楽しさや、前向きにトライしようという気持ちが徐々に失われていきました。
モチベーション低く仕事に取り組む自分のことが許せず、何のために子供を長時間保育園に預けて、一日の大半をささげているのかもわからなくなってしまい、キャリアという面では暗黒時代だったと思います。
■もう一度、仕事に「やりがい」を見出すために
このまま中途半端な状況にいるのは耐えられないと思い、改めて転職活動を始めてみることにしました。しかし仕事に対してモチベーションが低い状況な上に、前回転職時にも増して、年齢を重ねてきてしまっているので、転職活動に対して、全く自信を無くしていました。育児との両立のため、働き方に制約があるという現実も横たわっています。
そんな状況で、一つ一つ求人を見ては「自分には応募の資格すらない」と勝手に判断してしまい応募ボタンをクリックすること自体がつらくなる日々でした。
何とかたどり着いた面接ではジャッジされる土台に立たされると、自信のなさから極度に緊張してしまい、厳しい現実を味わいました。
しかし、苦しいながらも活動を続けようと思った背景の一つに、本来仕事に楽しく向き合ってきた自分をどうしても取り戻したいという気持ちがありました。活動を行っていくと、徐々に自分が仕事に対して何を求めているのか明確になってきました。
- 自分が世の中に対して課題に感じていることを、解決できるような事業に携わりたい。
- 自分の担当領域が会社のビジョンやミッションに対してしっかりリンクしている実感をもって仕事がしたい。
- 単独プレーではなく、チームで協力し合って目標に向かって進むことが自分のモチベーションになっているので、そういった思いを互いに持ちあえる組織で働きたい。
このような軸をもって、少しずつですが活動を進めていきました。
■メリービズとの出会い
なかなか応募にさえ踏み切れない私が、メリービズに興味を持ったきっかけは、人手不足の経理領域で、ライフイベントによってキャリアを諦めてしまう方々が、フルリモートで全国どこからでも働ける仕組みを構築している点です。
ちょうどその頃、経理畑でキャリアを積んでいた私の妹が、子育てと夫の転勤により退職した例を見ていたこともあり、「働き方の可能性を拡げたい」という自分の思いに、メリービズの事業が解決しようとしている社会課題がリアルに響きました。
さらに、ホームページを覗く中で「ビジネスを楽しく」というビジョンが気になったのと、会社のカルチャーを一言で表すと「青い炎」と記載されているのを見つけ、未経験のスタートアップ企業だけれど、自分にフィットする部分があるかもしれないと感じ始めました。
面接では、これまでの失敗経験から自信のなさや緊張が出てしまい、たどたどしく話してしまいましたが、丁寧に質問を重ねて、私の話に真摯に向き合ってくださり、「今までどんな思いで仕事に取り組んできたか」という部分を深く掘り下げてくれたと感じています。
自分は特に秀でたところがない、と落ち込みがちでしたが、面接を経て「しっかり想いや信念をもって仕事に向き合ってきた」という点においては自信をもって良いのかもしれない、仮に面接に落ちても、そんな気持ちにさせてもらえただけ一歩前進したな、と前向きになれました。
最終面接はワークショップがあり、課題発表があったのですが、限られた時間の中で仕上げなければならない焦りがありつつも「こんなことを会社で実現できたら」と想像しながら、資料作成を楽しめたことがうれしかったです。
■メリービズに入社して
現在私は、経理スキルを持ちながらも、様々なライフイベントにより活躍の機会に悩む皆様に、メリービズやリモートスタッフとしての働き方を認知していただくための活動に携わっています。
メリービズでは会社全体が1つのチームとして、目標に向かっている感覚があり、会社のビジョンである「ビジネスを楽しく」を私なりに、実現できそうだと思っています。
入社して感じたことですが、社歴が長い方から新卒の方まで、皆さんが自分の「働くとは」に向き合い、自分なりの「ビジネスを楽しく」を解像度高く持っている印象を受けます。ワークライフバランスを大切にしながらも、仕事には熱く打ち込むメンバーに囲まれてとても居心地が良いです。
そして、何よりも嬉しいのは、子供に「今日のお仕事楽しかった?」と聞かれた時に、素直に「楽しかったよ!」と答えられるようになったことです。
今後は、メリービズの魅力をより多くの方に届ける活動によりコミットしたいと思っています。そして、同じように熱い想いで仕事に向き合えるメンバーが、これからもっと増えてくれることを願っています。