はじめまして。2026年4月にメディフォンに入社した片沼です。現在はHR室長として、採用・組織開発・人事制度設計など、HR領域全般を担当しています。
この記事では、20年のHRキャリアを経て、なぜ今メディフォンという選択をしたのかを書きます。
200人の会社に入社し、3000人になるプロセスを経験
新卒で入社したディップは、当時200人規模の会社でした。今でこそ3,000人を超える企業に成長しましたが、私はその草創期から長い期間在籍し、営業と採用人事として組織の拡大に関わりました。
ディップには「人が全て、人が財産」という考え方が根底にありました。若手への投資を惜しまず、組織一体となって成長していくことが事業成長において重要である会社でした。
私は新卒採用責任者として、累計2,500名を超える採用に関わりました。入社したばかりの若いメンバーが、現場で揉まれながら成長していく過程に伴走できることが、純粋にやりがいでした。採用とは、その人の人生の転機に立ち会う仕事です。その重さと面白さを、ここで徹底的に学びました。
一方で、長く在籍する中で一つの現実も見てきました。「次のキャリアが見えない」と言って優秀な若手が去っていく。人への投資は厚かったけれど、仕組みでキャリアを設計すること、再現性を持たせることが難しかった。
採用を通じて事業を育てる。この手触り感が、私のHRの原点です。そして「人への投資だけでは足りない」という問いも、ここで生まれました。
居心地の良い場所から、自分にとって難度の高い環境へ
採用の現場で、一人ひとりの可能性に向き合ってきました。人への投資を惜しまない環境の中で、目の前の採用には力を注げていた一方で、それを一過性の頑張りで終わらせず、仕組みとして根づかせる力は、当時の自分にはまだ足りていませんでした。採用で人を増やすだけでなく、一人ひとりの力を仕組みとして事業成長につなげられる組織をつくる力を身につけたい。そう考えるようになっていきました。
採用の経験は長くなり、上流設計から現場でのリクルーティング活動までたくさんの経験をさせてもらいました。一方で人事制度設計や組織開発、HRBPとしての経験は薄かった。チャレンジさせてもらう機会はいただけたものの、居心地の良い環境でこのままここにいることが、自分のキャリアにとって本当に良いことなのか。そう考えるようになっていました。
転職先に選んだのはメドレーです。優秀な人材が多く、ドキュメントドリブンという強いカルチャーを持ち、合理的な強みを持っている非常に魅力的な会社でした。ディップとはカルチャーも仕事の仕方も真逆でした。だからこそ、選びました。
メドレーで得たものは大きかったです。データに基づいた採用設計、仕組みで採用を回す方法論、HRBPとしての経験。一方で、働く中で気づいたことがありました。自分が大切にしたい「人や組織への温かみ」と「事業の手触り感」が、自分の中で満たされていないという想いが強くなっていきました。
「人」か「仕組み」か、ではない
対照的な2社を経験して、一つの確信に至りました。ディップは人への投資が厚く、その熱量が事業を伸ばしていた。メドレーは仕組みが洗練され、その再現性が成長を支えていた。どちらも強い。この二社の経験を経て、人の可能性とテクノロジーの力を掛け合わせる。それが自分の大事にしたいことだと、はっきりしたのがこのタイミングでした。
今の時代、AIをはじめとするテクノロジーが急速に進化しています。HRの仕事も例外ではない。テクノロジーで代替できることは積極的に任せ、人にしかできないことに人が集中できる環境を作る。それがHRの理想だと考えます。
この「掛け合わせ」を、自分の手で設計できる場所はどこか。それがメディフォンを選んだ理由の出発点でした。
なぜ、メディフォンか
メディフォンを選んだ理由は、3つあります。
一つ目は、発展途上であること。組織も仕組みもまだ作られていないことが多い。だからこそ、ゼロから設計できる余地がある。完成された組織では経験できないことが、ここにはあります。そして何より、意思決定から実行までの距離が近い。「課題だ」と思ったことが、翌週には動き出している。そのスピード感自体が、この会社の伸びしろの証だと感じています。
二つ目は、HR全体に染み出せる可能性があること。採用だけでなく、制度設計・組織開発・HRBP機能まで、HR領域全般に関われる。これは私が次のキャリアで求めていたことでした。
三つ目は、経営の温度感です。CEOの澤田さんをはじめとする経営陣が、現場の社員に目を向ける姿勢を強く感じました。「命と向き合う医療インフラ」というミッションを掲げ、そこで働く人たちを大切にしようとしている。この温度感は、言葉ではなく行動から伝わってきました。
オファー面談時、COOの山口さんからこう言われました。
「HRとしてやった方がいいと思うこと、やるべきだと思うことは全部進めて欲しい。」
正直わくわくしました。20年のキャリアを経て、まだチャレンジできることへの感謝と楽しみな気持ちを強く持ちました。
▲オフィスでの様子
入社してまず、全マネージャーと1on1を実施した
入社後に最初に動いたのは、各事業部の責任者との1on1でした。事業本部・開発本部・コーポレート本部、部長・マネージャー全員と話しました。
現場に近い場所で話を聞くと、組織が成長しているからこそ生まれる課題がたくさん見えてきました。採用の選考基準をより精度高くしたい。カルチャーをもっと組織に根付かせたい。マネジメントの型を作りたい。皆さんが会社をより良くしようと真剣に考えている。それが伝わってきました。
「ここには、動かせるものがある」という確信がありました。素直に課題を話してくれる人たちと、スピード感を持って変えていける。そう感じました。
そこから、採用基準の言語化、選考プロセスの再設計、組織状態の可視化と、順に手をつけています。具体的な施策の中身については、また別の記事でお話しできればと思います。
課題が見えたら、すぐ動く。それを許してくれる会社だというのが、5ヶ月経った今の実感です。
最も共感しているバリューは『「これまで」より「これから」』
メディフォンには5つのバリューがあります。その中で私が最も共感しているのが『「これまで」より「これから」』です。
自分のキャリアそのものが、この言葉に重なるからだと思います。
長く在籍したディップは、私にとって「これまで」のすべてでした。採用のイロハを教わり、多くの採用に関わり、組織が拡大する過程を見てきた。愛着もあれば、積み上げてきた実績もありました。
だからこそ、離れるのは簡単ではありませんでした。そこにいる限り、私は「ディップの採用をよく知っている人」でいられる。それは居心地の良い状態です。
それでも出たのは、自分の「これから」に必要なものが、そこにはなかったからです。「これまで」に感謝したうえで、それでも「これから」を選んだ。そういう決断でした。
この感覚は、HRという仕事にそのまま当てはまります。
人事の領域は、「これまで」が最も積み上がりやすい場所です。制度には作られた経緯があり、運用には守ってきた人がいて、慣習には理由があります。だから変えようとすると、必ず「これまで」とぶつかります。
でも、事業が変わり、組織が変わり、働く人の価値観が変わっているのに、人事の仕組みだけが同じままでいいはずがありません。AIが仕事のやり方を根本から変えつつある今は、特にそうです。
過去に敬意を払うことと、過去を守ることは違う。積み上げてきたものを尊重したうえで、それでも「これから」に必要な形に変えていく。それがHRの仕事だと思っています。
メディフォンにも、積み上げてきた「これまで」があります。私は入って5ヶ月の人間なので、その重みを本当の意味では理解できていません。だからこそ、まず全マネージャーと話すことから始めました。
そのうえで、変えるべきものは変えていく。「前からこうだったから」を理由にしない。このバリューが会社の言葉として掲げられていることは、私にとって大きな後押しになっています。
3〜5年後に作りたい状態
メディフォンのHRを通じて、最終的に作りたいのは3つのサイクルが回っている組織です。
一つ目は、従業員がイキイキと仕事に向き合っている状態。人が前のめりで仕事に向き合えるとき、パフォーマンスは最大化されます。エンゲージメントは結果ではなく、組織設計の起点です。
二つ目は、仕事が進化し続けている状態。テクノロジーを活用して短い時間で成果を上げ、作られた時間を顧客・ユーザー・社員など第三者へ注ぐことができている。そしてその価値提供のクオリティも上がり続けている。
三つ目は、事業が成長し続けている状態。利益が増え、社員への還元と投資ができるサイクルが回っている。それがまた社員の働くエネルギーを高める。
従業員がイキイキ → 仕事が進化 → 事業が成長 → 社員に還元 → また従業員がイキイキ。このサイクルを、メディフォンで最初に作る人間になりたい。
▲オフィス前で撮影しました!
さいごに
メディフォンは今、事業・組織ともに次の成長フェーズへ進もうとしています。人の温かみはある。スタートアップとしての熱量と、これから整えていく仕組みが重なっていくフェーズに、今います。
私がここに来たのは、完成された環境で働くためではありません。人の可能性とテクノロジーの力を掛け合わせた組織を、自分の手で作るためです。その挑戦が、今ここにあります。
「命と向き合う医療インフラ」を作ることに共感し、一緒に挑戦したいと思う方と出会えることを楽しみにしています。
メディフォンの仕事内容・やりがい、職場環境、求める人材像、そして今後のビジョンについて、インタビューいただいた記事はこちらです!ぜひご覧ください。
