屋久島でのチームビルディング研修
10月下旬に屋久島でのチームビルディング研修に行ってきました。
モッチョム岳という比較的険しい山登りを大切なメンバーと共に行い、チームワークを育みます。
言葉で言うと大したことない感じがしますが、行った人にしかわからない、とても大切な体験ができました。
登山当日は、朝5時に集合してバスで登山口まで行く。5時30分ごろ登山スタートでそこからひたすら登る。いきなり急登の道が続きます。上ったり下りたりを経ながら11時くらいに山頂につきランチをする。その後下山して16時に迎えのバスが来る、というスケジュール感です。
時間的には丸々一日なのでなかなかハードです。
登山道は急登で、私のような初心者にはだいぶきついです。
目的の共有
登山の際には、(当たり前ですが)登頂という同じ目的に向かって共に歩んでいきます。当然ですが、「私は隣の山に登りたい」とかいうことはありません。目的地はみな同じところ、その頂に立ちたいという思いを共に持ちながら登ります。
登るといってもできることは目の前の一歩一歩です。それが積み重なって、いつの間にか頂上に近づきます。遠くに見えていても、いつの間にか近づいていて、そして、頂上にたどり着きます。長い時間に渡り、思いを一つにして一歩一歩足を進めます。
自然な助け合い
山には危険があります。屋久島は366日雨が降っているといわれるくらい雨の多い島です。(今回は奇跡的に全行程晴天でした!)。滑りやすい石や木の根など、率先してウォーニングを出し合います。また途中ハチがいるエリアがあり、声を掛け合いながらささっと通り抜けます。初めてのメンバーも多く、水分補給のペースや疲労の度合い、荷物の重さなど全員で確認しあいながら登ります。疲れの中で足をくじいたり、崖から落ちることもありえます。そんな危険を個人でも意識しながら、チーム全体のことをお互いに思いやり、元気づけ、責任を分担しながら歩んでいきます。
そこでは「俺は社長だから!」とか「僕まだ新人なんで・・・」と言うことは何にも関係ありません。
年齢や、上司部下、入社の序列など、会社の中で決めた役割は徐々になくなっていきます。
自然と向き合うと、一人一人皆が体一つの同じ人間です
だからこそ、自然と助け合います。後ろのメンバーと間が空いてしまったら歩みを緩めて追いついてくるのを待ちます。バテてきてそうなメンバーがいたら行動食を渡したり、荷物を持ってあげたりと助け合います。
何の見返りも求めずただただ助け合います。
絶対に全員で登頂したい。みながそう思っています。誰か一人でも登れない状況になったら、置いていって登ることはありません。全員で下山します。
本音トーク
夜には食事をして飲み会になります。この時は会社から遠く離れていることもあり、かなりぶっちゃけで話し合うことができました。全員で、現実離れしているとか、実現可能かどうか、は一旦置いておき「できたら最高だよね」「こうすべきだよね」ということを純粋に話し合いました。
その際には、弊社の経営理念についての話も出ました。
「どうして最近は理念の話をしてくれないのですか?」
「私はこの理念が好きで入社したんです」
この言葉を聞いて、私は泣きました。
今までずっと理念を語ってきたのですが、正直言って反応がない→全く通じてない→言っていてもむなしいだけ、、という苦しさの中で理念を繰り返してきました。
さらに業務集中により私自身が忙しくなってしまい、理念を語ることから遠ざかっている自分がいました。。。
理念の話、届いてなかったと思ったのにこんなに身近な人にしっかりと届いていて、そしてその事を力にしてくれていた。
私にとっては本当に大切な人から最高にうれしい言葉をもらいました。もちろん、叱咤激励の言葉です。これからに生かしていきたいと思います。
会社では、、、
これを会社に置き換えると、どうでしょうか?
山の中ではこんなにも率先して助け合い、同じところを目指し、大変な思いを共にできる喜びを感じたり、登頂という目標を分かち合い、達成を全員で喜び合ったり、何も考えずに自然にできてしまいます。
会社でも、同じビジョンを目指し、目の前の一つ一つの仕事を進め、困ったことがあったら助け合い、一人も置き去りにせずに必ず頂上まで一緒に上る。そういうことができると理想だと思います。
だけど、なぜかできないことが多い。。。
山で感じたこの体験はオフィスに持ち帰り、メンバーとともに仕事に生かしていきたいと思います。
会社の大切な仲間とこのような貴重な体験ができたことは、私にとっては宝のような体験です。
これからも最高のメンバーと、会社を通して(時に山に登って)ビジョンという頂上を共に目指し、助け合いながら自分の人生を全うしたいと心に誓いました!