FABRIC TOKYOでは、2020年から新卒採用をスタートし、今年で6年目を迎えました。その中で多くの若手メンバーが、入社後に現場で挑戦し、自分らしいキャリアを築いています。
今回は、入社3年目でストアマネージャーに就任した田中 寿さんに、成長の軌跡や葛藤、仲間との関わりを聞きました。
自己紹介
田中 寿(たなか ひさし)さん
2023年4月、FABRIC TOKYOへ入社しました。新卒で入社し、日本橋店や有楽町店などの店舗勤務を経て、2025年4月からストアマネージャーとして働いていました。今年の8月から部署異動し、現在はダイレクトマーケティングチームに所属しています。
入社のきっかけと、就活時の思い
Q. 学生時代、企業選びの軸はどんなところ置いていましたか?
大きく3つありました。
- 手触り感を持って働けるか
- 働くことを楽しめる人が多いか
- 挑戦できる土台があるか
どれも、自分にとってはすごく大事な視点でした。
なぜその3つが大切だったんですか?
これまでの人生で一番成長できたのは、自分から動いたときだったんです。例えば、学生時代のダンスや、古着屋でのアルバイトでも、興味のあることに手を動かしながら学んで、そこに手応えを感じていました。だから、「手触り感のある仕事」であることは譲れなかったです。
もう一つは、「楽しそうな人たちと働けるか」です。好きなことに没頭している時って、自分のパフォーマンスも上がるし、自然と成果にもつながる。だからこそ、「何をするか」と同じくらい、「誰と働くか」も重視していました。
また、「経歴」ではなく「人」を見てくれたからです。幼少期の厳しい環境や将来への不安もあって、自由に自分らしく挑戦できる環境を求めていました。ベンチャー企業の中でも、自由な空気感や新しいことを受け入れてくれる社風に惹かれました。
入社後にぶつかった壁
Q. 入社して間もなく、どんな壁がありましたか?
毎日が挫折の連続でした(笑)。理想の自分と現実の自分の差に悩んでいました。
特にマネジメントを始めてからは、人間関係の難しさを痛感しました。感情を出しすぎたり、コミュニケーションで失敗して自分に嫌気がさしたこともあります。
Q. どうやって乗り越えたんですか?
会社の仕組みがすごく助けになりました。
自分の理想と現状のギャップを可視化し、そこに至るまでのステップを明確にしてくれたことが大きかったです。バリュー目標のプロセスで、自分に必要なことが納得感をもって見えてきました。
※FABRIC TOKYOでは、”Vision Driven”、”Always Why, Always Run”、”All for One”という3つの価値基準(バリュー)を掲げており、目標設計の中に「バリュー目標」も組み込んでいます。
Q. その間、会社や仲間はどう支えてくれましたか?
周りは甘やかすのではなく、本気で向き合ってくれて、弱みを指摘しつつも成長のためのアドバイスをくれました。そうした環境がなければ、今の自分はありません。
入社後に感じた一番の成長
Q. 入社後、自分の成長を実感した出来事は何ですか?
仲間の成長を心の底から喜べるようになったことです。
Q. 「仲間の成長を心の底から喜べるようになった」というのは、いつ頃からですか?
ストマネチャレンジの時期からですね。
1on1や目標設計でメンバーの課題を認識し、なかなかうまくいかない時も一緒に考え、何度も試行錯誤しました。期末に振り返った時に、メンバーの人間的な変化の大きさに気づいたんです。
※FABRIC TOKYOでは、社内公募でストアマネージャーに挑戦する仕組み(通称:ストマネチャレンジ)があり、新卒でも入社後1年以上で応募が可能です。
Q. その時は、どんな気持ちでしたか?
自分が本気で向き合った人が良い方向に変わっていく姿を見ることが、自信のなかった自分にとっても大きな経験でした。
相手の成長を、自分のことのように嬉しく思えるようになったのは、自分自身も似たような壁を乗り越えてきたからだと思います。例えるなら、スキルや行動という「表に出る力」だけじゃなくて、その土台になる考え方や姿勢を一緒に育てていくような感覚でした。
ストアマネージャーになれた理由
Q. ストアマネージャーを目指すにあたり、日々の仕事ではどのような点を意識していましたか?
自分を律し、常に俯瞰して強みと弱みを冷静に見つめ続けたことです。
自分の興味のある領域に積極的に手を挙げ、ストアマネージャーだけでなく、店舗UXチームのチーム長、他部署の方からも学ぶ機会をもらいました。
Q. 周囲のサポートはどうでしたか?
本当に大きかったです。周囲のレクチャーや支援がなければ、成長できませんでした。感謝しかありません。
これから挑戦したいこと
Q. 今後、挑戦したいことは?
「当たり前」を破壊し、創造したいです。入社後、日本橋店や有楽町店で勤務した経験から、「もっと、新卒が自分が感じる問題意識を起点に、主体的に動いていいのでは?」と思っていました。
前提として、「若手で盛り上げていきたい」という気持ちがあるので、そのためにも新卒全員がオーナーシップを高めていく必要があると感じています。例えば、社内のプロジェクトとして「オーナーシップ・プロジェクト」のような仕組みをつくりたいです。
8月から新しい部署に移動したので、今はひたすら目の前の業務を覚えることに精一杯です。ゆくゆくは、私たち新卒が会社全体を引っ張っていけるような存在になっていきたいと思っています。
Q. 最後に、就活生の皆さんへメッセージをお願いします!
不安や葛藤や劣等感。今にも押し潰れそうになってる自分へ。その負の感情は、誰にも負けない原動力になります。
未来のことなんて誰にもわからないです。だからこそ、「今」を全力で、「自分」に正直でいてください。誰もやったことのないような、未知なる「未来」を一緒につくりましょう。