こんにちは！アトラクションエンジニアの本村です。
今回の記事は、株式会社リトプラのエンジニアが日々どんなモノを作っているのか、その一部を具体的に紹介します！

テーマパークを作ると聞くと、機械の設計や組込システム開発を想像するかもしれません（私は最初そう思いました！）。弊社の運営する施設はデジタル技術を使ったテーマパークなので、UnityエンジニアやWebエンジニアが活躍しています。

テーマパークを作るというちょっと珍しい仕事を、少しでも想像してもらえたら嬉しいです。

はじめに

次世代型テーマパーク『リトルプラネット』とは

『リトルプラネット』は子ども向けの屋内遊戯施設です。昔ながらの遊びをデジタル技術を使ってアップデート。さまざまな体験型のアトラクションを楽しむことができます。

詳しくは 公式ホームページ をご覧ください！

テーマパークに導入するアトラクション

ZABOOM JOURNEY

ボールプールをデジタルで拡張したアトラクションです。ボールを投げると画面が反応するセンサーシステムの開発から、Unityを用いたアプリの開発まで一通りのパッケージを全て開発しています。GPGPUを駆使した圧倒的なパーティクル表現にこだわっています。また専用Webサイトを作ってユーザーがスマートホンから参加できる仕組みも実装。企画1名・エンジニア2名・デザイナー2名でおよそ6ヶ月掛けて完成しました。

アトラクション紹介ページ

【使用スキル・機材】
Unity / 測域センサー / GPGPU / React / Firebase　など

WONDER AIR ROCKET

空気入れとデジタルを融合したアトラクションです。子どもの頃に遊んだペットボトルロケットに発想を得ています。空気入れの入力をUnityに連携するシステムのモックを作った所、反応がよかったのでプロジェクト化しローンチまで進みました。エンジニア1名・デザイナー1名で3ヶ月ほどで作っています。筐体設計は社内の設計士が作ってくれました。

アトラクション紹介ページ

【使用スキル・機材】
Unity / 空気入れ / RealSense　など

LIGHT AND SEEK

NFCバンドを使った体験を作りたいという構想から産まれたアトラクションです。店舗に設置された光るキノコを探して、バンドをタッチして集める遊びです。DIYを駆使して開発する様子が面白いのでこちらの記事も読んでみてください。

アトラクションができるまで - 「LIGHT AND SEEK / モグーのさがしもの」

【使用スキル・機材】
ラズパイ / NFCタグ / NFCリーダー / Smart Light / KVS　など

テーマパーク運営を支えるシステム

リトプラポッド

アトラクションは営業中にフリーズしたりセンサーが反応しなくなったりと様々なトラブルが発生します。当初はPCの再起動など物理的な対処を店舗スタッフにお願いしていましたが、PCが増えるに従いオペレーションのコストが増えてきました。そこで店舗スタッフが手元のモバイル端末を使ってアトラクションを操作できるシステムがあったらいいな、という意見からシステムを構築しました。

【使用スキル・機材】
React / PHP / OSC / Unity / Mac Mini / iPod Touch　など

運営用ポータルサイト

運用をしていく中でオンラインから設定データを参照したいケースや、ソフトウェアの自動配信が必要なケースが増えてきました。そこで管理サイトを作ることに。季節ごとのイベントの管理や営業時間の管理など必要に応じてアップデートを続けています。

【使用スキル・機材】
PHP / Laravel / GCP / AWS　など

レジデータ集計システム

レジからは様々なデータがサーバーに飛んできます。店舗が増えてくると手動で集計するのが大変になってきました。既存システムでは柔軟性に欠けていたので１から構築することにしました。必要な加工を行なってCSV出力をしたり、毎日のサマリーをSlackに投稿したりと様々な自動化を行うことで業務の効率化を進めています。

【使用スキル・機材】
Next.js / Firebase / SpreadSheet API / Slack API　など

テーマパークのWebプラットフォーム

リトルプラネットの公式サイト

当初は店舗での購入のみだったチケット。時代に合わせてオンラインで購入できる仕組みが必要になりました。予約管理やクーポンの発行、購入処理などサーバーサイドからクライアントサイドまでフルスクラッチで開発しています。今ではアトラクションで遊んだ記録を閲覧できたり、物販サイトと接続したりプラットフォームとしての側面も担っています。現在はアプリ化に向けて改修を行なっています。

【使用スキル・機材】
Next.js / Firebase / GCP/ Stripe / SendGrid　など

アトラクションのオンライン連携システム

リトルプラネットでは数年前からシャリングと呼ばれるNFCバンドを子ども達に渡して、アトラクションで遊んだ記録をオンラインに残せるようにアップデートしています。そこでオンライン連携のための巨大なAPI群が必要になりました。アトラクションの他、公式サイトからも使われるため常時安定したレスポンスが必要になります。データベースの最適化や機能追加など日々アップデートを続けています。

【使用スキル・機材】
Next.js / Firebase / MySQL / GCP/ BigQuery　など

リトルスパーク

自宅でも体験できるサービスの需要が増した昨今。リトルプラネットでもオンラインで参加できるワークショップを行なっていました。そんな中、新規Webサービスとして立ち上げたのがリトルスパークです。こちらもフルスクラッチで開発を開始し、企画1名・エンジニア3名・デザイナー1名というスモールチームで1年ほど掛けてローンチしました。ZoomやZendeskなど様々なシステムを連携し作成しています。

【使用スキル・機材】
Next.js / GCP / AWS / Zoom / Stripe　など

以上、株式会社リトプラのエンジニアの仕事紹介でした。
ここで紹介したモノはまだまだ一部で、他にもたくさんのプロダクトを開発しています！その他にもエンジニア主導でいろいろなことを行なっているので、興味があれば↓の記事も読んでみてください。

「イベントレポート 2020/02/05 @温めていたアイデアを形にする！社内ハッカソン」を読む！

「イベントレポート 2019/10/10 @デジタルアトラクションづくりの現場をラボで仮想体験できる会！」を読む！

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今後はリトルプラネットブランドを世界に広めるため、オンライン展開を拡げていく予定です！現在専属のWebエンジニアは1名で、業務委託メンバーと協力して開発しています。既存システムの改修や新サービスの立上げなどやりたいことが盛りだくさん。Webチームの立ち上げメンバーとして一緒に働いてくれる方を募集しています。少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ話を聞きに来てください！

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