リンナスカナザワには、スタッフのリフレッシュと学びを後押しするための、ちょっとユニークな制度があります。
その名も、「風の人制度」と「ホテルみるぞー制度」。
「風の人制度」は、年に1度、有給休暇と通常のお休みを合わせて、12日以上の連続休暇が取れる制度。 普段は「土の人(ローカル)」として地域に根ざして現場で働くスタッフが、時には「風の人(旅人)」として異なる土地を巡ることで、旅人の目線を持っていてほしいーそんな思いが込められています。
「ホテルみるぞー制度」は、「良いサービスは良い経験から」、という考えのもと、正社員勤務2年目から年1回、最大1泊3万円(50%)の宿泊費補助が受けられる制度。 実際に宿泊してサービスを体験することで、自分の仕事にも活かせるヒントが得られます。
今回は、この2つの制度をフル活用しているスタッフのチチさんに、リアルな声を聞いてみました。
――まずは、「風の人制度」を初めて知った時の印象を教えてください。
正直、すごく嬉しかったです。ホテルの現場って長期休みはほとんど取れないし、しかも当時はリンナスを立ち上げたばかり。「え、本当に?」って驚きました。ホテル業界で12日間の連休を取れるって、なかなかないですよね。制度ができてすぐ使った記憶があります(笑)。気付けばこの5年間、毎年利用しています。
――これまで、どんな旅をされましたか?
去年は宮崎方面へ10日間、一昨年は函館へ1週間行きました。 今年は14日間お休みをいただき、ずっと行ってみたかったスリランカへ。
マネージャー職以上は、旅行中に週1日のリモート勤務が可能になるので、最初の1週間は完全オフ、次の3日間は現地のコワーキングスペースで勤務、残りはまた旅を満喫…というメリハリある過ごし方ができました。
現在はリンナスが運営する、コワーキング&カフェの「S-TOKYO」を担当していることもあり、旅先でも似た施設でリモート勤務しました。ゲスト目線で雰囲気を観察したり…。さらに、スリランカは日本と3時間半の時差があったので、朝5時に起きて日本時間に合わせて働く「ノマド生活」も体験しました。「これは確かに人生の幸福度が上がるな…」と、海外時間で働くノマドの気持ちが分かりました(笑)。
――「風の人制度」があることで、旅行先の選び方や過ごし方に変化はありましたか?
以前は旅行=ほぼリラックス目的でしたが、今はリフレッシュに加えて、新しい視点や気づきを得ることを意識するようになりました。そこに、自分の好きなことや、面白そうな地域を掛け合わせて、行き先を決めています。私は海が好きなので、海の近くに出かけることも多いですね。
仕事目線で探すように言われているわけではなく、純粋に「他のホテルがどんなスタイルで、どういうオペレーションをしているのか」が気になるし、「このホテルは地域の魅力をこんな風に取り入れているんだ…金沢に置き換えたらどうなるかな?」など考えるのも面白いんです。
休みの過ごし方が、単なるリセットではなく、自分の成長やインスピレーションにもつながる時間になったので、さらに楽しくなりました。
――こういう制度は、ホテル業界でよくありますか?
リフレッシュ休暇のように連休が取れる企業はあると思いますが、どうしても「申し訳ない」という気持ちが先に立ってしまうと思います。リンナスの良いところは、代表のアキさんはじめ、みんながお休みを取るので、申し訳なさを感じずに堂々と長期休暇を取得できるところだと思います!
お休みは繁忙期を避けてとっているので、現場も落ち着いていてチームとしての成長の機会にもなるし、旅先でも混雑を避けてゆったり過ごせるのがいいですね。
――実際に、旅することが仕事に役立っていますか?
もちろんです!旅の振り返りを他のスタッフと共有することもありますし、逆に、「リンナスってやっぱり凄くユニークだな」と改めて感じる瞬間もたくさんあります。
でも何より大きいのは、「マネージャーがめちゃくちゃリフレッシュして、生き生きとした気持ちで現場に戻れること」だと思います。現場視点がなかなか持てなくなる立場だからこそ、ゲスト目線で体感することで視野が広がり、現場をアップデートできる。それがこの制度の本当の良さだと思います。
―――「風の人制度」がスタッフにもたらすメリットを教えてください。
ホテルスタッフは基本的に「土の人」として現場に根ざして働いていますが、それだけだと考え方が偏りやすいです。 だからこそ、自分が「風の人」になり、旅に出て、いつもと逆の目線を経験する=普段お迎えしているゲストと同じ目線を体感することは、すごくいい経験になっていると思います。
長期の連休はとりにくいですが、ホテルで働く人達って大体旅行が好きだと思うので、その部分を制度としてサポートしてもらえるのは本当に素敵なことだと思います。
―――「ホテルみるぞー制度」も活用されているそうですね。
はい、これもリンナスならではの福利厚生だと思います。去年は博多、今年はスリランカのホテルで利用しました。宿泊費の半額を補助してくれるので、普段はなかなか選べないランクのホテルに挑戦できます。
元々、“いい経験は自分への投資”と考えて色々なホテルに泊まっていましたが、それを会社が後押ししてくれるのは本当に心強いです。実際に体験したおもてなしから、仕事に活かせるヒントがたくさん得られますし、リフレッシュ効果も抜群。めちゃめちゃおすすめの制度です。
―――リンナスに興味を持っている方へ
「風の人制度」も「ホテルみるぞー制度」も、人生の財産になり、キャリアの強みにもなる制度だと思います。
会社がしっかり支えてくれるからこそ、安心して旅に出てリフレッシュできるし、思いきり学んでその経験を仕事に活かすことができます。自分らしい時間を大切にしたい方、好奇心を持って新しいことを吸収し続けたい方には、本当におすすめです!
貴重なお話、ありがとうございました。
来年は、今年スリランカと悩んだポルトガルのリスボンや、ヨーロッパ方面へ行ってみたいと話すチチさん。 リスボンはデジタルノマドに人気の街で、美しい町並みと穏やかな海風が魅力なのだそう。
旅も仕事も自分らしく楽しむチチさんの姿が、印象的でした。