【若手が最初に意識したいこと⑤|「専門用語マン」になった瞬間、信頼は終わる】
「御社の課題は、コアコンピタンスの欠如です。まずはKPIを再設定し、各部署のシナジーを最大化するためのDX推進と、パラダイムシフトが急務となります」
もしあなたが今、会議室でこんな横文字やバズワードを並べて、ドヤ顔でプレゼンをしているとしたら。
あるいは、そんな言葉を使うことで「自分はプロフェッショナルとして賢く見えている」と勘違いしているとしたら。
少しだけ、厳しい話をさせてください。
その言葉は、誰の心にも届いていません。
あなたは今、クライアントから「現場の痛みを分かっていない、ただの口先だけの若造」という烙印を押されています。
株式会社勝継屋(かつぐや)代表の福成です。
僕たちは、2030年までに全国230社の地方企業と伴走し、1兆円の経済を動かす野武士集団です。
経営者の懐刀(ふところがたな)として泥臭く現場に入る僕たちが、若手メンバーに徹底的に叩き込むシリーズ第5弾。
それが、2026年3月の弊社ブログでも語った「専門用語マンになった瞬間、信頼は終わる(ダメなコンサルの見分け方)」ということです。
今日は、「自分の提案が現場で実行されない」「もっと本質的に人を動かせるビジネスパーソンになりたい」と渇望しているあなたへ。
僕たちがコンサルティングの最前線で絶対に許さない「言葉の怠慢」と、真のプロフェッショナルが持つべき「翻訳力」についてお話しします。
1. なぜ若手は「専門用語」という鎧を着たがるのか?
コンサルティング会社に入りたての若手や、ビジネス書をたくさん読んでいる優秀な若手ほど、この「専門用語マン」になりがちです。
気持ちは痛いほど分かります。
目の前にいるのは、自分より何十歳も年上で、何十年も会社を守り抜いてきた百戦錬磨の経営者です。
そんな彼らに対して、20代の自分が価値を証明しなければならない。
舐められてはいけない。
そのプレッシャーと自信のなさから、彼らは「専門用語」という分厚い鎧を着込み、自分を大きく見せようとするのです。
しかし、地方企業の泥臭い現場において、その鎧は滑稽なほど無力です。
製造業の工場長や、老舗旅館の女将さんに向かって「エンゲージメントを〜」と語ったところで、彼らは優しく頷いてはくれますが、心の中ではこう思っています。
「ああ、また東京のコンサルが、現場も知らないで机上の空論を言っているな」と。
専門用語を使うのは、相手に理解してもらうためではありません。
「自分を賢く見せるため」の自己満足です。
相手の文脈に合わせる努力を放棄した、コミュニケーションの完全な「怠慢」なのです。
2. ダメなコンサルは「横文字」を使い、一流の懐刀は「翻訳」する
僕たち勝継屋は、クライアントを選ぶ明確な基準を持っていますが、同時に「こんな同業者(コンサル)には絶対に負けないし、一緒にされたくない」という明確な基準もあります。
ダメなコンサルタントの見分け方は、非常にシンプルです。
「その戦略を、現場の高卒1年目の新入社員や、還暦を迎えた現場の職人さんに、彼らが普段使っている言葉で説明できるか?」
これができない人間は、自分の作っている戦略を、自分自身でも本質的には理解していません。
僕たち勝継屋の仕事は、高度な経営戦略や最先端のマーケティング理論を振りかざすことではありません。
それらの高度な理論を一度自分の中で完全に咀嚼し、「クライアントの会社の歴史、文化、そして現場の社員が毎日使っている『生きた言葉』」に【翻訳】することです。
たとえば、「ブランド・パーパスの策定」というミッションがあったとします。
専門用語マンは、そのまま「パーパスを浸透させましょう」と言います。
しかし、勝継屋の野武士たちは違います。
過去の社史を読み込み、創業者の口癖を調べ、現場のベテランにインタビューを重ねて、こう翻訳します。
「先代がいつも言っていた『迷ったら、お客さんが笑う方を選べ』。これがうちの会社の魂ですよね。明日から、この言葉をすべての判断基準にしませんか?」
横文字は一つもありません。
しかし、現場の人間が「それなら分かる」「それならやってみよう」と腹落ちし、翌日から行動が変わるのは、圧倒的に後者なのです。
3. 「正しいこと」を言うな。「動きたくなること」を言え
ビジネスにおいて、いくら論理的に正しい正解を提示しても、相手が行動を起こさなければ「価値はゼロ」です。
提案書を提出して、「我々は正しい提案(KPIやシナジー)を示したのに、実行しないクライアントが悪い」と他責にするのは、三流の業者の言い訳です。
相手が動かなかったのなら、それは相手の理解力がないからではなく、あなたの「言葉の選び方」と「体温」が足りなかったからです。
僕たち勝継屋が、会議室ではなく飲み会や工場の喫煙所を重宝するのは、この「現場の生きた言葉」を拾い集めるためでもあります。
彼らが普段どんな言葉で笑い、どんな言葉で怒り、どんな言葉で誇りを感じているのか。
その語彙力を徹底的にインストールしなければ、彼らの心を震わせる「翻訳」などできるはずがありません。
専門用語という鎧を脱ぎ捨て、丸裸になって相手の懐(ふところ)に飛び込む。
カッコ悪くても、泥臭くても、相手の心に突き刺さる言葉を紡ぎ出す。
これこそが、AIには絶対に代替できない、人間同士の体温を伴った「最強のコンサルティング(支援)」の姿だと僕は確信しています。
4. 鎧を脱ぎ捨てて、本気で人と向き合う覚悟はあるか?
今、この記事を読んでくれているあなたに問いかけます。
あなたは今、「賢く見られること」を仕事の目的にしていませんか? 相手の人生や会社の未来を背負い、自分の言葉が現場をどう動かすかという「手触り感」を持てていますか?
もしあなたが、「上辺だけのプレゼンごっこに疲れた」「もっと泥臭く、人間の感情のど真ん中に入り込んで、世の中を動かす実感が欲しい」と渇望しているなら。
スマートに横文字を並べるだけの仕事を捨て、僕たちと一緒に泥だらけの戦場に立ってみませんか。
勝継屋はまだ、創業期の未完成な会社です。
だからこそ、あなたには「専門用語でごまかす」ような薄っぺらい仕事は一切許しません。
入社したその日から、地方企業の社長や現場の職人たちと対峙し、彼らの生きた言葉で未来を語り合い、右腕としてプロジェクトを動かしてもらいます。
専門用語に逃げられない環境は、自分の本当の実力を突きつけられる、非常に厳しくヒリヒリする場所です。
でも、そのもがきこそが、あなたを本物のビジネスパーソン、本物の「野武士」へと鍛え上げます。
少しでもこの泥臭い戦い方に血が騒いだなら。
まずは、面接という堅苦しい場ではなく、カジュアルにお話ししましょう。
あなたが抱えている「自分のスキルへの焦り」や、「本当はこんな風に人と向き合いたい」という生々しい本音を、僕に直接ぶつけてください。
綺麗な志望動機なんていりません。あなたの「生きた言葉」を聞けることを、心から楽しみにしています。
[👉 「専門用語に逃げない、本物のビジネス力を磨きたい」方、まずはカジュアル面談へ]
【勝継屋が教える「プロの原理原則」をもっと知るために】 勝継屋が若手に何を求め、どんな泥臭いアプローチで地方企業を変革しているのか。若手が学ぶべきシリーズの過去記事もぜひ覗いてみてください。
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- [【ブログ】若手が最初に学ぶべきこと④|経営者の「意思決定の心理」を理解する(2026/03/25)](ブログのURLを挿入)
- [【ブログ】若手が最初に学ぶべきこと③|AIに奪われない「営業力」とは何か(2025/05/19)](ブログのURLを挿入)
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- [【ブログ】若手が最初に学ぶべきこと①|「議事録」は最強の信頼構築ツールだった(2025/04/30)](ブログのURLを挿入)
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