こんにちは! カクシン採用担当の小坂です。
今回は、創業初期よりカクシンにジョインし、現在はCKOとして会社を支える植村に、「若手クリエイターがキャリアアップをするために必要なスキルとマインドセット」について深堀りしてきました。
キャリアにお悩み中の若手クリエイターの方、今後一層のキャリアアップを目指す全てのクリエイターの方におすすめの内容になっています! ぜひ最後までお読みください。
植村さんはカクシンに入る前は何をされていたんですか?
映像制作の学校を卒業後、新卒で映像制作の会社に入社しました。その後、モバイルコンテンツを制作する会社に入社し、UIデザインやディレクションに携わり、その後にWebサイトやスマホアプリの企画・ディレクションを行う会社へ転職。
カクシンへは6年ほど前に入社しました。
弊社代表の太田とは、もともと前職で同じ案件に携わっていました。
当時の職種はWebディレクターでしたが、Webだけに限らずいろいろな案件に入っていました。ですが、しばらくして、Web案件の比率が多くなり、物足りなさというか、媒体に関わらず幅広く案件に携わりたいという思いが強くなっていきました。そんな中で太田から声をかけてもらい、カクシンへの入社を決めました。
カクシンではどのようなお仕事をされていますか?
肩書き上はディレクターですが、「プランニング」をメインに担っています。「プロジェクトにおける初期の企画作成→その後の具体的な落とし込み→お客様への提案→案件獲得」といった動きが多いです。プロジェクトによっては、制作などの工程に参加することもあります。
最先端デバイスを使った近未来のXRガイドツアーから企業ブランディングやコーポレートサイトリニューアルなど、サービス設計・XR・Web・アプリなど、領域で区切らずに様々なプロジェクトに携わっています。
植村さんは長く制作業界にいらっしゃいますよね? 近年、制作会社やクリエイティブエージェンシーを取り巻くマーケット環境の変化を体感することはありますか?
「とりあえずWeb」から、「なぜWebなのか」について合理的な説明ができないと他社との差別化が生まれなくなってきています。対応できるドメインを横軸に広げつつ、縦軸の深さも追求する必要性が生まれたのは大きな変化です。
そもそもSNSやアプリなど情報発信ができるメディアが、今急激に増えていると思うんです。
それに加え、消費者の消費行動が「モノ」から「コト」へと変化して、体験型のイベントなどに価値を感じるようになっています。このような変化の中で、ユーザー導線を「全て繋げる」ことが重要になってきています。
そのため、イベントやWebなどの単一的なソリューションのみならず、イベント終了後のユーザーとの接点の持ち方や、はたまたイベント開催前の初期接点における媒体検討まで、広く求められます。
業界にはWeb制作を中心とした制作会社も多くみられますが、時代の変化に適応していこうとする上で、どのような点がハードルになると思いますか?
「枠を乗り越える」心理的ハードルです。
「WEB制作を事業としているため、他領域の案件は取り扱わない」といったように過去の成功体験をベースに自社の枠を決めてしまうことで、その枠を乗り越えること自体がハードルになる可能性があります。
カクシンでは設立当初から幅広い領域を手掛けているのですが、これには大きく2つの理由があります。
1つ目は、創業当時から元々「枠」を設けなかったからだと思います。新たなメンバーが入社してくる際には、幅広い領域の案件事例を紹介し、応募者側も「カクシン=幅広い領域を手掛けている」という認識を持ったうえで入社をしています。経営陣にとっても、メンバーにとっても、幅広いソリューションが提供できる会社であることは前提になっています。
2つ目は、あらゆる領域における個々の案件に「深く」取り組んでいる点です。戦略立案などの上流工程において、「なぜこれを今回制作するのか」といった理由を突き詰めることが出来ているので、お客様に企画を採用して頂き、その後も気楽に相談していただける関係性が築けています。
あらゆるクリエイティブに対応するための人材育成は、非常に難易度が高いと思いますが、人材育成において自社で課題に感じている点はありますか?
得意領域が異なる人が多いため、それぞれ個々で動くケースが多いことです。
Web、アプリ、体験型コンテンツ、上流の戦略立案チームなど大まかにチームが分かれているのですが、チーム間の連携をより強固にする必要があると感じています。
というのも、自身の得意領域を磨くこと自体はプラスな一面もありますが、プロジェクト全体を統括して考える人がいなくなってしまうので…
全ての領域を通して横ぐしで見れる、統括できる人材を輩出していく必要性を感じています。
若手クリエイターが統括ポジションを目指すためには、どういった経験が大事でしょうか?
個人的にはまずは「Webにおける基本的な知識」を身に着けることが必須になると考えています。
というのも、Web制作を通して得られる知見はあらゆる領域の基礎となっているためです。
カクシンの様に、様々な領域を手掛けている会社であっても、大元の基盤にWebシステムが絡んでくる案件が大半です。加えて、逆説的ですが、「得意領域を見出す」ことも大切です。得意領域に深みをもつことで、様々なプロジェクトから声がかかるようになり、その結果、横軸も広げていくことができます。
では、キャリア選択としてはどんな会社が合理的なのでしょうか?
「様々な人や案件と触れ合える会社」が最も合理的だと思います。
カクシンの話になってしまうのですが…(笑)
幅広い領域それぞれを得意とする人がいて、様々な案件を取り扱っているので、自身の突き詰めたい領域を自由に見つけられる環境です。
直近のマーケット環境の変化を前提に、網を張っておくべき領域はありますか?
今だと情報分析でしょうか。
3、4年前から、「UX」が一般的な言葉になりました。
勿論引き続きUXはとても重要なドメインですが、以前と比べるとライバルも増えていて、差別化することが必要です。UXという視点は引き続き抑えつつ、得られた情報を基にしっかりと分析・改善提案までできる人は意外に多くありません。
ただ数値をとって来られるだけでは駄目で、それを基に課題を特定し、提案できることが大切だと思います。
他にも、XR領域については、カクシンも今まで以上に注目し、力を入れています。
AR / VRだけではなく、MRの領域でも体験機会が増えるつれて、「制作できる」だけでは意味が無くなってきています。そのため、課題・目的を理解した上で、体験としてどのタイミングで、どのように取り入れると効果があるかを考慮して、設計をするように気を付けています。
姿勢やマインドといった定性的な観点で大切なことはありますか?
「自らが納得できるモノを作りたい」という姿勢が大切だと思います。
恐らく、自分が良いと思うモノと、クライアントや上司が求めているモノが100%一致することは、経験値やポジションも様々ですので、多くはないと思います。そして、それぞれの経験を基にした意見ですので尊重するべきものだと思います。ただし、言われたままのものを作っていたら、「言われたものを作る人」で終わってしまいます。「クリエイター」として、常に自分の考えをもとに用意した最善のモノも一緒に出せるようにしておきたいですね。意志を持って仕事に向き合って欲しいと思います。
植村さんが社内において若手クリエイター等と接する際に、意識していることはありますか?
今年からは新卒入社社員のトレーナーも担当させてもらうことになったので、特に若手と接することが増えました。
その中で、対等な人の意見として耳を傾けることを心掛けています。
上司と部下や先輩と後輩ではなく、同じ「クリエイター」の意見として聞いて、良し悪しを判断しています。
また、トレーナー側で制限をかけない事も気をつけていますね。まず、チャレンジしやすい環境を作る事を意識しています。
今後どのような人に入社してもらいたいですか?
ぜひ、自分自身が「脅威に感じる人」に入社して欲しいですね(笑)
自分の考えを完全に凌駕する、全然違う役回りやアイディアをもってくることができる方には脅威を感じます。
「このままでは、この会社にいれなくなる」と考えさせられるくらい「優秀な人」が入社してくれれば、自分や他のメンバーのレベルアップに繋がると考えています。
今も、既に社内に「優秀な人」は沢山いて、そのようなメンバーに刺激されることで自身の成長を実感しており「このような環境はとても良いな」と感じています。勿論、自身の成長が人に依存してしまうのは良くないですが…
そろそろ僕自身も、周囲に刺激を与えられる存在にならなくてはいけないと思っています。
最後に、読者の方々にメッセージをお願いいたします!
カクシンでは、毎年新たな領域に挑戦し続け、新たな案件が増え続けています。
「自分が対応できる幅を広げたい! 成長していきたい!」と考えている方には、とても魅力的な環境です。興味を持ってくださった方は若手の方もベテランの方も、ぜひ一度お話しましょう!