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Pgroup/クオーツ             【取締役インタビュー】ただのデザイン会社ではない。クオーツが"事業課題解決思考"を実装できている理由とこれからについて

※ポロックグループのクオーツについての記事となります。


「デザイン」「事業開発」「ブランディング」「マーケティング」等の要素を融合させて、企業の要望と市場の需要をつないでいるデザイン会社・クオーツ。前身であるガシューからこの会社を起ち上げ、成長させ続けている松江さんに、業界内唯一無二の仕事や、経営の仕組み、今後の展望について伺いました。



松江翔輝 / 取締役CEO

株式会社クオーツ取締役CEO。1992年生まれ。大阪芸術大学建築学科卒業。2016年、共同経営者の白石諒氏(同社取締役CDO)らと共に、株式会社ガシューを設立。2018年取締役CEOに就任。2020年、商号を株式会社クオーツに変更。



デザインやWebの仕事、、、何にでも挑んだ学生時代の経験が起業の原点。

――大学時代はどんなことをされていましたか?

大阪芸術大学の建築学科に在籍していました。大学や学科を選んだ理由は、高校時代に、趣味の御朱印集めでお寺巡りをしていた時に、日本建築に興味を持ち学問として勉強をしたいと思った理由がありましたす。前提として、建築関係の仕事に進もうとは考えていなくて。中高生時代からインターネット業界にも興味があったので、大学1年生の終わりから4年生まで、仲間と一緒にWEBを中心としたデザイン業務を仕事として受注したり、個人規模のwebサービスの開発やwebメディアの運営をしていました。

まだオンラインマッチングサービスなどが主流ではない時代なので、学生ながらもビジネス交流会へ足を運び、飛び込み営業をしていました(笑)。行動量でカバーしていたため、年間で大小含めて50~60件ぐらいは仕事をもらっていたでしょうか。webサイトの制作、チラシ、ポスターと何でもやりました。また、Web系の仕事をする中でSEOは外せないと感じ、webサイトの制作という実践を通して独学で行いつつもSEO対策を学ぶこともできました。またバックパッカー系の旅行も好きだったので、単位を取り終えたあとは、タイ、カンボジア、中国あたりの東南アジアをうろうろしていて。話が分散してしまいましたが、とにかく興味を持った事にはひとまず初めてみるという点で色々なことをやっていました。

――学生時代のご経験が、起業へと繋がったということでしょうか?

そうですね。受注いただいていた企業から「うちへこないか」とお声をかけていただいたりもしたんですが、僕自身の本音としては、勤めるよりも挑戦をするという意味合いを込めて起業するほうに興味がありました。

――クオーツ社の前進であるガシューのサービス内容や、起ち上げたきっかけを教えて下さい。

ガシューの起業は大学を卒業してからです。初志貫徹で、本当に一度も就職せずに今に至っているんですよね(笑)。提供していたサービスは、デザイナーのポートフォリオと企業とをつなげるマッチングサービス(クリエイターポートフォリオ投稿サービス)でした。ガシューを起こしたきっかけは、同級生や先輩たちの就活状況の手助けができればと思ったからです。芸大生の就職希望者は8割近いのですが、内定率は3割程度といった現状。卒業制作に時間がかかるなど、就職活動に時間を割く事ができない学生生活であることも大きいのですが、それ以上に学生自身が、スキルを就活で上手にアピール、届けたい人に届けれていないなと感じることがありました。そこで同じ大学でかつ、共同経営者の白石と、僕自身が少し就活をしていた頃に知り合った田口(現・同社取締役CSO)と共に、ガシューを起ち上げました。

――サービスを走らせてみて、実際にどんなことが分かりましたか?

ポートフォリオのマッチングサイト運営は、「世の中の課題解決をする」という、弊社の理念の礎で、今もそこはブレてはいないものの、現実としてはマネタイズが難しいものがありました。ユーザー集め、広告掲載主の獲得、営業人材の確保などを考えると、短期間で収益を上げるのは厳しいものがあるなと……。

それと、企業側のデザインに対する意識が、かなり低いという現実もわかってきて(笑)。これは極論ですが、商品をただ作ればいいというか。機能だけで勝負しようとしている会社が多いなと多々感じる事がありまして。そもそもの大前提である商品の見せ方や、ブランディングなど、売りたいもの自体をどう企画し、どのようにマーケティングに落とし込みさせるのか、そのためにはどう表現させるのか、どのように伝えるのか、という発想が欠けていると思える場面にたくさん遭遇したんですね。UXデザインやブランディング設計も顧客に提供できる一つの価値なので。その、UXを加味したデザインへの理解の低さと、デザインを専門に学んできたデザイナーたちとのマッチングというのは、なかなか難しいものがありまして。それならば、まずは自分たちが直接企業様の事業課題をデザインの力を用いて解決し、デザインの力が事業課題に貢献することを証明しようと考えました。そこから、ガシューはひとまず事業売却をし、社名と事業内容を変更するに至りました。

――クオーツとして再始動された際に意識したことはありますか?

先ほどお話したように、企業の経営陣側に対して、デザインの意識を高めてもらいたいことと、デザインの力が事業成長に貢献することを世の中に証明することでしょうか。せっかくいいプロダクトやサービスを作っているのに、商品・サービスの魅力や伝え方ががもったいない会社を見てしまうと「もっとこうすればいい、ああすればいい」と考えてしまうんですね。。UX設計やブランディング設計等を加味したデザインで指数関数的に業績を伸ばせる可能性があるのに。そこをデザインの力で解決していく。

"デザイン制作会社"というと、依頼を受けたものを納品する、というイメージが強いと思いますが、弊社は事業戦略の設計、ブランディング、マーケティングの視点で事業課題解決の提案を行っています。ビジュアルデザインの制作はもちろん、様々な事業課題をデジタルの戦略によって突破するための強力な提案を強みとしているのです。

これは、デザイン会社でも珍しい、弊社の大きな特徴であり強みだと思っています。また「そこまで上流から関わってくれる会社はない」「もはやコンサルティング会社だ」などと評価をいただいている所以でもありますね。



デザイン会社としては稀有な"事業課題解決思考"が機能している理由

――現在、松江さんは経営者としてどのような役割を担っていますか?

クライアントの事業をデザインの力でさらにアップデートしていくのが弊社のサービスとなりますが、会社としてはさらなる組織拡大を目指しているので、採用と盤石な組織ができる仕組み作りに力を入れています。

クオーツでは週に一度、経営陣の定例会議をしているのですが、社外取も含めて様々なバックボーンを持った優秀なメンバーからフィードバックをいただき経営戦略に落とし込んでいます。サイバーエージェント人事本部にて人事・総務・情報システム部門責任者及び、子会社サイバーエージェントウィルの代表取締役を務めていたメンバーや、大和証券SMBC、シティグループにて資金調達、M&A業務に従事していたメンバー、株式会社東京三菱銀行(現在の三菱UFJ銀行の前身の一つ)に入行していたメンバーなど。このような多様な経営陣が揃っているからこそ、事業コンサル的な機能を実装した強力な提案ができていると考えます。

――さらに、元キーエンスの方のセールス研修も導入しているとか。

はい、キーエンスのエッセンスを取り入れたセールス組織を作っている段階です。僕自身も驚くほどのKPIの細かさや徹底度、またデータを蓄積し改善していく推進力には目を見張るものがあります。ここも制作メインのデザイン会社の経営とは、少し異なる点かもしれませんね。

あとはミーティングのみならず、1on1での相談で悩みや問題解決がしやすいのも、弊社の社風です。CDOの白石がデザイン、営業などの仕事についてはもちろん、一人ひとりのキャリアパスについてもよく話し合います。



準備が整った今、リソースを最大限に活かし切る優秀な人材の確保を

――ここ数年、注力する領域はありますか?

クオーツとして始動して2年ですが、お話したとおり経営陣や研修 / 育成の仕組みは、一定整ってきていると思います。(まだまだ現状に満足しているわけではないので都度アップデートを重ねています。)ただ、現状としては今のハイスペックな状態をフルで稼働させる状況までは至っていないんですね。社員が増え、50人、100人となった時に、最大限のパフォーマンスを発揮できる仕組みを作っている段階ですので、今はそこに向けて、ミドル層の人材の獲得、或いはそのようなポテンシャルのある人材の獲得をしたいところです。競合他社は特に設定していませんが、UI・UXデザイン系の企業、広告代理店と、欲しい人材が重なっている部分が多いのかもしれないと感じています。

――特にどの層を採用ターゲットとしていますか?

20代後半から30代以上のミドル層の人材を強化していたいです。現在、弊社は20代の社員が中心ですが、今後の成長を考えると、もう少し現場経験やマネジメント経験の多い方が欲しいかなと。それと、経営陣が優秀とはいえ、成長過程の企業を実践で回していく経験は限られているので、そういった意味でも、事業規模の拡大を経験しているベンチャーのマネージャー層の方やそれらを目指していく方などに、仲間に加わっていただきたいと考えています。よりデータドリブンな再現性のある組織作りにしていきデザインを中心とした企業及び事業価値の貢献に更に取り組んで行きたいと考えています。



Web Director
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▍展開しているサービス  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ クオーツでは、ビジュアルデザインの制作はもちろん、様々な事業課題をデジタルプロダクトの活用によって突破するための強力な提案を強みとしています。 ビジネスゴールの設定から逆算された、最適なターゲットに向けた、最良のクリエイティブの提供。クリエイティブを正しく評価するための運用改善提案の体制。 そしてデザイン会社では珍しい、全員が事業開発者の視点を持つことが特徴です。 □UI / UXデザイン開発 市場分析・事業開発の抽出から、新規・既存を問わず、プロダクトの成長に必要な顧客体験を提案・実装します。 競争が激しく、予測不能な現代では、もはや機能中心の訴求では商品・サービスの成長は見込めません。多様化する顧客ニーズに寄り添いながら、潜在的な課題を深掘りし、ビジネスにおける“体験価値”を創出することが重要視されています。クオーツでは、課題の抽出から、世の中に製品をリリースするまでの制作工程を一気通貫で提供することが可能です。 □デザイン制作 / webシステム開発 顧客体験・マーケティングを理解したうえで、収益性の最大化に必要な事業のKGIやKPIに合わせて、最適な制作・運用・改善の提案を行います。 もちろん、弊社でKPIの設計を行うことも可能です。「どのような価値を、誰に、なんのために」伝えるのかを言語化し、達成すべき目的に向かって必要なスキルを総動員します。 □ブランディング開発 toB、toCを問わず企業や商品のブランドの開発支援を行います。 機能性や差別化のみでの事業成長が難しい昨今、戦略的に企業や商品の強みを引き出し、時代のニーズを踏まえながら消費者や社会に伝わるようなかたちで表現していくことが必要です。 クオーツでは、ブランド戦略から商品開発、リリース後のマーケティングでの制作工程を一気通貫で作り上げ、消費者の体験価値を向上させるコミュニケーションを設計することが可能です。 ▍提案可能な事業課題  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ・取り扱っている商品 / サービスはあるが、web上でどう販促したらいいか分からない ・短期事業計画に沿ってデザイン / 開発を行うリソースが社内にない ・現在発注している制作会社が、何も提案してくれない ・ブランディングを意識した商品開発を進めたいが、社内に知見がない ・webサービスの新規立ち上げからリリースまで協力してくれる会社を探している ・商品やサービス、会社から顧客に発信するビジュアルコミュニケーションを統一させたい ・マーケティングとブランディングの戦略設計と施策実行まで担えるパートナーを探している ▍お取引実績  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (一部ご紹介) 株式会社リコー / 株式会社ポケモン / 上原成商事株式会社 / パナソニック株式会社 / 株式会社トリドールホールディングス / 株式会社テックアイエス / 麻田製薬株式会社 / 同志社大学etc... ※敬称略
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