【折れない心を作る!】レジリエンス研修〜株式会社かたわら 佐藤 彰悟さん〜|25卒新人研修 | 株式会社ジョイゾー
こんにちは!新入社員の戀塚です。今回は、新人研修外部講習の第2弾として株式会社かたわらの佐藤彰悟さんをジョイゾーにお迎えし、折れない心を作るレジリエンスについて講義をしていただきました。第1弾の...
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こんにちは!新入社員の内村です。
ジョイゾーでは、新人研修の一環として、外部講師をお招きしさまざまな講義を受ける機会があります。
今回は、その第3弾としてウイングアーク1st株式会社の森脇匡紀さんをお迎えし、「ビジネス学研修」を実施していただきました。
第2弾の研修はこちらの記事をご覧ください!
本講義は、新社会人となった私たちが、これからどのような意識やスキルを身につけて仕事に取り組んでいけばよいのか、“ビジネスパーソンとしての土台”を築くことを目的に開催されました。
現代のエンジニアに求められる力や、チームでの貢献に必要な姿勢、そして目標設定の考え方まで──
価値あるビジネスパーソンになるために欠かせない要素が詰まった内容となっています。
就職活動中の方はもちろん、すでに働いている方にとっても、多くの気づきや学びがある研修です。
ぜひ最後までご覧ください!
森脇さんは、ウイングアーク1st株式会社の執行役員CSO(Chief Sales Officer ) 兼 営業本部長として、2024年よりご活躍されています。また、MIJSコンソーシアムではビジネスネットワーク委員会の委員長も務められており、2018年からはコミュニティイベント「meetALIVE」のプロデュースにも携わられています。
では早速、森脇さんによる研修で学んだことをお伝えします。
講師:ウイングアーク1st株式会社 森脇さん
あなた自身の価値
論点1:技術だけで一流になれる?
論点2:あなたはチームでどんな貢献ができるか?
論点3:突き抜けたければ最初から大きな目標を持つべきか?
まとめ
森脇さんからは、研修の冒頭で「“自分の価値”について考えたことがありますか?」という問いかけがありました。
現在、IT業界やエンジニアは需要が高く、世の中から必要とされる存在です。
しかし、その一方で、エンジニアは数多く存在しており、ただスキルがあるだけでは埋もれてしまう可能性もあります。
そうした中で、まずはジョイゾーが選ばれること、そしてその先に「あなただから任せたい」と言ってもらえるような価値を築いていくことが大切だとお話しがありました。
このテーマをもとに、「エンジニアとしての価値」について、3つの論点から考え、学びを深めました。
1つ目の論点は、「技術だけで一流になれるのか?」という問いかけでした。
IT業界は、技術の進化が非常に速く、日々変化し続ける世界です。
だからこそ、そんな変化の中でも“変わらない価値”を持ったエンジニアであることの重要性が高まっていると、森脇さんは語られました。
その“変わらない価値”の一つとして挙げられたのが、「複数の次元で目線を持つこと」です。
従来、エンジニアには幅広い技術領域(ハードウェア・ソフトウェア)の理解があれば十分でした。
しかし、最近では生成AIの発展により、それだけでは“凡人のエンジニア”となり、AIに仕事を奪われるリスクも高まっています。
そこで、魅力的なエンジニアになるために求められるのは、物作りの動機を生み出し人を動かす力です。
具体的には、以下のような力が求められます:
つまり、エンジニアとしての専門分野における知識やスキルの深さを示す「縦軸」だけでなく、エンジニアが担当する業務範囲の広さや、関連する分野の知識の幅広さを示す「横軸」の次元も広げていくことが重要だということです。
森脇さんは、「縦軸・横軸の両方に対して好奇心を持ち、興味を持って取り組むことが大切だ」と仰っていました。他の誰でもない『自分自身が選ばれる存在』になるためには、技術を磨くだけでなく、自分独自の価値を高めていくことが大切だと強く感じました。
2つ目の論点は、「あなたはチームでどんな貢献ができるか?」という問いかけでした。
ここでは、森脇さんが好きな「ももいろクローバーZ」(以下、ももクロ)のストーリーを参考に教えていただきました!
今や唯一無二のアイドルグループとして確固たる地位を確立しているももクロですが、実は、彼女たちは元々アイドルを目指して集まったわけではありませんでした。
女優を目指して事務所に所属していたレッスン生たちの中から、たまたま選ばれ、アイドルとしてプロデュースされることになったグループだったのです。
そのため、当初はメンバーのモチベーションが高いとは言い切れない状況だったことは想像に難くありません。
そこで、チーフマネージャーを務めることになった川上アキラさんは、当時アイドルプロデュースは未経験ながらも、徹底的にチーム作りに力を注ぐことに決めました。
主体性の醸成
川上さんがまず注力されたのは、メンバーたちが主体的にアイドル活動に取り組めるようにするための工夫でした。
具体的には、「事務所が作ったアイドルグループではなく、あなたたち自身がアイドルなんだ」という当事者意識を持たせるために、メンバーに自分たちでグループ名を付けさせたり、アイドルを目指していなかった子でも気持ちを込めて歌えるように、最初の曲の歌詞を自分たちで考えさせたりしました。
このように、「自分たちでやる」という経験をたくさん積ませることによって、メンバーたちに「自分たちがアイドルである」という意識を芽生えさせていきました。
一人ひとりが役割を持つ
さらに、一人ひとりに「役割」を持たせることも大切にされました。
ここで重要なのは、「役職」ではなく「役割」という考え方です。
結成時、ももクロのリーダーは高城れにさんでしたが、真面目すぎる性格から、全てを完璧にこなそうとしすぎたために、彼女のタレントとしての個性が生かされませんでした。
そこで、川上さんは百田夏菜子さんをリーダーに推薦します。しかし、百田さんはこれを断固として拒否。
その時に、川上さんは百田さんに次の言葉を伝えました。
「役職で捉えるのではない。リーダーとはこうあるべきだという風に考えるのではなく、あなたは、ありのままで、その場所に居てくれたらいい」
つまり、リーダーを役職という地位として捉えるのではなく、自分の持っている個性を活かすことができる役割だと捉えれば良いということです。
この言葉を受けて、百田さんはリーダーを引き受けることに決めました。
さらに、百田さんだけではなく、ももクロのメンバー全員にも一人ひとりに役割が存在しています。
その象徴的な例が、メンバーカラーやキャッチコピーです。これらも、自分たちで決めさせています。
その結果、一人ひとりが自分の個性を活かした役割をしっかりと認識するとともに、お互いの役割を尊重し合う環境が生まれています。
このようなももクロのストーリーから、チームで貢献できるようになるためには、自分自身の役割を理解し、どのように貢献できるかを考え、主体性を持って行動する姿勢が大切であると学びました。
それに加えて、周りの人々を尊重し、共に関わっていく姿勢も求められます。
この尊重と主体性が掛け合わさることで、一人ひとりが輝く最強のチームが築かれていくということがよく分かりました。
3つ目の論点は、「突き抜けたければ最初から大きな目標を持つべきか?」という問いかけでした。
この論点の結論を先に述べると、大きな目標を描いた上で、それを実現するための小さな目標を段階的に立てていくことが重要であるということです。
目標設定には、大きく分けて以下の3つがあります:
引用元:【麻野耕司】チームに正解はない。最適なチーム構築術より
この3つの中でも、特に重要なのが「意義目標」です。
ここでも、森脇さんはももクロのストーリーを例に教えてくださいました。
ももクロは、チーフマネージャーの川上アキラさんが提案した「NHK紅白歌合戦への出場」や、メンバーたち自身で掲げた「国立競技場でライブをする」といった夢を持っていました。
これらは「成果目標」にあたります。つまり、具体的に達成を目指すゴールです。
しかし、それらを達成した後、「自分たちはこれから何のために存在し活動していくのか?」という問いに向き合い、「意義目標」を見つけていく必要がありました。
川上さんは、その意義目標の設定をリーダーの百田さんに託します。
そして――国立競技場でのライブが実現したその日、百田さんが掲げたのが「笑顔の天下を取る」という言葉でした。この言葉こそが、彼女たちが自ら掲げた意義目標だったのです。
この「笑顔の天下を取る」という目的があるからこそ、ももクロは紅白や国立といった成果を達成した後も、活動の軸をぶらすことなく、走り続けています。
↓ メンバーのコメント全文はこちらからご覧いただけます!
このようなももクロのストーリーから、突き抜けた存在になるためには、まず「なぜやるのか」という“やりがい”となる意義目標を持つことが大切だと学びました。
また、その意義目標と掛け合わせて、具体的な成果目標や行動目標を立てていくことが重要なのだと感じました。
そして、私たちが働く株式会社ジョイゾーにも、会社として掲げているビジョン(=意義目標)があります。
それが、「世界の隅々まで、エンジニアリングの楽しさを届ける」 というものです。
この大きな意義目標を実現していくためにも、社員一人ひとりがそのビジョンを自分ごととして捉え、どんな成果目標や行動目標を立てられるかを考えていくことが大切なのだと、改めて強く感じました。
今回の研修を通して、自分自身の価値を高めていくことや、チームの中での役割を理解すること、そして「意義目標」を描くことの大切さなど、求められる人材になるために必要な要素を数多く学ぶことができ、大変有意義な時間となりました。
また、講師の森脇さんが、ももクロというアイドルグループを例に挙げながら、チームづくりや個々の役割の活かし方についてお話しされていた点も、とても印象的でした。身近な事例からでも多くの学びを得られるという視点は、今後の仕事においてもぜひ意識していきたいと思います。
これらの学びは、ジョイゾーの一員としてチームの中で働いていく上での大きな指針になると感じています。
そして何より、私自身も、会社が掲げる「世界の隅々まで、エンジニアリングの楽しさを届ける」という意義目標に向けて、自分にできることを考えながら一つひとつ形にしていけるよう、着実に成長していきたいと思います。