自販機・オフィスコンビニの電子マネー決済サービス | アイティアクセス株式会社
自動販売機の電子マネー・キャッシュレス決済の導入支援サービスについてご紹介します。決済端末の設置から導入後の運用支援までサポートいたします。
https://www.itaccess.co.jp/fintech/
こんにちは!アイティアクセスの採用広報担当です。今回は高橋尚代表取締役社長のインタビュー記事をお送りします。
アイティアクセスの代表取締役社長に就任した経緯や現在の事業展開、そして将来像について語っています。カルチャーや大切にしている考え方、求める人材像などさまざまな話を伺いましたので、ぜひご覧ください!
アイティアクセス株式会社 代表取締役社長の高橋尚です。大分県出身で、高校まで地元で過ごした後、大学で物理学を専攻しました。
当時はロボットへの関心が強かったので、大阪のロボット関連企業にエンジニアとして入社し、ロボットの基盤ソフトウェア開発を担当していました。そんな時期に、業務でつきあいのあったイノテックと協業することになったんです。
ロボットのセンサーに関連する仕事だろうと考え、大阪から東京に移り住むのも悪くないな、程度の軽い気持ちで志願したところ、実際は全く違う仕事でした(笑)。
半導体の設計ソフトウェア担当として、海外製のソフトを国内の大手企業に導入する業務だったんです。何もかもわからない状態からのスタートで、けっこうきつかったのを覚えています。
でも、海外とのやり取りも増える中で「商社ってこんなに自由なんだ!」という発見もあり、それまでの製造業との違いに目を開かされた思いもありましたね。エンジニアとしてだけでなく、セールスも導入支援もすべて担当する「一人プロジェクト」状態で仕事を続け、やがて自分が手掛けたビジネスが大成功するなどやりがいも増えていきました。
アイティアクセスは2000年にイノテックのグループ会社として設立され、IT系の商社として事業を展開していました。私は当時、アイティアクセスにはあまり関与していなかったんですが、2014年頃に業績が大きく落ち込む時期があり、当時のイノテック会長から再建を頼まれました。
実はその半年くらい前、アイティアクセスの幹部が数名、私のところへ「会社を立て直すにはどうしたらいいか」と相談に来ていたんです。「当事者意識をしっかりと持った幹部たちがいるアイティアクセスだからこそ、自分がなんとかしたい」と考えて、社長を引き受けました。
社長就任後、会社中央の掛け時計の時刻をあわせることから始めて、全事業の精査、業務の“見える化”の徹底によって、黒字体質にすることはできましたが、会社を成長軌道に乗せていくための戦略設計に課題がありました。そこで、アイティアクセスの事業を3つに整理したんです。
ひとつは既存の代理店ビジネス、ふたつめが受託開発、そして3つめが新規事業開発です。代理店ビジネスは海外の新しい技術を取り入れて、国内に展開するとともに自社でも活用していく事業、受託開発はお客様の声を聞きながら新しいビジネスの種を見つける事業、また新規事業は最終的に海外へ展開できる自社サービスを育成する事業です。
私の中では単なる代理店から脱却して、自社サービスで世界に挑戦したい想いがずっとあったんです。この考えは、現在のフィンテックやビューティテックにも生きています。
まずはフィンテック事業があります。アイティアクセスでは「キャッシュレス社会」を前提にしたインフラづくりという位置付けでクラウド型決済サービスを提供しています。すでに20万台近い自動販売機に導入されており、市場競争力が高いのが特長です。
私たちはクラウド型決済システムに新たなサービスを積み上げていく形で、収益の多層化を図っていきたいと考えています。キャッシュレスシステムはまさに基盤ですから、その上で自販機ごとにサービスを追加していけば、それだけで新しいビジネスを生み出せます。
現在、そのための仕組みづくりを進めており、世界展開も視野に入れています。
それから美容向けクラウドサービスのビューティテック事業にも期待しています。スマートフォンやタブレットでお肌データや顧客管理を実現するプロフェッショナル向けのクラウドサービスとして提供している事業です。
国内のお客様の間では認知が広がって来ていますが、海外に展開する上では課題もないわけではありません。健康領域については国ごとに制度も異なるため、展開しやすい地域・国を選定するなど、準備を進めています。
私はアイティアクセスのビジョンにも示しているとおり「ITで世界を楽しくする会社」にしたいと考えているんです。ですから、最終的には「世界に進出できるビジネスを自社で開発・販売する」事業をやりたいと思っています。
フィンテックもビューティテックも可能性があると考えていますので、まずは国内で通用する事業にしっかりと育ててから、海外に展開していく予定です。また、単に大きく成長できる事業というだけでなく、他社には真似できないユニークな製品・サービスを生み出して、世界に届けていきたいと考えています。
そうですね、やっぱり「世界で通用する製品・サービスを日本から生み出したい」という気持ちが一番強いです。とくに、ソフトウェアの分野では日本発の製品って本当に少ないんです。
でも、アイティアクセスの株主でもある株式会社ACCESSは、組み込み型のブラウザーである「NetFront Browserシリーズ」を累計15億台以上に搭載するなど、世界トップシェアを誇っています。また、ハードウェアとソフトウェアを分離して標準化し、より自由でオープンな通信インフラを作ろうと、いわゆる「通信の民主化」にも努めています。
私たちも負けたくないな、と思うんですよ(笑)。そこで、アイティアクセスでは企業理念を次のように定めています。
人を大切にする
積極性 “力”
感性 “心”
多様性 “広”
積極性を原動 “力” に
鋭い感性と思いやりの “心” を持ち続け
“広” く多様な価値観、仲間を尊重し合う
積極性がなければ何もはじまりません。また、感性はロジックでは乗り越えられない場面で必要になります。
そしてさまざまな価値観がぶつかりあって新しいものが生まれますから、多様性も重要です。こうした姿勢は、アイティアクセスのカルチャーにも影響を与えています。
アイティアクセスのカルチャーはいい意味で「ごちゃごちゃ」なんです。いろいろなバックグラウンドを持つ社員が集まっており、それぞれが自由に意見を言える環境です。
アパレル出身など、テクノロジーとは縁遠かった社員も少なくありません。「ごちゃごちゃ」なカルチャーが、面白い化学反応を起こして、新規事業であるフィンテックやビューティテックを生み出す要因ともなっているんです。
きちんと整理された組織って、つまらないですよね。もちろん、混沌としているだけでもダメですけれど、少しだけ筋を通しながら、自由に動ける環境を保つ組織であること。
バランスを取るのは難しいですが、大切にしていきたい要素だと思っています。
リモートワークやフレックスタイム制度を取り入れて、働き方の自由度を高める取り組みに力を入れています。
また、オフィスでは一人あたりのスペースをかなり広く確保しています。各社員のデスクには間仕切りが用意され、集中しやすい環境を整備しているので、とくにエンジニアから好評です。
福利厚生も充実しており、オフィスビルには社員食堂も完備されているので、多くの社員が利用していますね。ほかにもビル内部のテニスコートが使い放題ですし、懇親会補助制度で会社が飲み会やランチの費用を負担するなど、ワークライフバランスの充実に配慮しています。
女性にとって働きやすい職場環境も意識しており、時短勤務制度や時間休制度、介護目的のテレワークなど、制度の柔軟化も進めています。
もちろん、働き方の自由度が増す一方で業務効率が低下するようでは意味がありませんから、つねに両立させなければいけません。「心地よさ」と「利益」は時に相反する面があるのも否定できませんが、社員の皆さんにとっての働きやすい環境整備は、今後も続けていきたいと考えています。
アイティアクセスでは現在インフラエンジニアを募集していますが、ほかにも常時、人材採用を行っていますので、ぜひエントリーしていただければと思います。
採用活動はもちろん大切ですが、アイティアクセスでは同時に「採用した人材をどう育てていくか」についても力を入れていきたいと考えています。いわゆる、入社後の「定着」と「活躍」ですね。
せっかく入社してくれた人材なのですから、その方が今後、仮に転職する場合でも「すごくいい人材だった」と評価されるようになって欲しい。それくらい、人材の価値を高めていけるような育成をしたいんです。
具体的には語学研修やeラーニングをはじめ、申請があれば会社が費用を負担して外部の研修に参加していただいています。また、キャリアパスの自由度を高めるために、希望する方にはジョブローテーションを提供したり、関連会社への移動を含めて、本人のキャリアプランを実現する手助けをしたいと思っています。
「明るくて素直な方」がいいですね。明るく人と接する姿勢は人間関係における基本だと思いますし、素直で人に対して敬意を持てる方なら、連携して大きな仕事を成し遂げることができます。
そういう方が、最終的に成長できるんです。ですから、キャリア採用ではスキルや専門性も問われますが、それ以上に人柄や姿勢を重視して採用活動に臨んでいます。
「ちょっと変わった方」も大歓迎です。アイティアクセスは「ごちゃごちゃ」がカルチャーですから、いろんな個性があっていいと考えています。
明るく素直な方、真面目な方、風変わりな方、いろいろいて社内に刺激を与えていただきたい、と思いますね。
アイティアクセスは「ITで世界を楽しくする会社」ですから、このビジョンに取り組んでみたい、と考える方に入社していただきたいと思っています。
世界を変える、っていうと少し大げさかもしれませんが、ITで世の中にちょっとでも楽しいことを増やしていきたい。そんな会社を一緒に創っていきましょう。
アイティアクセスはいろんな社員が様々なことに挑戦している「ごちゃごちゃ」した会社です。でも、それがいいんですよね。
多様な人材が自由に意見を出せて、それを事業にまで昇華させていける土壌があります。フィンテックもビューティテックも、社員の提案から始まった事業ですから。
自由を大切にしている環境ですから、自分のやりたいことに対して自分の感性で動ける方には、とてもフィットする会社ではないでしょうか。「一緒に面白い仕事をしよう」という仲間が増えてくれたら、うれしいですね。
※取材時の部署・役職・氏名を記載しています。
(取材日:2025年5月8日 聞き手:垣本陸)