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衛生管理者の資格、取ってみました。

こんにちは。守屋です。
普段は人事領域にて、主に採用と労務の業務を行っている人です。
労務に関しては、最近関わるようになってきた領域なのですが、そんな中で資格取得が必要となり受験してきましたので、今回はそのお話をしたいと思います。

いつもは真面目な記事ばかり書いているので緊張しますが、読んでいただけたら嬉しいです。

衛生管理者とは?

今回私が取得することになった資格は、国家資格である「衛生管理者」という資格です。
そもそも衛生管理者という言葉を聞いたことがない方がほとんどだと思いますので、まずは衛生管理者とはなんぞや、というところからお話します。

厚生労働省のホームページによると、衛生管理者の役割は下記のように記載されています。

質問:衛生管理者について教えて下さい。回答:衛生管理者は、
(1)労働者の危険又は健康障害を防止するための措置に関すること。
(2)労働者の安全又は衛生のための教育の実施に関すること。
(3)健康診断の実施その他の健康の保持増進のための措置に関すること。
(4)労働災害防止の原因の調査及び再発防止対策に関すること。
等のうち衛生に関する技術的事項の管理を行います。

厚生労働省「衛生管理者について教えて下さい。」
https://www.exam.or.jp/exmn/H_shokai502.htm

簡単に言うと、「会社で働くみなさんの健康を守る人」ですね。

なお、50人以上の社員がいる会社では、衛生管理者が必須となります。
必要な衛生管理者の数については、会社の規模に応じて変わります。アイエスエイプランは「50人以上~200人以下」に当てはまるので、衛生管理者が1人必要となります。

事業場労働者と衛生管理者の選任数
50人以上~200人以下 1人以上
200人超~500人以下 2人以上
500人超~1,000人以下 3人以上
1,000人超~2,000人以下 4人以上
2,000人超~3,000人以下 5人以上
3,000人超 6人以上

厚生労働省「衛生管理者について教えて下さい。」
https://www.exam.or.jp/exmn/H_shokai502.htm

これから会社規模がますます大きくなり、200人を超えた際にはもう1人衛生管理者が必要となってきます。受験してみたいという方、ぜひお待ちしています。

資格の種類

実はこちらの資格には、「第一種衛生管理者」と「第二種衛生管理者」の二種類があります。

二つの違いは何かと言うと、「有害業務を含む業種において、衛生管理者として業務できるかどうか」です。

有害業務とは、多量の高熱、低温物体を扱う業務や、粉じんを飛散する場所における業務など、作業方法や作業環境の管理が適切に行われないと労働者の健康に影響を与えるおそれのある業務のことを指します。

第一種衛生管理者はこれらの有害業務を含む全ての業種にて、
第二種衛生管理者は有害業務を含まない業種にて衛生管理者として業務を行うことができます。

第一種衛生管理者免許を有する者は、すべての業種の事業場において衛生管理者となることができます。
第二種衛生管理者免許を有する者は、有害業務と関連の少ない情報通信業、金融・保険業、卸売・小売業など一定の業種の事業場においてのみ、衛生管理者となることができます。
主な職務は、労働者の健康障害を防止するための作業環境管理、作業管理及び健康管理、労働衛生教育の実施、健康の保持増進措置などです。

厚生労働省「衛生管理者について教えて下さい。」
https://www.exam.or.jp/exmn/H_shokai502.htm

これらに照らし合わせてみると、アイエスエイプランでは有害業務を取り扱っておりませんので、資格としては第二種衛生管理者で足りるわけですね。

どんな勉強をするのか

衛生管理者の試験科目は、労働生理、労働衛生、関係法令の3科目に分かれています。
なお、第一種衛生管理者では、労働衛生と関係法令の2科目について、有害業務に関する知識も問われます。

【科目概要】
①労働生理
人体組織および昨日、環境条件による人体の機能の変化、労働による人体の機能の変化、疲労およびその予防、職業適性などに関する知識

②労働衛生
衛生管理体制、作業管理要素、職業性疾病、作業環境管理、作業管理、健康管理、健康の保持増進対策、労働衛生教育、労働衛生管理統計、救急処置などに関する知識

③関係法令
労働基準法、労働安全衛生法、作業環境測定法およびじん肺法ならびにこれらに基づく命令中の関係条項に関する知識

『21~’22年版 ユーキャンの第1種衛生管理者 重要過去問&予想模試』(株式会社ユーキャン学び出版)
https://www.amazon.co.jp/dp/4426613361

勉強方法

私が行った勉強方法は、「過去問をひたすら解く」です。
衛生管理者の問題は、基本的には型が決まっているため、過去問を覚えてしまうくらい解くことがおススメです。過去問を解きまくれば、「あ!これ見たことある!」とまるで進〇ゼミのように解答することが出来ます。

過去問を解くために使った教材は、書籍とウェブサイトです。

【書籍】
書籍については、「過去問が掲載されている量」と「答えがすぐ確認できるか」を重視して選びました。

私の使用したユーキャンの過去問集は、左ページに過去問、右ページに解答と解説が載っています。一、二週目はひたすら問題と解答をセットでひたすら読み込みました。それ以降は一問ずつ解答を隠しながら答え、出来た問題には✓、自信のない問題には△、間違えた問題には×を付けチェックしていきました。

私は暗記ものが苦手なので、×が無くなることを目標に、数えきれないくらい繰り返し解き直しました。

『21~’22年版 ユーキャンの第1種衛生管理者 重要過去問&予想模試』(株式会社ユーキャン学び出版)
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【ウェブサイト】
主な勉強時間は、帰宅した後と通勤電車の中の2パターンで確保していました。
帰宅後や休日は書籍を使って勉強しやすいのですが、どうしても電車の中では本を開きづらかったり、持ち運びするのに重かったりします。

そこで2つ目の教材として、過去問が掲載されている「過去問.com」(https://kakomonn.com/)というウェブサイトを利用しました。

スマホのアプリにも、過去問が解けるものがいくつかあるのですが、一部有料であったり、問題数が少なかったりとあまり活用できませんでした。そこで出会ったのがこちらのサイトです。完全に無料ですし、間違えた問題も記録されるため、復習するのにもってこいです。

いざ受験!

当日は、千葉県にある関東安全衛生技術センターにて受験をしました。
試験会場は全国に7箇所ありますが、関東圏にお住まいの方はこちらの会場にて受験することになるかと思います。最寄り駅はJRの五井駅で、そこからさらにバスに乗り継いで会場へ向かう必要があります。まず五井駅までの道のりが遠いことと、バスの乗り継ぎを考えると、時間には十分に余裕を持って行くことをおすすめします。

なお、試験時間については、第一種衛生管理者、第二種衛生管理者ともに3時間用意されています。1時間が経過すると、途中退室が可能となります。
実際に受験してみた体感としては、見直しを含めても1時間半あれば十分解ききれるかなという印象でした。他の受検者の方も、1時間から1時間半ほどで退室する方が多かったです。

出題形式は、すべて5肢択一式で、マークシートへ記入する筆記試験です。
今回私は過去問をひたすら解く戦法で挑みましたが、5割ほどは「見たことある!」という問題で、すんなりと解くことができました。ただ、残りの5割は「2問までは絞れるけれど、残り2問で迷う…」という問題が多く、合格ラインの6割に到達できているのか不安になりました。

ついに合格

こうして無事、受験が終わりました。
結果については、受験から一週間後に会場とウェブサイトにて公開されます。

ドキドキしながらウェブサイトにて結果を確認すると…無事「第一種衛生管理者」に合格しました!晴れて衛生管理者のバッヂを手に入れました。本当に良かったです。

「…あれ?アイエスエイプランでは有害物質なんて扱わないし、第二種で足りるのでは?」と思う人もいるかもしれません。全くその通りです。

しかし私は、「どうせなら幅広く活用できる資格を取っちゃおう」と、ひそかに第一種衛生管理者の勉強をしていました。

これまでも運転免許をマニュアルで取ってみるなど、何かと「どうせなら幅広く使えるものを取っちゃえ」と変な努力をしてきました。ここでも良く分からない欲が出てしまいましたが、とにかくこれから先に有害業務が飛び込んできたとしてもバッチリ対応できます。

最後に

今回は、私が勉強し合格した「衛生管理者」の資格についてご紹介しました。
これから衛生管理者の資格を取る方、衛生管理者ではなくITなどの資格を取る方も、何かしら参考になる点があれば幸いです。

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