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【人事制度】企業戦略から個人目標までオープンに、フラットで透明性の高い組織を実現

インヴァスト株式会社の役職制度や評価制度について、総合企画部の藤本真子氏にお話を伺いました。

企業戦略から個人目標までほとんどすべての情報をオープンにし、フラットで透明性の高い組織を実現しているインヴァストの制度について語っています。

等級ごとに役割基準を定義しオープンに、必要なスキルレベルが客観的にわかる役職制度

-インヴァスト株式会社の組織構成を教えてください。

インヴァストの組織は「事業推進部」「総合企画部」「内部監査部」から構成され、事業推進部は新規事業開発を担当しビジネス開発やデータサイエンティスト、それにエンジニアが所属しています。部長は鶴見常務が兼務しており、ビジネス開発が4名、データサイエンティストとエンジニアが5名在籍しています。

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総合企画部はいわゆるスタッフ部門で総務や人事、IRに財務・経理、それから法務といった業務を担当しています。人事はインヴァスト証券とも兼務です。部長は大村取締役で財務・経理が2名、総務と人事が4名ですが、そのうち1名は産休に入っており、ほかにIR室に1名となっています。

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インヴァストの場合、子会社を含む連結決算となりますから財務・経理はかなりの専門知識を求められますし、上場企業としてIRをきちんと行っていく必要があるので、業務自体は非常に高度ですね。また内部監査部は部長を含め計3名で、子会社まで含めてJ-SOXに対応しています。

-スタッフ部門の名称が「総合企画部」となっているのは、何か由来があるのでしょうか?

子会社インヴァスト証券には、総務人事機能を担う「総合企画部」と財務・経理を担う「経理部」がありました。それが、2020年にホールディングス化するタイミングで、総合企画部と経理部の連結決算等を担当する一部スタッフが、親会社である当社に転籍し、あわせてひとつの総合企画部となりました。

-インヴァストの役職について教えてください。

下からアソシエイト、シニアアソシエイト、ヴァイスプレジデント、部長・室長となっており、このラインとは別に専門職としてスペシャリストという役職を用意しています。役職については、等級ごとに役割基準を定義しており、客観的な評価ができるようになっているのが特徴です。

役割基準は事業開発部門である事業推進部では「ビジネス開発」「データサイエンティスト」「エンジニア」、スタッフ部門である総合企画部の場合は、「総務・人事・IR」「経理・財務」「法務」にわけて、それぞれ明確に定められています。

例えばデータサイエンティストのシニアアソシエイトの場合には、研究課題を自ら考え出すことができること、チームが要求するコード品質を提供できること、機械学習モデルを用いた機能の開発ができること等の役割基準を満たしている必要があります。

また、総合企画部で経理・財務チームのヴァイスプレジデントに要求される役割基準としては、連結財務諸表の作成に習熟していることや、J-SOXを含む内部統制、子会社の財務プロセス管理、さらにはチームメンバーの育成等があります。

個人目標を全社で共有しオープンに、達成度を数値化し客観的に判断できる評価制度

-インヴァストの評価制度について説明していただけますか。

インヴァストでは評価制度の目的を次のように定めています。

「会社のミッション(最終目標)と社員目標とのつながりを明確化し、達成への貢献度を人事評価に反映する。」

ミッションは「世界をもっと、良い場所にする」で、目指す姿としてのビジョンが「2025年までに全世界で1,000万人の利用者を持つ金融ソリューションを生み出す」ですね。

インヴァスト株式会社のMission・Vision・Value | インヴァストについて
私たち、インヴァスト株式会社のMission(存在する目的)、Vision(目指す姿)、Value(行動指針)をご説明します。 また、シンボルマークとコーポレートカラーに託した想いについてもご紹介しています。 私たちのミッションは、私たちが暮らすこの世界を「もっと良い場所」にすることです。 ...
https://www.wantedly.com/companies/invinc/post_articles/396622


評価の流れは「目標設定」⇒「振り返り」⇒「評価実施(調整)」⇒「昇給など次年度の処遇の決定」となっており、設定されるのは会社目標と連動した目標および個人目標に紐づくタスクです。

個人目標は期初に経営陣から発表される会社目標がベースとなります。会社目標はミッションとビジョンから逆算して設定され、これを部門チーム目標に落とした上で、個人目標が設定されるという形です。

評価は、基本的に設定した目標の達成度についてのみ行われますので、シンプルでわかりやすいと言って良いと思います。また設定された目標は組織への貢献度を見える化するために、個人目標まで全社で共有しオープンにしているのがインヴァストの特徴です。

-設定される目標はすべて数値化されるのですか?

いえ、数値にならない場合もあります。たとえば「新機能をリリースするための開発チーム体制を第2四半期中に整備する」などですね。インヴァストでは目標を達成できたかどうかで次年度の昇給が決まるため、期初に定める目標設定は最も重要と言えます。

振り返りは上期・下期で2回実施し、上期の達成状況に応じて下期の目標を修正する場合もあります。会社として定めている振り返りは年に2回(上期終了時点と期末)ですが、マネージャーによっては毎週、個別のミーティングを行うケースもあるなど、部署や上司によって違いがあるようです。

評価の実務にはインヴァストが独自に作成した「目標設定・評価シート」が使われます。

期初と上期終了時点に、「目標」と目標を達成するための「成果目標」を記入し、期末の振り返りの段階で本人および評価者のコメントを記載し、点数がつけられるようになっています。

目標設定・評価シートによって、所属長が評価を実施した後は、最終的な評価の調整を常勤役員で構成される人事コミッティが担当し、最終評価の決定となります。得点はA(優れている)、B(普通)、C(不十分)に分類され、それぞれ「昇給」「現状維持」「降給」となるのです。

-目標設定と振り返り、評価によって昇給が決定されるわけですね。では、昇格はどのように決まるのですか?

インヴァストでは昇給と昇格を明確に分けており、別の考え方を導入しています。アソシエイトがシニアアソシエイトになったり、シニアアソシエイトがヴァイスプレジデントになるには、目標達成度以外に行動規範としてのValueを評価指標としているんです。

インヴァストでは次の3点を行動指針(Value)として設定しています。

1.Virtuous 善良な心
   a. 自分で使いたくなる、家族に勧めたくなる商品やサービスを提供する
   b. 迷ったら「正攻法」を選ぶ
    正しいことは、第三者の専門家の批判に耐え得るし、世の中の役に立ち、良い結果に繋がる
   c. 仲間を尊重し、礼儀礼節をもって人に接する

2.Professional プロフェッショナル
   a. 自分にしかできない、誰にも負けない得意分野を一つ作ること
   b. 与えられた課題だけでなく、ゴール達成のために自ら課題を考え出すこと
   c. 結果を出す為に必要な学習は、自ら進んで行うこと インプットは結果に直結させる

3.Trust 信頼ありき
   a. 真摯に仕事に取り組み、人との信頼を築き維持すること(信頼=最大の価値)
   b. 健全な議論を避けず、取り繕わずに、率直な意見をしっかりと直接本人に伝える
   c. 情報は抱え込まずに、仲間を信じてオープンに

Value評価を達成していることが昇格には必要となっています。

セミナー参加・書籍購入、副業もOKの自由なカルチャー、希望してジョブチェンジしたスタッフも

-スキルアップ支援制度はありますか?

インヴァストは会社としての規模が大きくないので明文化された制度としてはありませんが、本人からの申請があればその都度検討する形としています。最近では、採用担当の青山君が入社した時に人事担当者としての研修に参加してもらったり、といった例がありますね。

書籍の購入も、業務を行う上で有益なものであれば、会社負担でできます。英語のスキルアップなども同様で、インヴァストはまだまだ人数的に少ないですから、どんどん手を上げてほしいですね。

柔軟なのはスキルアップ支援だけではなく、ジョブローテーションや部署異動もかなり本人の希望に沿うようにしています。コーポレート部門の総合企画部で言えば、例えば、株主総会や取締役会の事務局等を担当していたスタッフが、最近人事業務にも興味を持ったと言うんですね。

そこで、部内の業務割り当てを見直して、やってみたいという人事業務を一部任せるようになりました。ですから、本人の希望があれば、担当業務を変更するなどの判断は現場が臨機応変に行っていると思いますし、各種のスキルアップ支援も同様の形で運用しています。

いずれ、規模が大きくなってくれば整備する必要はあるのかもしれませんね。

-副業は認められていますか?

インヴァストでは副業を認めています。インヴァスト証券でも認められており、副業しているスタッフもいますよ。

会社としては寛容なので、エンジニアの副業についても、社外で優れた技術を学んできて会社にフィードバックしてくれたらありがたい、という感覚で見ているようです。就業規則にも副業を認める旨、記載されていますので、活用して欲しいと思います。

-他になにか、人事上の制度はありますか?

リファラル採用制度を導入しています。自社の社員から、友人・知人を採用候補者として紹介してもらう採用手法です。

採用後のミスマッチ防止と定着率向上に効果があるほか、採用コストの抑制や紹介した社員のエンゲージメント向上が見込めるためです。紹介した社員へのインセンティブは導入している他社の平均よりも高くしていますから、スタッフにはぜひ、利用してほしいですね。

-最後に、インヴァストに興味を持っている求職者の皆さんにメッセージをお願いします。

当社は、新しい事業を生み出すことで、ミッション「世界をもっと、良い場所にする」ために全力を尽くしています。一人一人がプロ意識を持って、正しい意思決定ができるよう、私たちは企業戦略から個々人の目標に至るまでほとんどすべての情報をオープン化しています。

フラットで透明性の高い組織で自律的に働きたい、と考える方は、ぜひインヴァストにエントリーしてください。お待ちしています。

(取材日:2023年2月20日 聞き手:垣本陸)

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