当社では、「インティメート・マージャーのオープン社長室」と題し、代表である簗島の考えを共有するツールとして、Spotifyで定期的にラジオ配信をしています。
社長が普段思うこと、日常生活での気づきが凝縮されているので、定期的にテキスト化してお届けしていきます。是非ご覧ください!
今回のテーマ:【インターネット上の人格や仕事について/インティメート・マージャーのリアルな面接体験からみえるもの】
簗島:「未来の人材採用において必要なことは何だろう」と考えてみると、誰を採用すべきか?という採用要件の再考をすることが重要なのではと思っています。
イメージ的には、自社だけが持っている何らかの固有の能力を定義し、そこから育成を進めていくというような形で。そのような進め方をすることによって採用のフローも大きく変わってくる気がしますし、そのような認識自体が非常に大切な気がします。裏付けのある推測を用いれば、ヘッドハンティング会社のあり方も大きく変わってくるのではないでしょうか。
従来のヘッドハントにおける人材採用では、風のうわさだったりリスト化された情報を用いて人を探す風潮があったように思います。ですが、今はインターネット上で情報をどのように解釈するかということが非常に重要になってきています。インターネット上で取得したデータから、その候補者の方が「将来取締役やマネージャーのポジションになりそうか」という可能性を類推し、そのポテンシャルが高そうな方をいかに見つけるかが要です。
例えば「インターネット上での行動が男性的な人」や「自分の考え方や行動が男性的だと感じる人」に対しては男性向けの広告を出すというようなターゲティングも一例ですね。これがもし仮に女性の利用者であったとしても、家族のためにインターネットで買い物をする方であれば、その思考特性から男性的な広告を出しても構いません。また、このように意識的な思考を持つ方々が、例えば「経営者や管理職の立場でありながら、一般職と同じ視点からものを見る」であったり、「一般職の皆さんが取締役の方と同じ立場でものを見る」とすれば、それこそ理想的な状況だと思います。
もし社会で一般的なサービスにするという前提なら、ターゲットの立場に合わせたもののほうが恐らく提供しやすいかもしれませんが、このような場合によっては、立場に合わせた情報より目的に合わせた情報を提供した方が良いということもあります。なぜなら、他の企業と比べて情報の差がある方が、Web上でのコードの解答として、おそらく良い結果を生むはずだからです。そういった視点があることで、各自の資産の予測が出来ますよね。
要するに、正解かどうかという視点よりも、その方の資産が予測できているという視点の方が重要なのではないでしょうか。結局のところ、物事は全てがリアルな世界で解答が見つかるわけではなく、オンライン上にも解が存在することを忘れてはいけません。
例えば、LGBTに関する話題もそうです。さて、ここで一つ考えを巡らせてみますが、こんな視点もあるかもしれませんね。
例えば、アバターを自由に作らせると、自分とは異なる、他性別のアバターを作る人もいます。男性でありながら女性のアイコンを使用したり、など。結局のところターゲティングをする上で私たちが知りたいのは、戸籍や履歴書に書かれた情報よりも、本人が本来抱いている性別感、その指向性ですよね。
それを考えると、オンライン上から得られる「マネージャーや取締役を演じている25歳男性一般職」というデータも、データそのものとしては悪くないのかもしれません。
それと同時に、私たちは意識改革も必要としています。上記のことを踏まえても、直感的に「正解データが出てきているかどうか」を確認したくなる気持ちもある一方、達成する目的ごとに活用するデータを考えることも重要ですよね。そういう意味において、ユーザーインタビューやアンケートのような従来の方法は、徐々に影が薄くなってきています。これからは新しい視点からデータを活用していくことが求められるのかもしれません。
例えば「医者」と聞いて私たちが想像するイメージの中には、おそらく手術台で活躍する勤務医がいるでしょう。彼らは、大工のような手先の器用さを持つ人たちで接着したり、貼り付けたりといった技術を持っている、というような。ですが、それが全ての医者の姿とは限らないですよね。
医者の中には手術を一切しない方々も非常に多い。開業医の中には、眼科や皮膚科といった専門医で、主に手術というより問診に重きを置いている方もいらっしゃいます。このように、実際には手術をしない医師も多く存在していますが、例えその方たちの母数が将来的に少なくなったとしても、おそらく医者の役割はなくならないでしょう。コミュニティの中で、病気を見つけ出し、必要なら手術を必要とする医師に紹介する役割が、いわゆる「先生」としての医者だと思います。
一方で、一般的に想像される大工さんのような医者も、もちろん先生としての医者と同時に存在します。ですが普段医者に行く際、疾患を理解するために行くという経験がほとんどないように、今後「病気を理解するための医者」という役割はおそらくなくなっていくと思います。
これは教育に関してもいえることで、これからの将来を考えると、子供へ算数や国語を人間が教えることは徐々になくなるかもしれませんね。
その一方で、倫理や道徳といった心の勉強や、特に心を穏やかにするような武道は残ると思うんです。そう考えると、禅や空手なんかは心身ともに鍛えるものですから、残るかもしれませんね。
あとはそれこそ剣術のような、心を穏やかにする系の武道。剣術って興味深くて、やりたくなりますし、楽しい面もあるんですよ。
なんとも多彩で面白い世界ですよね、武道って。
後編へ続く→
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