「IS学び場」の取り組みを2回に渡ってお伝えしてきました。
最後になる3回目の記事では、オンラインのセミナーにおける講師と参加者の双方向のコミュニケーションについて、「どのように取り組んできたのか?」「そこから何か得るものはあったのか?」をお伝えします。
講師と参加者、双方向のコミュニケーション
オンラインかつ講義形式のナレッジシェアが中心だったので、双方向のコミュニケーションを作りだすことができずにいました。共通の理念とビジョンのもと働いている人がせっかく集まっているのに、一方が学んで終わりでは物足りない。この物足りなさを補う何かを取り入れようと思い、実施したのが勉強会終了後の交流会です。
まとめるととてもシンプルですが、以下を実施しました。
- IS学び場を開催 (いつも通り)
- 終了後のアンケート (いつも通りのアンケートにプラスαで交流会の希望を聞く)
- 講師と交流会を希望した人で日程調整 (希望の時間帯もヒアリング)
- オフラインでの交流会を開催 (感染対策を徹底しながら、乾杯♪)
どんな交流を望むかも事前にヒアリングしました。「深い話をしたいのか」「親睦を深めたいのか」など、交流の目的もさまざまあるはずなので、それぞれのニーズを聴くことを大切にしています。
ここから先は実際にどのようなテーマでナレッジシェアを行い、どのような交流会を実施したのかお伝えさせていただきます。
Best Group賞受賞。そこでの栄光と成功体験を全社にシェア。
半期に一度の全社表彰式「IS HEROES」で、グループとして受賞を目指せる賞がBest Group賞です。グループの実績はもちろん、個々人の動きがどう成果に結びついたのか。46あるグループから選び抜かれたグループだからこそ、「全社にシェアした方が良いナレッジがあるはず!」と考え、勉強会の企画をしました。
【テーマ】グローバルビジネスグループ(以下GBグループ)がBest Group賞を受賞するまでの歩み
【講 師】パフォーマンスマーケティング事業部 グローバルビジネス局 グローバルビジネスグループ マネージャー 佐藤さん/金森さん/趙さん
【参加者】パフォーマンスマーケティング事業部 アフィリエイト局 アカウントセールスグループ マネージャー 鈴木さん/パフォーマンスマーケティング 事業部 メディア局 ポイントメディアグループ マネージャー 黒田さん
基盤を強化、質にこだわり、持続可能なグループに。
人事:まず簡単にナレッジとしてシェアした内容を教えてください!
佐藤さん:「組織の基盤を強化/既存収益軸の強化/新規収益軸に挑戦」をグループとして意識し、取り組んできたことが評価され受賞に至りました。具体的には「コミュニケーションの面」と「業務面」でそれぞれアクションをしました。GBグループはバックグラウンドが違うメンバーが多く在籍しているため、ちょっとした言葉の掛け違いでミスコミュニケーションになることがありました。全員が同じ物差しで判断ができるように、グループ独自のルールブックを作ったり、オフサイトMTGで日頃の感謝を伝えるなどコミュニケーションの改善に取り組み、現在でも継続しています。
人事:グローバルビジネスグループは一枚岩という言葉がピッタリに思います。業務面はいかがですか?
佐藤さん:個々のスキルの底上げを図ることから始めました。並行して「他のチームとの連携」「既存・新規のお客様の売上の積み増しの徹底」「新たな海外市場への挑戦」などに注力し、結果もついてきました。こういった取り組みを続けてきた結果、現在では朝礼でもMTGでも各々が自由に発言をしてくれるようになりました。戦略に関することはもちろん、「今日は気分が乗っていない」などもフラットに伝えあえる組織になりました。メンバーが素直に発言してくれるのはマネジメントの観点でもありがたく思っています。
人事:そういった気持ちのアップダウンのことも遠慮なく言えるのは心理的安全性が保てている証だと思うので、素晴らしいですね。
組織運営やマネジメントで抱いていた課題解決のヒントに。
人事:この回のIS学び場に参加をしたマネージャーにもインタビューを実施しました。どんな目的で参加したのでしょうか?
黒田さん:私のグループは、入社して社歴が浅いメンバーが多くいます。リモートワークができる働き方であったり、コロナ禍で社内イベントが減っている状況下で、メンバーからコミュニケーションの相談をもらう機会があったので、解決策を考えるためのヒントをもらいに参加しました。
鈴木さん:私も同じタイミングでこのグループ賞を狙っていました。結果的には逃したわけですが、自グループもやりきった感は持っていたので獲ったグループがどんなことをしてきたのか興味がありました。
人事:実際に参加してみていかがでしたか?
黒田さん:参考になりました。オフサイトMTGは自グループの課題にピッタリで、すぐにメンバーの1人に相談をして実施することになりました。やってみると予想以上に盛り上がり、相互理解につながっています。「こんな一面あったんだね!?」などの会話や「他グループとも一緒にやりたい!」など前のめりな反応ばかりでした。
人事:社歴が浅い方にとってはそういった場があると良いですね。ぜひ、他グループとの開催もしてみてください!
鈴木さん:また、GBグループはマネージャーとメンバー、メンバー同士と関係の良さを感じました。自グループの関係が悪いということではないのですが、できていると思っていたことが「他グループはもっとできていた」という気づきが大きかったです。開催後の交流会でもマネージャーの佐藤さんやメンバーの皆さんに相談をたくさんさせてもらいました。
人事:学び場を気づきにしてもらえたのは嬉しいです。
インプットの学びだけではなく、交流というフォローアップも。
長くなってしまいましたが、講師と参加者、双方向のコミュニケーションとして交流会を取り入れてどうだったかをお伝えします。
実施ルール
【参加者】IS学び場に参加した講師と参加者
【その他】社内のカフェスペースを利用して、1時間で終了。その後は各自に任せるルール
※簡単な飲食も用意していますが、感染対策は徹底して実施しています。
実施してみて
人事もIS学び場の運営者として参加していましたが、盛り上がりを感じました。今回のGBグループとの交流会においては、事前アンケートで「業務の相談と懇親を良い塩梅でしたい」というニーズが多かったです。
最初は雑談をしながら参加者みんなで話したり、相談をメモに書いてきてくれた人もいたので全員でその相談について考えたりしました。業務中のMTGの場だと、全体の場で相談することにハードル高く感じることも多いと思います。交流会では飲食を交えたり、フランクなコミュニケーションができるようにしたため、参加者は自由に発言をし、相談をしたい人は遠慮せずに相談をできる。そんな場になったのではないかと思います。
なかには親睦よりも相談や深い話をしたいという人もいるので、そういった時は参加者全員の記録用のメモ帳や勉強会で使った資料の簡易版を用意するなど、状況とニーズを鑑みて開催しています。
最期に
交流会に参加した方からは、「他グループや同じ職位の人とざっくばらんに話すことができて良かった」など、ポジティブな意見をもらうことができています。インプットの場と交流をセットにすることで理解に深みをつけ、双方の満足度アップにも繋がってきました。
全3回に渡り、IS学び場の運営からみえてきたことをお伝えしました。はじめて1年の取り組みなので、これからさらに改善を重ね、より良いナレッジ共有の場にしていけたらと思います。
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