こんにちは。インテグリティ・ヘルスケア(以下IH)、広報担当の入山です。
前回、IHへの入社を検討してくれている方へ、当社の理解を深めていただくために、代表取締役社長の園田さんにインタビュー記事をご紹介いたしました。
【前回記事はこちら→】社長インタビュー【1】テクノロジーを活用し、治療体験が進化する
今回は、その続きとしてクライアント企業との協働や実際のプロジェクトについてお伝えいたします!
-事業成長について教えてください
2018年からの売上における年平均成長率(CAGR)は、261.5%でした。
(参考記事:【数字で見るIH】)
製薬企業等ライフサイエンス企業との協働で成長
-デジタルセラピー事業の成長要因は何だったのでしょうか?
人口動態や疾病構造が変化し、治療の主眼が患者さんの生活の質の維持・向上そのものに近づいている現代、医療の多くは、患者さんの日常生活に深く関わりながら、医師と患者さんとの共同関係のもとで、病状の回復、最初の予防を図っていきます。
このようなPatient Centricity(患者中心の医療)に向けたアプローチの手段を、製薬企業は探索しています。そしてそれには、デジタルが大変有用です。
私たちは、このような文脈で、デジタルを活用した新たな治療体験、医療モデルを提案しています。患者が日常生活で生み出すデータを医師へ届けることをコアに、臨床上のペインポイントを解決するデジタルソリューションを構築すると共に、Real World Evidenceの創出を図ります。
私たちのゴールは、戦略疾患に向けたアプリを構築して、クライアント企業に納入することではありません。
クライアント企業が望むのは、それが臨床現場で患者さん、医師に活用され、機能し、臨床現場に寄与すること、そしてさらなる医療の進化に向けたReal World Data/Evidenceを生み出すことです。
我々はこのGoalをクライアントと共有し、それを実現しうる組織強化を測りました。それは、患者に寄与し、医師に寄与し、クライアントである製薬企業に寄与する、Win-Win-Winの構図です。
こうして臨床現場と真摯に向き合い、一つひとつ地道に活動し実績を重ねてきました。この姿勢が、臨床現場からの信頼と、クライアントからの評価をいただく結果に繋がったものと思います。
-IHならでは!というこだわりポイントはありますか?
元々地域医療の担い手から始まった当社のアイデンティティの延長で、やはり地域医療への敬意と深い理解、そしてユーザーを見据えたモノづくり、プロジェクト設計です。
医療利用のアプリケーションに対するUXデザイン、デザインコンサルティングチームを有するのは、当社の大きなアドバンテージであると考えています。こういったコアスキルを組織にビルトインしコアに据えることで、ユーザー=臨床現場に求められるモノづくりに近づけていきたいと思います。
-一つ、プロジェクトを紹介してください
個別の取り組みではありませんが、長崎県・あじさいネットとの取り組みは、当社の特徴的な取り組みです。
長崎の「あじさいネット」は、約400医療機関・患者14万人が登録する国内最大規模の地域医療ネットワークで、長崎大学病院、長崎県医師会をはじめとする地域医療機関により運営されています。
2020年、YaDocはあじさいネットとシステム連携し、EHR情報連携ネットワークにてePROをはじめとする患者生成データを共有できるようになりました。大学病院を含む医療機関の電子カルテ端末で、YaDocのデータを閲覧いただくことができる環境です。
中核である長崎大学病院では、20を超える診療科で、YaDocの導入が進んでおり、複数のプロジェクトや臨床研究計画を進めていただいています。2021年には、インテグリティ・ヘルスケア、あじさいネット、製薬企業の3者にて包括的な協力協定を締結し、デジタルを活用した疾患管理の実践、エビデンスの構築を推進することを医産学で合意しました。
今後、製薬企業をはじめとしたライフサイエンス企業と、診療科ごとのパートナーシップを図り、地域と共に、新しい地域医療モデルの構築を図っていきます。
新たな医療モデルを構築するため、医学的なエビデンスへの貢献とIHのこだわり提案。
-今後の目指す姿を教えてください。
新しい医療モデルの構築の先には、データの利活用を見据えています。これからまだまだ進化していきます、ワクワクしますね。
大きく成長している事業についてお話していただきましたが、いかがでしたでしょうか?
インタビューをしていて、臨床現場や製薬企業と伴走していける、とても面白い仕事だと感じました。
今後も、IHについて様々な形でご紹介してまいります!
お読みいただきありがとうございました。