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2024年4月に発足した当社のデータ活用チームに、同年10月、新しく1名のデータアナリストの仲間が加わりました。
「データサイエンティスト」「データアナリスト」の領域は、近年、大学に専門学部が新設されるなど注目が高まっている一方で、“ 実際にどんな仕事をしているのか ” が見えにくい領域でもあります。
そこで今回は、当社で活躍するデータアナリストの田中さんに、実際の仕事内容や取り組みについて話を伺いました。
現在は主要業務の一つとして、ITトレンドに関わる数字やデータを扱いながら、営業チームと連携をして営業成果の改善支援を行っています。
例えば、製品数や商談数、クライアント別の資料請求数など、営業の売上にかかわる指標をKPIとして策定します。その後、それぞれのKPIに対して、どのデータベースからどの数字を拾えばよいかを調査します。今はこれらの指標を月ごとに営業チームへ報告し、KPIが下がっている場合には、その原因を探り改善策を検討するなど、営業チームと並走してPDCAを回しています。
具体的には、営業チームに対して、ITトレンドへの掲載製品数を増やしたり、別のカテゴリーへの掲載/出稿をしたり、あるいは既に一定の成果が出ている企業へは予算の上限を引き上げたりなど「さらなる成果が見込めるのではないか」といった提案をデータをもとに行います。
他にも、営業・マーケティング部門へのデータ活用支援(BIツールの作成・展開や、BigQueryを利用したデータ調査のレクチャーなど)を行ったりしています。また、最近は全社的な戦略立案と推進にデータの力で貢献できることはないか模索しています。
いえ、私は法学部の出身で、就活の時に同じ学部の先輩からIT系の職種、例えばシステムエンジニアやITコンサルを勧められたことをきっかけに、IT業界に進む決心をしました。
新卒では、前職である大手総合外資系コンサルでITコンサルタントとして入社し、企業が意思決定する際の支援として情報収集と分析を担当していました。
当時は、クライアントや社内の役職者が、どのプロダクトを導入すべきか判断する際に必要な情報を整理していて、。「A社のプロダクトを導入するよりもB社の方がコスト効率が高い」といったレポートをまとめて報告するなどの業務を行っていました。
この経験の中で、データがビジネスにもたらす影響力の大きさに面白さを感じ、「もっとデータを活用して事業を動かす仕事がしたい」と思うようになり、データアナリストのキャリアを目指すようになりました。
イノベーションに惹かれた理由のひとつは、「自社のデータを自社で活用することができる」ため、目指すキャリアとして魅力的な環境だったからです。私の所属するデータ活用チームは、私が入社する半年前くらいに発足したのですが、イノベーションとして外部委託ではなく社内にデータアナリストやデータサイエンティストを抱え、自走するチームをつくるというデータ活用の構想に、強く共感しました。
また、面接で会った社員がフラットで、「こういう風に事業を変えていきたい」と真っ直ぐ語ってくれる人ばかりだったことも大きかったです。「この人たちとなら、本当に意味のあるデータ活用ができる」と感じたのを覚えています。
実際に分析に使うデータは、材料としてすべて揃っているわけではありません。いろいろなところに散らばっている、まだデータとも言えない情報を様々な角度・視点で拾い集め、データを構築するところからスタートします。
基本は、BIツールやBigQueryを使って、メディア(ITトレンド)について企業別、契約プラン別など、さまざまな角度から売上向上に繋がる分析を行います。その結果をもとに営業チームやマーケティングチームなどの事業担当者へ具体的なアクションの提案を行います。一方、事業担当者からも「こういうデータの分析は可能ですか?」といった要望や依頼をもらうこともあり、双方向でアイデアを出し合いながら、ITトレンド事業全体のKPI改善を進めます。
扱っているデータは本当に幅広く、事業に関わる主要なデータのほとんどをデータチームが持っています。
すでに提供を終了したサービスも含め、イノベーションにはたくさんのサービスがあるため、蓄積されたデータの量も多く幅も広いーー。
「ITトレンドであれば、掲載されているIT製品のデータや資料請求数」、「bizplayであれば、動画を視聴した会員の属性情報(業種・職種など)」、さらには各サービスの広告データや、Google Analyticsのサイト閲覧履歴、Google Adsのデータなど、幅広いデータを利活用できる基盤があります。
こうした多様なデータをもとに、事業にとってどの情報が本当に価値を生み出すのかを見極めることもデータ活用に向けた大事な活動の一つです。
やりがいを感じる瞬間は、大きく3つあります。
1つ目は、「数字の背景が見えたとき」です。
「今月このカテゴリーの売上が急に伸びた」、「この製品の資料請求数/率が下がった」などの数字の動きに対して、「なぜそうなったのか?」という問いを立て、分析を進めます。 問いに対して結果がピタッとはまる瞬間は、数字の裏側にある事業や市場の動きを実感でき、とても面白いです。
2つ目は、「反応をもらえたとき」です。
「こういうデータが欲しかった」 「データを探すのが、とても楽になりました!」など、そういった声をもらえると、とても嬉しいです。自分の分析が現場の力になっていると実感できる瞬間です。
3つ目は、「自分の作った仕組みやツールが自分の手を離れて“自走”し始めたとき」です。
以前、「クライアント企業の動向をリストアップして通知するツール」を作成したのですが、営業チーム内で、そのリストに沿って提案するという動きがありました。自分の作成したツールが、自分の手を離れて組織の中で動き始めているのを見た瞬間は、本当に嬉しいです。
データ活用チームはまだ小規模なので、連携の濃さが魅力です。メンバー同士、お互いの強みを理解し合っていて、自然に役割分担ができる関係です。
最近は、上長も含めより戦略的な議論が増えました。チーム全体で「どうしたらもっと事業に貢献できるか」を常に考えている、そんな前向きな雰囲気です。それぞれ役割は違えど、見据えている方向が一致していることはとても大切だと思います。
あと、チーム内に限らず、イノベーション全体として、年次や立場に関係なくフラットに意見を言えたり、コミュニケーションを取れる文化があります。
特に、正解がない中でいろいろな施策を実行しないといけない我々にとっては、例え初歩的な質問でも遠慮なく聞ける環境ではないと、チームとしても成長のスピードが鈍化してしまいます。
質問のレベルに上下なんてないと思っていますし、その初歩的な疑問が新しい発見を生み出すこともあるので、チームに参加しているインターン生たちにも気軽に質問してほしいと伝えています。
そうですね。あと、年次や役職に関係なく、多くの社員が【「働く」を変える】というグループミッションに、自分なりに向き合っていると感じています。その思いに触れることが「データアナリストとして、どう力になれるか」と考える原動力になっています。
現在は、ITトレンドの事業部とメインに連携していますが、他のプロダクトの事業部や開発、人事などのバックオフィス、ひいては経営層など、ほかの部署・職種もデータで支援したいと思っています。より多様な “ 現場の理想 ” に触れることで、ミッションの【「働く」を変える】をデータの力で後押しする人でありたいと思っています。
高度な分析技術よりも「前後の文脈」を大切にできる人が活躍できると思います。「分析前のインプットをどう設計するか」と「分析結果をどう事業に活かすか、どうアウトプットするか」までを自分の言葉で説明でき、周囲を巻き込めるかが大事です。
また、イノベーションはフラットな文化であることから一人一人の裁量が大きいので、サービスをどう改善するか、「事業をどう伸ばすか」上流の設計から携われることも醍醐味です。単なる分析で終わらず、分析結果を踏まえて事業の意思決定を支える提案ができることが、イノベーションの魅力だと思います。