保険業界のDX化をゴールとしたいわけではない。
本質的なテーマとしては、「どうテクノロジーを使っていくのか」ではなく、「人々の暮らしを保険を通じてどう豊かにするか」です。
2024年9月に設立された株式会社CIENは、保険業界を足元から変えていく、まさに”黒子”のような存在として、株式会社hokan発の新たな取り組みとしてスタートしました。
なぜCIENは生まれたのか?
きっかけは、保険業界向けにSaaSプロダクトを提供しているhokanに寄せられるご相談の質が、明らかに変化してきたことにあります。
DXに向けた支援やプロダクト活用の枠を超えた、より構造的で本質的な問い。
業界の中でも特に難易度の高いテーマや期待を託されるケースが増えてきたのです。
「業界の変革に向けて、組織的なところからテコ入れをしていきたいが、何から進めていけばわからない。」
「クライアントの生活に本質的な価値のある保険商材を提供したいが、社内の調整が追いついていない。」
そのような声に、プロダクトだけで応えていくには限界があります。
だからこそ、業界の構造や規則を超えて、これまでプロダクトで培ったノウハウを活かしながら切り込んで支援をしていくチームが必要でした。
CIENは、表面に見えている課題の対処にとどまらず、背景にある思想や構造そのものを捉え、伴走していく。
それが私たちのアプローチであり、存在意義でもあります。
コンサルティングの枠を超えて〜CIENの挑戦〜
CIENは単なる「保険業界特化のコンサルティングファーム」ではありません。
私たちが大切にしているのは「右脳と左脳の融合」です。
倫理と直感。定量と定性。戦略と現場。
そのどちらか一方ではなく、どちらもこぼさずに等しく扱う視点です。
データドリブンでもあり、感性にも寄りそうクライアント志向を掛け合わせることにより、保険を取り巻く複雑な規制や昔から根付く商習慣に配慮しながらも、これまで切り込んだことのない業界の在り方を提案していきます。
例えば、とある大手保険会社様の新商品プロジェクトでは、ユーザインサイトを軸に商品設計と販売戦略を支援しました。成果は市場での反響としてしっかりと表れたものの、もちろんそこにCIENの名前が挙がることはありません。
大切なのは誰がやったかではなく、「クライアントにとって意味があるものであったか」です。
成果を出すのはあくまでもクライアントであり、私たちは黒子としてその後ろで支援する役割を担っているのです。
hokanとCIEN〜守りと攻めの両輪〜
hokanとCIENは全く違うアプローチをする企業に見えるかと思います。
片や、クライアントの日々の業務や情報管理における再現性を支えるプロダクトであり、片や、まだカタチになっていないクライアントの課題に対して向き合う裏方の集団です。
しかし、本質的には、この両者は車輪としてお互いを補完し合い、同じ目的地に向けて進んでいます。
hokanが担うのは、保険業界の日常を支える役割であり、それは競争ではなく協調によって業界全体のスタンダードを築き上げるべき基盤となるものです。
現場に根差したプロダクトの力で、業界全体の基盤をしっかりと整えるような、「守り」としての存在意義を果たしていると言えます。
一方CIENは、そうした基盤の上で一歩切り込んでいく「攻め」の存在です。
なぜならば、私たちは全体最適にこだわりながら、ユーザー体験を起点として、保険代理店や保険会社の事業構造の全体に入り込んでいく事業モデルを確立しているからです。
こうした大胆かつ挑戦的なビジネススタイルが実現する背景には、hokanで開発した強固なプロダクトの存在があります。
hokanの事業を通じて獲得・蓄積した現場のデータや声、浮き彫りになったリアルな課題感を裏付けにし、hokanとは異なるアプローチで、保険業界の変革という共通目標に向かっているのです。
例えば、今すぐCRM導入が難しいと悩む企業に対しても、「なぜ難しいのか」「今のリソースでできる最適解は何か」を逆算し、足元から施策を積み上げ、アプローチをすることができます。
結果として、仮にCRMの導入に直結しなくとも、現場に即した運用改善によって顧客の課題が解決できれば、価値ある成果となります。
ただ、多くの場合、そうした取り組みを通じてデータの重要性や、業務効率に関する新たな可能性に気付いていただくこともあります。
そのため、私たちはCRMのように顧客管理基盤の重要性を求めていただける可能性を想定し、中長期的な視点で伴走しております。
このように、CIENでは、構造の本質を捉え、業務フローやユーザ視点、組織設計、時には保険商品にまで踏み込んだ提案を行います。
その中で、業界標準のベストプラクティス(Fit to Standard)を念頭に置きつつ、現状とのギャップを分析(Fit and Gap)し、各社固有の強みを活かした最適な形に導いていくことを重視しています。
これこそがCIENの存在意義であり、プロダクトの枠を超えた価値提供に挑戦する原動力でもあります。
終わりなき挑戦〜CIENの目指す先〜
CIENには明確なゴールを設定していません。
保険業界に携わる人たちが、より快適に、より誇りをもって働ける未来をつくるために、動き続けます。
だからこそ、CIENには、細かく決まった縦割りやルールは設けていないのです。
メンバーひとりひとりが、最大限の裁量を持って意思決定をしながら時には仲間同士で刺激し、成果にこだわりながら、丁寧かつ真摯にクライアントの課題に向き合い続けています。
テクノロジーが進化する時代だからこそ、最終的には人が持つ判断力や、自由な発想とそれを形にする実現力が問われると、私たちは、そう考えています。
私たちは、これまでのノウハウや経験を活かしながら、仮説と検証を繰り返し、保険業界の「当たり前」をアップデートし続けていきます。
CIENで働くということ
・保険業界を知っている。ただもっと踏み込んでいきたい。
・コンサルタントとしての経験を持っている。ただもっと現場の最前線に立ってクライアントと一緒に伴走したい。戦略も実行もどちらにも携わっていきたい。
そんな想いを持つあなたにとって、CIENはきっと刺激的で面白いフィールドになるはずです。
hokanとともに、保険業界の本質課題に向き合いながら、データや感性を掛け合わせ、自由に保険業界の構造に切り込んでいく。
巨大産業である保険業界という「主役」の「黒子」として支援に徹するからこそ見える「業界変革の未来」を私たちと一緒に見ませんか?
CIENでは、共に挑戦する仲間を募集しています。
興味を持っていただけた方は、ぜひカジュアルにお話ししましょう。
あなたの名前で、この業界を変えていきましょう。