株式会社グローバルトラストネットワークス(GTN)は、「外国人が日本に来てよかったをカタチに」をビジョンに掲げ、日本で生活する外国人の方々を支援する多様なサービスを提供しています。今回は、人材プラットフォーム事業部でお客様サポート職のマネージャーを務めるO.Aさんにインタビュー。ベトナムでの原体験を胸に、GTNで働く中で感じる「仕事のやりがい」や「組織の魅力」そして「多文化共生社会への想い」について伺いました。
O.Aさん / 人材プラットフォーム事業部 マネージャー
新卒で株式会社ベネッセコーポレーションに入社後、海外への想いが募り、ベトナムへ移住。2年間の女性支援活動に従事し、新型コロナウイルスのタイミングで帰国。日本で社会課題解決に貢献したいとの思いからGTNへ入社。社長室での業務を経て、現在は人材プラットフォーム事業部にて特定技能人材のサポート業務及びチームマネジメントを担当。自身の海外経験を活かし、日本で暮らす外国人の支援を行っている。
ベトナムでの原体験と社会課題への意識が導いたGTNへの道
ーーまずは、GTNに入社されるまでのご経歴について教えていただけますか?
私は長崎県出身で、大学進学を機に上京し、大学時代は主に途上国の開発や国際協力、教育分野に関心を持っていたため、新卒で教育系の株式会社ベネッセコーポレーションに入社しました。
就職後も、大学時代に途上国開発や国際協力を学んでいたことへの関心は続いていました。「やはり海外で活動したい」という気持ちが学生時代から強かったこともあり、退職後にベトナムへ渡り、そこで2年間、女性支援の活動に取り組みました。
ーーベトナムではどのようなご経験をされましたか?
派遣されたのはハノイより北、中国国境に近い、日本人が全くおらず英語も通じにくい地域でした。ベトナム語を使わざるを得ない環境でしたので、始めは特に苦労しましたね。特にベトナム語は発音が非常に難しく、習得にはかなり時間がかかりました。しかし、外国語で生活し働くこと、文化やルールの違いの中で生きていくことの大変さを身をもって学んだことが、今の仕事に繋がる大きな原体験になっています。
ーーベトナムでの活動後、GTNへ入社された経緯を教えてください。
本来であればベトナムでの生活や仕事を続けるつもりでしたが、新型コロナウイルスの影響で帰国後、現地に戻れなくなってしまいました。
そこで、日本でのキャリアを改めて考えた際、私の思考の軸にあったのは、日本の人口減少や労働力不足といった社会課題への強い関心です。
実は、将来これらの課題解決に貢献したいという思いも、ベトナムへ渡った背景の一つでした。 そして、この課題に貢献する方法を考えたとき、前職で培った「教育」や「人」に関する経験と、ベトナムでの海外経験を活かすことで、日本で活躍する外国人の方々を支援するという道筋が見えてきました。
ベトナムで「外国人」として生活した経験が、この思いを強くする一つのきっかけになったと感じています。
そうした中で、日本社会に目を向けると、多くの外国人の方々が生活しており、特に私の故郷・長崎のような地方では人口減少が進む中で、その存在が一層重要になっていることを改めて認識しました。これらの視点から、日本で外国人の方々をサポートする仕事に就きたいと考えるようになりましたね。
ーー外国人支援を行う企業は他にもあるかと思いますが、その中でGTNを選ばれた決め手は何だったのでしょうか?
GTNは「多文化共生」「外国人サポート」といったキーワードで検索して知りました。当時はコロナ禍で、積極的に採用を行っている企業はほぼありませんでしたが、幸いにも複数の企業から内定をいただくことができました。
その中で、外国人支援や社会課題解決への貢献という私のやりたいことと、GTNの事業内容や方向性が最も合致すると感じたことが最終的な決め手となり、入社を決めました。
多様な仲間とチャンスに溢れる環境。「自由」だからこそ求められる主体性
ーー入社されてみて、GTNはどのような会社だと感じましたか? 入社前とのギャップがあれば教えてください。
良くも悪くも、「自由な会社」というのが第一印象ですね。GTNにはまだ決まっていないことや会社として新たにチャレンジしたい分野が多く、自分が関与できる余地が大きいため、熱意次第で国籍や年齢に関係なく活躍できる環境だと感じたのは良いギャップでした。
また、多言語を操りながら対応するスタッフの優秀さにも驚きました。
スタッフの多様性や優秀さ、サポートマインドや、会社のポテンシャルは入社前の想像以上で、ここも良いギャップでしたね。
ーー多国籍な方が働く環境ならではの特徴や面白さはありますか?
お昼休憩の時間には、オフィスに様々な国の料理の匂いが漂い、多様な言語が聞こえてきて、日常的に異文化を感じられます。
祝日が国によって違うのも面白いですね。旧正月など、年間を通してどこかの国のお祝い事があり、「今日は〇〇の日なんだ」と知る機会になります。
休暇も比較的柔軟に取得でき、実際に海外スタッフが長期休暇を取って母国に帰省しています。
ーー多様な文化や価値観を持つ方々と働く上で、意識されていることはありますか?
自分の「当たり前」が相手にとっての「当たり前」ではないということです。マネジメントも同様です。難しさはありますが、その「違い」があるからこそ面白いと感じています。
様々な文化や価値観が混ざり合い、より良い方向性を模索していくのがGTNの良さだと思います。上下関係も比較的フラットで、和気あいあいとした雰囲気です。
特定技能人材サポートの最前線。仕組みづくりとチームで挑む、社会貢献の実感
ーー現在の役割と業務内容について教えてください。
現在は人材プラットフォーム事業部に所属し、マネージャーとして「特定技能」という在留資格で日本に滞在する外国人の方々の入社前から入社後までを約10名のチームでサポートしています。
私自身はプレイングマネージャーとして動きつつ、特定技能人材を受け入れている他の支援機関へGTNのサービスを提供する新しい取り組みも企画・展開しています。
ーー仕事のやりがいや面白みは、どのような点に感じていますか?
入社当初はメンバーの一人として、とにかくがむしゃらに行動することが面白かったです。当時はまだ社内で決まっていないことも多く、様々な課題やチャンスが目の前に転がっているような状況でした。それを「面白そう」「これは必要だ」と感じたら自ら拾い上げ、他部署の方々と積極的にコミュニケーションを取りながら形にしていく。様々なことに関わらせて頂き、一つ一つのプロジェクトに対して、前向きに、主体的に挑戦し続ける姿勢で取り組みました。
その結果、2021年には社内投票でMVPを受賞しました。他部署との連携、課題解決への積極性、難易度の高いプロジェクトへの挑戦姿勢などを評価していただき、非常に嬉しかったです。
その後、人材事業へ異動してからは、お客様と直接関わる機会が増え、感謝の言葉をいただくことに大きなやりがいを感じています。
また、お客様との海外出張も担当するようになり、一緒にプロジェクトを形にしていく過程に達成感も得られるようになりました。不安やプレッシャーもありましたが、結果的に自分も成長したと思います。
ーー現在はマネージャーという立場になられましたが、やりがいに変化はありましたか?
社会課題に取り組んでいるという根本的なやりがいは変わりません。
日本の人口減少が進む中で、外国人の方々の力を借りて社会を維持・発展させていくことは今後ますます重要です。その一端を担い、受入れ企業や支援企業、外国人材ご本人のそれぞれの背景や状況を踏まえ、それぞれをつなぐ役割として、課題解決の後押しを支援することに大きな意義を感じています。
ポジションが変わったことで、自分一人の頑張りだけでなく、チームや組織全体を考えて動く必要が出てきました。そこに難しさを感じつつも、現在進行形で取り組んでいる最中です。メンバー一人一人が活躍し、組織として成果を最大化できることを目指していきたいです。
多文化共生の未来を創る。GTNで「待ち」ではなく「仕掛ける」仲間と描く成長
ーーご自身のこれまでの成長と、今後の展望についてお聞かせください。
GTNでの成長には大きく2つのフェーズがありました。一つはMVP受賞時に象徴されるように、個人の行動力や推進力で道を切り拓いた時期。もう一つは、現在進行形のマネージャーとして組織やチームを考える役割で、まさに成長痛を感じながら学んでいる最中です。
私が今後目指すのは、現在の事業を成長させ、GTNの多様なプロダクトを通じてより多くの外国人の方々や受入れ企業や支援企業をサポートし、日本における多文化共生の成功モデルを一つでも多く作っていくことですね。
特定技能人材は今後80万人以上に増えると言われ、多文化共生の重要性はますます高まっています。
そのような社会において、GTNが持つ住居支援、通信サービス、人材サポートといったアセットは、大きな役割を果たせると確信しています。この力を活かし、自治体、学校、企業、そして外国人ご本人といった多くの関係者を巻き込みながら、目標の実現に貢献していきたいです。
ーー最後に、GTNに興味を持っている方へメッセージをお願いします。どんな方と一緒に働きたいですか?
GTNには、自分から課題を見つけて積極的に動ける人が向いています。新しい挑戦を受け入れてくれる環境であり、まだまだ成長フェーズなので、「待ち」の姿勢ではなく、自ら仕事を作りに行ったり、仕組みを変えに行ったりする情熱のある方は活躍できるはずです。
そして、多様性を受け入れ、変化を楽しめる柔軟性。「自分の当たり前は、当たり前ではない」ことを理解し、柔軟に考えられる人がフィットします。個人的には、優しい社員が多いですが、支援したい思いを持ちつつアクティブに動けるエネルギーのある人が入社してくれると嬉しいですね。