株式会社グローバルトラストネットワークス(GTN)は、外国籍の方が日本で安心して生活できる社会をつくるため、家賃保証事業を主軸に、不動産仲介や就職支援、携帯電話サービスなど、幅広い生活サポートサービスを提供しています。
その中でも「住宅ソリューション部」は、企業のグローバル採用を「住まい」の面から支える部署です。日本で働くことを目指す多くの人々にとって、新生活の基盤となる“家”を用意するという、非常に重要な役割を担っています。
今回は、住宅ソリューション部で活躍する周(ZHOU SHENGTING)さんにインタビュー。第一線で日々業務に取り組む彼女に、具体的な仕事内容から多国籍チームならではの働きがい、そしてこの仕事を通じて得られる成長について、詳しくお話を伺いました。
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周 圣婷(ZHOU SHENGTING) / 住宅ソリューション部
中国の大学で日本語を学んだ後、2019年に来日。アパレル企業で販売職を経験した後、自身の語学力を活かせるグローバルな環境を求めて株式会社グローバルトラストネットワークス(GTN)に入社しました。現在は、住宅ソリューション部の一員として、外国籍従業員を受け入れる法人企業向けの住居提案を担当しています。
住宅ソリューション部とは?
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外国籍従業員を雇用する法人企業に対し、住居探しのサポートをワンストップで提供する専門部隊。特に、特定技能ビザなどで多くの外国籍人材を受け入れる企業にとって、従業員の住居を確保することは経営上の重要な課題であり、そうした企業が主なクライアントです。
外国籍の方が日本で部屋を借りる際には、言語の壁や文化・習慣の違い、そして保証人の問題など、様々なハードルが存在します。物件を貸し出す不動産会社の立場からしても、家賃滞納や文化の違いによるトラブルへの不安から、入居に対して慎重になるケースは少なくありません。
特に、都心から離れた地方や、複数名で暮らすルームシェアといった条件下では、企業の担当者自身で適切な物件を探し出すのは非常に困難です。
このような複雑な課題を解決するために、GTNが物件を一時的に借り上げて法人企業に貸し出す「転貸(てんたい)」という仕組みを積極的に活用しております。
GTNが契約者となることで、不動産会社にとってはリスクが減り、入居者にとってはスムーズな住まい探しが可能になる、まさに「三方よし」の解決策となっています。単なる物件紹介に終わらず、この仕組みを軸に、企業と外国籍従業員の双方にとってベストな答えを見つけ出すことが、住宅ソリューション部のミッションです。
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住宅ソリューション部の業務内容
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1.法人顧客からの問い合わせ対応
企業のご担当者様から、専用の依頼フォームを通じて寄せられる「従業員のための部屋を探したい」というお問い合わせの初期対応を行います。
部署全体では月平均150件ほどの依頼が寄せられ、一つひとつのお問い合わせが、外国籍の方のスムーズな新生活の第一歩となります。これらを東京と大阪、総勢12名のチームで分担して担当します。
2.電話による詳細ヒアリング
お問い合わせをいただいた企業のご担当者様へ、まずはお電話でご挨拶し、具体的なご要望をヒアリングすることから始まります。勤務エリアや予算、希望の間取りといった基本的な情報に加えて、「何名で入居されるか」「初期費用はどのくらいでお考えか」といった細かい点まで丁寧にお伺いしていきます。
この最初のヒアリングで認識をしっかりと合わせ、お客様との間に思い違いが生まれないようにすることが、精度の高い物件提案に向けた大切な第一歩となります。
3.物件リサーチと不動産会社への確認
ヒアリング内容に基づき、条件に合う物件をリサーチします。特に地方や低予算、大人数のルームシェアといった難しい条件の案件では、簡単には物件が見つからない地域も多く、時には地道な作業が求められます。
様々な不動産情報サイトを活用するだけでなく、地域の不動産会社や管理会社へ連絡し、「外国籍の方のルームシェアは可能か」「GTNの転貸スキームは利用できるか」といった、入居の可否を左右する重要なポイントを確認していきます。
4.物件提案
リサーチと確認作業を経てリストアップした候補物件を、基本的には依頼から3日以内にご提案しております。
お客様の厳しいご予算やご希望を最大限叶えられるよう、複数の選択肢をご提示し、それぞれの物件のメリット・デメリットを丁寧にご説明します。
5.申し込み・契約手続きのサポート
お客様が入居したい物件を決められたら、申し込みから契約締結までの手続きを全面的にサポートします。私たちは不動産会社との間に入り、必要書類の準備案内や契約内容の調整などを代行します。
企業の人事担当者様が本来の業務に集中できるよう、私たちが専門家として煩雑な手続きを巻き取ることで、大きな付加価値を提供しています。
チームで挑む日々の仕事、そのやりがいと魅力に迫る
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ここからは周さんに、日々の仕事で感じる想いや働く環境のリアルな部分について、率直に語っていただきました。
Q|この仕事ならではの「やりがい」は、どのような瞬間に感じますか?
この仕事は、非常に難しい条件の案件で、無事に契約までたどり着けた時に一番のやりがいと達成感を感じますね。
エリアや予算、ビザの種類など、様々な制約がある中で最適な物件を見つけ出すのは簡単なことではありません。
それでも諦めずに探し続け、粘り強く交渉を重ねた結果、企業のご担当者様から「本当にありがとう、助かったよ」と感謝の言葉をいただけた時や、入居される方が新しい家を喜んでいると聞いた時は、心の底から嬉しいです。
「この方たちの日本での新しい生活を支えることができたんだ」と実感でき、それまでの苦労がすべて報われますね。
Q|未経験からの挑戦で、特に大変だったことは何ですか?
お客様である日本企業のご担当者様との電話応対ですね。正しい敬語を使えているか、失礼のないように説明できているか、常に緊張していました。
前職での接客経験は、お客様一人ひとりに合わせた提案力や傾聴力という点で今も活きていますが、顔が見えない相手との法人向けビジネスコミュニケーションはまた別物です。
来日して間もない頃にコロナ禍となり、自宅で過ごす時間が増えたので、その期間に日本語の勉強を重ねましたが、それでも実践は難しく、最初はとても大変でした。
Q|そうした困難を、チームではどのように乗り越えているのでしょうか?
GTNには素晴らしいサポート体制がありますね。業務で困った時は、日本人のマネージャーや先輩がすぐに間に入って「代わろうか?」と声をかけてくれますし、「こういう時は、こう伝えればいいんだよ」と具体的に教えてくれるので、とても心強いです。
また、難しい案件に直面した時も、一人で抱え込むことはありません。チームのチャットでは、誰かが「このエリアで3名入居できる物件、情報ありませんか?」と投げかければ、すぐに別のメンバーから「以前こんな物件があったよ」「この管理会社さんは相談に乗ってくれるかも」といった返信がリアルタイムで飛び交います。
みんなで成功事例や知恵を共有し、助け合いながら乗り越えていく文化が根付いていますね。
Q|多国籍な職場環境は、周さんにとってどのような魅力がありますか?
社員の7〜8割が外国籍のスタッフという、この多様性あふれる環境そのものが一番の魅力です。一般的な日本企業とは少し違う、オープンで明るい雰囲気に満ちています。私自身、知らない文化に触れると落ち込むより「面白い!もっと知りたい!」とワクワクするタイプなので、この環境は本当に楽しいですね。
大阪支店も日本人、中国人、ベトナム人、ネパール人と多様なメンバーが揃っていて、ランチの時間には各国の料理の話で盛り上がったり、長期休暇の過ごし方の違いに驚いたりします。
こうした日常の何気ない交流が、仕事の上での円滑なコミュニケーションにも繋がっていると感じます。毎日新しい発見があり、仕事を通じて自分の世界が広がっていくのを感じられるのが、GTNで働く大きな魅力ですね。
Q|この仕事には、どのようなスキルや経験が活かせますか?
まず、ビジネスレベルの日本語能力、特に丁寧な言葉遣いや敬語を使いこなせるスキルは必須になります。その上で、何かしらの営業や接客の経験がある方は、即戦力として活躍できる可能性が高いです。
私たちの仕事は、単なる『仲介』ではなく、時には前例のない条件を受け入れてもらうための『交渉』です。お客様のニーズを正確に汲み取り、不動産会社の懸念を理解し、双方にとってのメリットを丁寧に伝える対話力が不可欠になります。
そのため、業界を問わず、お客様と真摯に向き合い、関係を構築してきた経験は、この仕事に必ず活きてきますね。
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Q|最後に、どのような想いを持った方と一緒に働きたいですか?
なにより、「国籍に関わらず、日本で頑張る人の力になりたい」という強い想いが大切だと思います。簡単ではない仕事ですが、その先には大きな達成感と、誰かの人生の基盤を支えるという確かなやりがいがあります。
もしあなたが、ご自身の語学力やコミュニケーション能力を、ビジネスのためだけでなく、誰かの人生を豊かにするために使いたいと考えているなら、GTNは最高の舞台になるはずです。
多様な仲間たちと助け合いながら成長できるこの環境で、あなた自身の可能性を広げてみませんか。面接でお会いできることを楽しみにしています。
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