グッドルームで働く人々は、社員からバイトさんまで総勢100人以上!お部屋探しからお部屋のリノベーション施工、シェアオフィスの運営や自社メディア運用まで、一人ひとりが多岐に渡って様々な仕事をしています。
そんなグッドルームの中の人。今回は2016年に新卒社員として入社後、メディア・リノベーションなど複数の事業部での経験を武器に、2020年に事業企画室で活躍する、濱田光に話を聞いてきました。
濱田 光 プロフィール
2016年新卒入社。入社後、メディア事業部の立ち上げに従事し、事業推進担当として法人営業、インハウスでの広告運用やコンテンツチームの立ち上げなどを経験。2019年4月にプロジェクト推進室に異動、主にリノベーション事業部の営業企画機能を担いつつ、事業部を横断するプロジェクトの実行推進も担当。2020年5月より事業企画室を新設し、現在に至る
2016年に新卒で入社し、現在5年目の濱田。一般的な会社でいうとまだまだ”若手”に数えられそうですが、社内では知らない社員はいないのでは?というほど、一目置かれる存在の一人です。
そんな濱田は過去に、このインタビュー企画の第1回目を飾ってくれています。
【メンバーインタビュー】vol.1 | コンテンツ | ユーザーへの価値だけを求めて〜新人が考えるサービスの未来〜
https://www.wantedly.com/companies/goodroom/post_articles/112295
あれから2年。ベンチャー企業ならではの成長スピードの波に乗って様々なことを経験し、できることも多くなり、精神的にも成長したという濱田。現在の仕事と、今後の野望を聞いてみました。
5年いるから見えてきたこと、分かったこと
ー創立11年という、会社自体が比較的若いグッドルームでは、社歴5年というとだいぶ長く感じますね。5年間で会社にはどんな変化がありましたか
2019年に東証マザーズに上場したことが、一番大きな出来事でしたね。
入社した時は40名程度だった社員も、今では100人を超える大所帯になりました。僕が入ったころは役職も、ヒラ・部長・社長、くらいしかなくて(笑)。それから事業部が増え、組織というピラミッドも少しずつ出来てきました。決裁フローがちょっと面倒になったなどもありますが、徐々に会社化し始めてきたなぁという印象です。
守らなきゃいけないことは守る。どこかなあなあになっていたところも、ルール化して再現性を高くするように意識もしています。そういうことを、少しずつみんなができるようになってきたんじゃないかなぁと。
ーもともと入社当時から、そうした小規模の会社で働きたいという意志が強かったのでしょうか
就職活動当時、あまりやりたいことがなかったんですよね。特に希望する”職種”のイメージが持てませんでした。
学生時代に「アイセック」という学生団体の活動を通じて営業の経験はあったのですが、それを自分は一生続けたいことなのかな、と考えました。じゃあ未経験でエンジニアをやるか?といったら、それも違うな、と。
なので、一度入社したら様々な仕事が経験できて、その後転職活動をしようと思った時にも「何でもできます」と言えるようになりたいと思ったんです。責任範囲を広く持たせてもらえて、とにかく全部いろいろやれるような会社がいいな、と。どれも経験したあとに「自分はここだ」と思えるドメインを見つけられたらいいかなって。
当時3社内定をいただいたとき、うち2社は広告代理店や、リサーチ会社など、いわゆる支援会社で、グッドルームだけが事業会社でした。今思えばこの頃から長く働こうと思っていたんでしょうね。ちゃんと自社のサービスに愛着を持って仕事がしたいと思って、グッドルームへの入社を決めました。
ー入社をしてからも、イメージしていた会社と変わりはありませんでしたか
なかったです。自由闊達な発言が許されて、部門を飛び越して会話できる環境があったのも、いいところ。
もともと、自力でどうにもならないような環境に身を置くことはすごく嫌だったので、組織や会社に活かされているような社員が多くいる企業には行きたくなかったんです。「自分がどうしたいのか」をすごく大事にしていたので。
ここでは新卒社員だった僕の発言も、周りの大人たちみんなが聞いてくれるスタンスがあったし、ある程度自由を与えられつつ、責任も与えてくれました。それは今も変わりません。そのプレッシャーや程よいしんどさが、自分には合っているのかなって思います。
もっと遅いフェーズで入っていたら違ったんでしょうけれど。幸いにも組織や事業をつくっていくフェーズでこの会社に巡り会っているので、今は分かっていることや見えている範囲がとても広くなったなと感じます。
一段上の次元に上がった自分が、新設部署で求められること
ーメディア事業部、リノベーション事業部、と複数の部署を渡り歩いてきた濱田さん。今は「事業企画室」という新設部署に配属されましたが、どんな役割の部署なのでしょうか
現在グッドルームには、リノベーション・メディア・仲介・オペレーション、という4つの事業部があり、その上に社長がいるような組織図です。今いる事業企画室は、社長直下で2人だけのチーム。ほぼフリーで、経営課題として重たいものを抱えている事業部のサポートをして解決をしたり、各事業部間をつなぐような仕事をしています。
ー分かりやすくいうと、これまでどんな仕事をされてきたのでしょうか
たとえば新型コロナウイルスの影響で、グッドルームとしてリモートワークのガイドラインはこう出そうという議論を整理する、とか。リノベーション事業部がエクセルで管理をしていたものを、クラウド系サービスの導入検討をして、業務を効率化させるための準備を支援したりとか。
現場第一線で働いている人も同じく課題だと思っていても、なかなか自分の仕事があって手をつけられられないことってありますよね。けれどそれを改善すれば、インパクトのあるような課題。そんな課題を自分で見つけ、自分で進めて解決していく、黒衣(くろこ)のような仕事です(笑)。
ー5月から新設された部署ですよね。新設の意図はなんだったのでしょう
組織が大きくなってきたことで、横串で事業を見ていく人が、社長や取締役レベル以外で必要だよね、という理由です。どうしても間にボールが落ちてしまうような仕事を見つけて処理したり、常に俯瞰して見ていてバランサーとして動ける人が必要だよね、と。
僕が複数部署を経験していたこともあり、大体どの部署のことも把握している状態だったので、やってくれないか、と頼まれました。
ーたしかに濱田さんに適任かも。実際に数か月仕事をしてみていかがですか
会社の中での視界がパーッと開かれた感じです。
これまでは事業部内にいて、そのチーム内のメンバーや上司、顧客のことだけを考えていればよかったのですが、今はそうではありません。入ってくる情報の量も多いし、様々な事業部の人と話をしながら進めなければならない。そうして、自分が数字上でマイナスだと感じた課題には、こんな理由が複雑にからみあって起きているのだ、ということを知り、理解の解像度を上げていきます。
”会社として”やらなければいけないことを見ているので、これまでの事業部内での動きよりも高い次元の仕事の仕方を求められるようになりました。場合によっては、どこかの事業部の不利益になることも出てくるでしょう。でもその間に自分が挟まることによって、利害を調整して物事を推進し、高いバリューをだしていかなければいけないと感じます。
いっぱいいっぱいになることもあるけれど、視野が広がったことで、同時に”会社として”やるべきことも明確になりました。ああ、まだまだこの会社はよくできるなって。
難しいけれどやりがいはありますね。自分自身も、すべてができているわけではないけれど、やらなければいけないミッションの難易度に対して、高いモチベーションをもってやれている気がします。
ー着実にステップアップしていますね
そうですね。ここではこれまでと違い、事業のことを事業部長と同じレベルで理解して、オリジナルな意見をもった上で臨み、経営の意志を踏まえつつ会社をより良い方向へもっていく、ということが求められるんです。
誰かのスタンスに立たずに、独立して「自分はどう考えるのか」「会社の現状を考えた時に、どうあるべきなのか」ということをゼロベースで考えなければいけません。
「思考の独立性」というのかな。そういう思考性が強いので、今の仕事はすごく合っていると感じます。
より経営に近い立ち位置で、最強の黒衣を目指す
ー新設された部署として、そして濱田さん自身として。これからの展望はありますか
部署としてはもう少し、人数もやれることも拡大していきたいですね。やれること、やりたいこと、やるべきこと……けっこうあるなかで、今はだいぶ厳選してやっているんです。
定型化できる業務ももちろんあるので、それらを定型化し引き継げるようにして、再現できるようにする。そうすれば自分は新しいことをやっていけるので、やれることの幅が広がります。それが個人としても、組織としても持っている展望です。
あとはより経営に近いところで、自分の役割をチューニングしていけたらいいな。そうしたらすごく楽しいんじゃないかな、と思います。
今は課題に対してやり切れているかというと、そうではない。こちら側は誰かに任せて、こちら側は自分が100%でやる、みたいな。そういう分担ができると、もっと課題解決が近かったかな、と思えることも多々ありました。
ーその目標に対して、自身が足りていないなと思うこともありますか
ファイナンスはちゃんと頭に入れておかないといけないな、と感じますね。僕はそこはまだ弱い。事業の数字は見れているけれど、会社経営の数字は正直見れていないです。そちら側もちゃんと理解した上で、「もっと経営はこういうかじ取りをしていったほうがいい」というアウトプットを出せるようにしたいですね。もっと経営に近い場所で、リーダーシップを発揮できるようになりたいです。
何より僕、黒衣として最強になりたいんですよ(笑)。
そのためには、黒衣としての守備範囲も、もっと広げたいと思っています。守備範囲を広げ、事業だけではなく、組織をもっと良くする観点を持ちたいと。人事部のメンバーとも一緒になって、「この組織はもっとよくできるよね」っていうアプローチをもっと増やしたい。
そういうことを改善していった結果、より守備範囲が広がり、最終的には経営に近いところで活躍できるんではないかと。
ただとにかくいまは、そうした私利私欲を抜きにして、このコロナ禍における難局を乗り越えることが最優先ですね。
新入社員も入り、人数が増えている中で、またいつ緊急事態宣言が起こるか分からない。そうしたいろいろと流れが変わる中で、細かく細かく切り返しをしていかないといけません。それが難しい。でもそれを乗り越えて、会社を成長させることが、僕の一番のミッションですね。そこを必ずやり切ります。
社会人経験若干5年目にして、これほどの深い思考力と、会社全体を見据えて動く行動力、そして社内からの厚い信頼を持つ濱田。自分の目の前の仕事に追われがちな会社のなかで、黒衣に徹し、視野を広くもって社内を駆け回る濱田がいるからこそ、メンバー一人ひとりが安心して働けるのかもしれません。
まだまだ始まったばかりの新設部署で奮闘する濱田が、会社の屋台骨として欠かせない存在となる日も、そう遠くはないかもしれません。