GSIが誇る【アーキテクト/取締役 システム開発事業部福岡支社長:矢野氏】にアーキテクチャーの重要性や、今後アーキテクトを目指す方へのメッセージをインタビューしてきました。
技術が好きで、技術を追求したいエンジニアの方は、アーキテクトを一つの選択肢として考えることも良いのではないでしょうか。
ーーーーーーーーーーーー
最初に、アーキテクトとして活躍するには、近道は無く基礎技術の追求が重要です。システム開発の一連の流れを全て把握し、そこから更に深堀りして知識追求を図る。そこに「より良くしたい」という”想い”のスパイス。
これがうまく融合して、アーキテクトとしての活躍があるのです。
ーーシステム開発に”アーキテクチャー”が求められるワケ
システムは開発して終わりではありません。リリースされた後、長い期間運用し安定稼働を目指す必要があります。世の中で”アーキテクチャー”という言葉が独り歩きしてしまっている感は否めないですが、そこが落とし穴になりかねません。
システム開発でアーキテクチャー設計をしないということはあまり無いでしょう。ではアーキテクチャーとは何でしょうか?
矢野氏曰く、アーキテクチャーで最重要なのは、技術の「目利き」とのことです。どの技術をどのような構成で構築するか?言葉では単純かもしれないですが、この「目利き」がうまくいっていないと、以下のような問題が簡単に発生します。
・アーキテクチャー不備による、システム開発案件のデスマーチ化
・リリース後、採用した技術に脆弱性が見つかり、システム見直し・刷新の発生
・リリース後、採用した技術知見者が世の中に少なく、誰もわからない状態 等
システム開発段階・システムリリース後含めてシステム会社・エンドユーザー含めて大ダメージを受けてしまいます。それを防ぐためにも、アーキテクトは単に目の前の”情報”や”顧客意思”に惑わされることなく、冷静に技術の目利きを行うことで、5年後・10年後の世界を見据えたアーキテクチャー設計を行う必要があります。
だからこそ、システム開発には正しいアーキテクチャー設計が求められます。ただ、残念なことに日本国内で正しいアーキテクチャー設計ができる人材はまだまだごくわずかです。
ーー何故アーキテクトが国内で育ちきっていないのか
これは、アーキテクトとしての能力が、すぐに身につけることができるものではなく、積み重ねが重要だからいうことがあげられます。
まずそもそも技術の目利きをするうえでは、基礎技術は必要不可欠です。基礎技術といっても、マネジメントスキルや設計スキル、プログラミングスキルといった切り出したものではなく、システム開発における全てのスキルが必要です。
国内でも、企業によって業務棲み分けが盛んで、上流フェーズに特化していたり開発フェーズがメインであったり、保守がメインであったり、企業として色が出ている部分が多いのが現状です。だからこそ、そもそもの「基礎技術」を1社で本質的に身につけることが難しく、アーキテクトが育ちきらない原因の一つとなっています。
基礎技術を身に着けても、その後に圧倒的な知識量が必要になってきます。矢野氏も、アーキテクトを目指す前も今も技術知見習得には糸目をつけず、ひたすら情報をインプットしています。
常にアンテナを張り巡らせながら、アーキテクチャーまわりの国内・海外問わず書籍やブログを読み漁り、書店で自身の知らない本が無いくらいまで読んでいた過去があります。その当時は、今まで以上に業界全体に正解が無かった時代なので、何が正しいのかさえ自身で判断する力も求められました。
また、アーキテクトとして正しい判断をするには、新しい技術だけでなく、古い技術(現在顧客が利用しているシステム環境技術)も把握しておかなければなりません。
総合的に、短期間で身につけることが難しい能力なのです。
ーーアーキテクチャー設計で最も重要な「技術の目利き」とは
シンプルに「5年後・10年後でも途絶えていない技術を採用する」ことだと矢野氏は語ります。ただ、これが難しいことです。
矢野氏は、この目利きをする際に、利用を検討している「技術」の生産者のバックボーンや思想、その技術の根底で使われている技術など、徹底して背景を理解したうえで、あとは培ってきた経験則で目利きをしているとのことです。
あとは、技術好きで勉強熱心な担当者が使いたがる技術ほど冷静になるようにしています。技術好きな方は色々本を読み漁っており、インプットが豊富で”最先端技術”に明るくなります。そのため、その「技術」を夢や希望をいただいて使いたがることも多いですが、それこそが重要な落とし穴になるケースも多いようです。
本当に「5年後・10年後でも途絶えていない技術」なのか?という観点は勿論、採用検討している顧客やシステムに本当にマッチするのか、実現可能な技術なのか、かなり俯瞰して幅広い知識をもとに目利きしていく必要があります。
そのため、実際に目利きをする中で、顧客の意思を方向展開させることも多いのですが、それだけ重要なポジションだからこそ、「常に」顧客から必要とされています。
ーーアーキテクトメリット
・人材不足により、どこからでも求められる市場価値を身に付けることが可能
・技術を幅広く・深く追求することができるため、技術好きには堪らない
・アーキテクトとしての地位が確立できれば、必要不可欠な技術調査も仕事の一部となる
・自身が携わった案件は、システム「全体」を自らが創り上げたと胸を張って言える(いちエンジニアとしてはシステムの中でも1機能を実装するケースが多いため。)
ーーGSIでアーキテクトとして成長するには
実はGSIはアーキテクトを目指す上で最適な環境でもあります。なぜならGSIはシステム開発全体に対して案件参画していることが多く、最も重要な「基礎技術」を1社で身につけることができる会社だからです。
エンジニアの意思として、「今は、開発がやりたい!」とか「保守は嫌だ!」という声を聞くこともありますが、全てのフェーズで大切な意味合いがあります。開発方法論も設計手法も様々で、運用フェーズが分かっていないと将来を見据えたアーキテクチャー設計なんてできる訳がありません。そのため、アーキテクトを目指すには、様々な案件に身を委ね経験値を積み上げていくことが一番の近道です。
幅広く全ての工程を経験さえすれば基礎は出来上がっていきますし、GSIは”想い”を大切にする会社なので、意思さえあれば実現することもできるはずです。
GSI以外の会社であれば、事業領域的にどうしても携わることが難しいフェーズがでてきてしまうことも多いことが現状です。
ーー最後に
GSIでは意思さえあれば、いつか必ずアーキテクトになれます。今なら矢野氏に弟子入りすることも可能です。始まりは小さな一歩から始まります。
アーキテクトに興味が少しでもあるエンジニアの方は是非一度気軽に応募してみてください。