世間には食べ方がわからない料理がたくさん存在します。
身近で一番遭遇率が高いのが結婚式ですよね。テーブルマナーすらおろそかな人たちの前に現れた初めて見る、そして高貴な、さらにとてつもなく美味しそうな食べ方がわからない料理が襲い掛かってきます。
一番の強敵だったのが、友達の結婚式で牛ステーキの上にフォワグラが乗っている料理です。それが現れるまでもずっとテーブルマナーや食べ方がわからぬものと熾烈な戦いを繰り広げてきたのですが、このステーキは別格でした。確かにめちゃくちゃ美味しそうなのですが、シンプルゆえにどうやって食べればよいのかが分かりませんでした。
どうすれば食べれるのだろう。先に何を食べればよいのだろうか。周りを見渡してみたところ、同じテーブルの新郎の友人達もナイフとフォークを握りしめて固まっていました。オワタ\(^o^)/。最後の希望の先ほどからいい感じに食べていた右隣の人をみたところ、なんとナイフとフォークを器用に使いこなし、ステーキとフォワグラを一口大にカットし、一緒に食べてるではありませんか。あ、一緒に食べてもいいんだ!そうやって食べるものなんだ!とみんな即座に真似して食べ始めました。とてつもなく美味でした。ミスター味っ子みたいなリアクションをしたかった。
結婚式場は各テーブルに説明書を置いてほしい。赤本とか昔のゲームの攻略本とか『完全爆弾解除マニュアル:Keep Talking and Nobody Explodes』の紙のマニュアルみたいな分厚いやつが欲しい。PDFとかいらない。直感でページを捲れるやつがいい。もっと贅沢をいうなら1席に一人コンシェルジュを配置して欲しい。ずっと質問し続けたい。異世界転生なら肩に助言してくれる妖精がほしい。「この鯛のムニエルは皿の周りについてる黒いソースをつけながら食べるっピ!!!付け合わせの野菜はよこの緑のソースを付けると絶品だっピ!!」つって教えてほしい。
さて、本題なのですが、久しぶりにわからない食べ物に出会いました。出会ったというか、再会ですね。
ハンバーガーです。マクドナルドとかじゃなくて、真ん中に串をさして自立させてお出しされるタイプの本場のデカいやつです。あれどうやって食べるんすか?デカすぎて頬張れないじゃん。結局ナイフとフォークで食べるものという認識で今まで生きてきました。つってもどうやってナイフで切るのか正解がわからないので毎回パーツごとに解体して食べてます。そんな経験を完全に忘れてハンバーガーショップに入店したのです。
お昼に同僚が「近くにうまそうなハンバーガーショップがあったので一緒に行きましょう!!」と誘ってくれたら行くでしょ。わーいでっかいハンバーガー久しぶりだーつって注文しました。注文後にだんだん不安になってきました。あれってどうやって食べるんだっけ?と。メニューみても書いてないし、テーブルに分厚い説明書もないし、肩に妖精もいないし。仮にいたとして、妖精は決して目を合わせずに無言になってたと思う。「ねえ、教えてよ。」「・・・・・。」 「ねえってば!!」「・・・・・。」「どうやって食べればいいの??」「・・・・・・・・。」 「おい!!」 「 」
違う席の人をみたらハンバーガーを紙袋に入れて頬張ってるのを見かけました。おいしそう。あのでっかい袋に入れて食べるんだ、、、と来るまで周りをみて学習していました。あの袋はバーガー袋っていう名前らしいです。妖精も得意げに「あれだよ!あの袋に入れて食べるんだっピ!!え、知らなかったの??プークスクス」とか言いそう。ぶっ飛ばしてえ。
そしてお出しされたハンバーガーはこちら!!
でっか!!!!
もう縦のサイズが口の大きさをだいぶはみ出してるじゃん!!絶対に頬張れないよ!!!!妖精はもう後ろ向いてずっと天井の隅眺めて黙ってる。おい目を合わせろよ。
ちなみにナイフとフォークはテーブルに常備されていませんでした。たぶん言ったら持ってきてくれると思うし、もっと言うと店員さんに食べ方を聞けばよかったかもしれない。しかし焦ってそんなこと考えられなかった。どうしよっかなと思考停止寸前のところ、同僚がすっと串を抜いて手際よく袋に入れて食べてるじゃないですか。こちらも見様見真似で袋に入れてみたところ、思った以上に袋とバーガーがフィットしてくれました。
それが上記の写真です。通常形態の写真を撮り忘れましたすみません。
これからどうするって?もうかぶりつくしかないじゃん。人目を気にせずかぶりつくのみ。バンズと一枚の肉にしか噛みつけませんでしたが、もう行くしかない。行けるところまで行くのみ。じゃないと食べられないもん。下の段を食べる時はどうするかって?もうバーガーに顔こすりつけながらですよ。正解はわからない。顔面で受けて貪るのみ。
ハンバーガーは顔面で食べるもの。そう学びました。
同僚チラ見したら本体を回転させて場所を変えながら食べてました。なるほど回転させながら食べやすいところを探してるって訳だ。え、こちらの状況ですか?もう回転できないくらい袋の角にハンバーガーが押し込まれてます。しかしそんなこと関係ない。それでも何とかして回転させて食べやすいところを探すのみ。じゃないとずっとハンバーガーと顔面はキスしてままになっちゃうんすよ。
そんなこんなで食べ終わった・・・顔面で受けきってみせました。スパーリングしてたみたいな気分でしたけどハンバーガーはおいしかったです。妖精は解雇しました。懲戒。
ちなみにこの記事をGeminiに感想を求めたところ、「バーガー袋の正しい装備の仕方」を教えてくれました。次の戦いのため、そしてこの記事を読んでる皆様のために共有いたします。「攻略本」の1ページとしてお使いください。
巨大ハンバーガー攻略マニュアル:Ver. 1.0
- 「串(ピック)」は抜かない 袋に入れるまでは、あの串がバーガーの背骨です。抜くと一気に地層が崩落します。
- 袋を「L字」に開いて迎え入れる 袋の角を自分の方に向け、大きく口を開けてバーガーをスライドインさせます。
- 「プレス」という名の儀式 袋に入れた後、上から手のひらで**「グーッ」と圧縮**します。これが最重要です。バンズの弾力を殺し、一口で全レイヤー(具材)を噛み切れる厚さまで物理的にわからせます。
- 串を抜き、袋の端を整える ここで初めて串を抜きます。袋の余った部分は内側に折り込むと、ソースが漏れにくく、かつ「顔面へのキス」を最小限に抑えられます。
- 「中心」ではなく「角」から攻める 同僚の方がやっていた「回転」はこれですね。円の正面から行くと鼻にソースがつきますが、少し斜めから攻略すると、顔の汚れを抑えつつ全パーツを均等に摂取できます。
ありがとうGemini先生。
食ってトライ&エラーの繰り返しですよね。失敗も成功もやってみなくてはわからないこと。未知の料理もどうやって食べればいいか、最大限においしく食べるにはどうすればいいかのか?これは本当に正解なのかを試行錯誤して成長していく。人生ですね。でかいハンバーガーは人生。これが私の生きる道なんです。
もう全然オチが見えてこなくなったので終わります。疲れた。
以上、よろしくお願いいたします。