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funaku5期目!

株式会社funakuは1~12月が期になっているので、2024年1月から5期目がスタートしました。そして1月29日は創立記念日、丸4年経って5年目に突入しています。

1.funaku4期目は何をやっていた?

4期が始まるときに、企業として中長期の成長を目指していくという方針を固めました。創業から3年くらい、yusukeとyatsu君と2人でバリバリ働いて、小さいけど安定的でかつ利益率の高いビジネスの基盤ができていました。しかしながら、利益は出るけど、世の中へのインパクトはすんごい小さい。実はコロナ禍でもいろいろとチャレンジはしていて、医療機関と連携して経済的困窮を抱える方への直接的な寄付スキームをつくろうとか、やってはみたんだけども、零細コンサル会社のままでは信頼・信用がなくて前に進めないことが多いと分かりました。それと、解決策の届け方が大切で、どこかに寄付するとかではなく、必要な人に届き切るまで責任を持って最後まで届けていく、というとても手間のかかる部分が大切なのだとも学びました。そのためにはもっと事業や組織を大きくして、自社が採れる選択肢を増やしていくべきだと思ったんです。

マリンゲート塩釜から見る海

2.4期はどんな感じだった?

5期初めの段階で正社員7名、インターン4名、業務委託1名の体制になっています。当初はなんでもコンサルから始めた事業も、新規事業の伴走型支援が中心になったり、インタビューを主としたリサーチ事業が好調だったり、2023年5月からはシステム開発の組織も立ち上げました。売上高は現メンバーで月商8~10Mのペースまできていて、自力で資金を回しながら次の採用につなげることもできつつあります。正社員は現時点でコンサル4名、エンジニア3名の内訳ですが、エンジニアは既に入社が決まっている方もいたり、年4名くらいのペースで増えていく予定にしています。

社会課題解決事業の方も進みました。最終的に地域の課題解決につなげるためのアクションとして、直接的に地域の課題解決に資する活動を優先しました。多くの事実に触れ、現状をしっかりと理解することを通じて、共に活動する人たちの気持ちに踏み込んで寄り添う必要があると考えたからです。

具体的には、子ども食堂と傾聴ボランティアに大きく分かれます。前者はyusukeが仮設住宅から災害公営住宅に至るまで足繁く通っていた清水沢地域で子どもカフェを運営しているえぜるプロジェクトと2023年4月からご一緒しています。毎週月曜開催で平均して30名程度の子どもが参加、人形劇などの大きなイベントの際は90人くらい集まったりします。2023年11月からは塩釜市内で唯一子ども食堂が無かった地域にfunakuのインターン生主体で「がまっこ食堂」を立ち上げました。レクリエーションしたり、市内の飲食店から出前したお弁当を子どもたちと一緒に食べたり、月1ペースで活動しています。
傾聴ボランティアは、傾聴ボランティア塩釜さんと独居老人が多い塩釜エリアで引きこもりがちな高齢者に外出と会話の機会を提供して傾聴させてもらう活動をさせてもらって9か月経ちます。他にも仙台傾聴の会様とは1対1で深い悩みを打ち明けていただき、個人に寄り添う傾聴の場の提供をご一緒しています。これらの社会課題解決事業はfunakuが本業で得た利益を地域の団体や活動費に再投資することで継続的に実施することを狙ったものです。

創立記念日を家族でお祝い

3.5期はどんな感じ?

事業成長に向けて意思を持って舵を切って、少しずつですが踏み出せていると感じています。ただ、やりたい気持ちに対してfunakuで出せるインパクトが圧倒的に足りてない。期初のキックオフミーティングで掲げたスローガンは「できっこないをやらなくちゃ」です。yusukeの敬愛するサンボマスターの曲名から拝借しました、笑。これまでは良い意味で事業も組織もフットワークを重視して目標を定めることよりも、今や目の前のことを大切にしながら活動してきました。ただ、5期目からはfunakuとして意思を持って事業や組織を創っていくことにチャレンジしています。

5期末の状態として、月商で12Mペースまで引き上げて、組織としても人物ベースで採用決めますができれば正社員+5にしていきたい。新規事業開発を中心とした伴走型支援のサービスに加え、取得できる一次情報の深さとそこからの示唆だしを売りにしたリサーチ事業を開始しています。システム開発の方は既に受注できている大型案件をしっかりとデリバリーしつつ、案件獲得の複線化・型化と優秀なエンジニアの採用と早期オンボーディング等、やることは盛りだくさんです。目まぐるしい変化でTodoに目がいきがちになるのですが、しっかりと目の前の顧客に向き合いながら事業を積み重ねていくこと、成果によって顧客との信頼関係を築いていくことを大切にしていきたいです。

社会課題解決事業はいろいろな活動ができてきたおかげで、少しずつですが地域課題に対する解像度が上がってきているのを感じています。5期目は課題解決に向けてシフトする年にしたいです。これまで積み上げてきた活動をしっかりと継続・強化していきながら、既に何個か考えているのあるけども「うわぁー、これはfunakuでしかできないわ」というようなユニークで自分たちらしい解決策のアプローチをとっていきたいと思っています。決して解決する側というスタンスではなく、自分たち自身が地域にどっぷりとつかって同じ方向を見て一緒に解決していきましょうというスタンスを引き続き大切にしていきたいなと。

志波彦神社・鹽竈神社からの景色

4.意気込み!

先日、楽しい飲み会がありました。100周年を迎えた企業様のビジョン策定プロジェクトの打ち上げです。長期にわたって地域に根差した経営を体現されており、その根底には顧客だけではなく地域や従業員の家族を含む多くのステークホルダーに対する責任を全うする覚悟があったり、一方で将来予期される多様な環境変化に対して挑戦して持続的な企業成長を実現していこうとする意志が垣間見れました。

「たとえ明日、世界が終わりになろうとも、今日私はりんごの木を植える」というルターの言葉があります。日本では小説家の開高健も同じような言葉を好んで使っていたそうです。先人たちが現在まで紡いでくれたかけがえのない社会資産を、時代と共に変容させながら果実として育て・届けていく。100周年を迎えた企業様のプロジェクト支援を通じて改めて感じたことであり、funakuもそうありたいとしみじみ感じた機会でした。

個人的な話なのですが、今年は40歳になる節目で次の10年も色々考えたりしています。当面は売上高という結果を残して自社で取れる選択肢を広げていき、創出した利益を従業員や将来の仲間、社会課題解決事業に対して、丁寧に投資していく。これらの事業成長に資することを大きな意思と責任を持ってやり遂げたいです。地域の子どもたちと一瞬だけど一生心に残る時間を共有していきたいですし、お年寄りにはこれまでの人生を肯定して安心と感謝を届ける場を提供し続けたいです。夢物語に近いことかもしれませんが、自分の未熟さに情けなさを感じながらも、一緒にいてくれるメンバーと共に本気でめちゃくちゃ高い当事者意識を持って、これからの事業、組織づくりに取り組んでいきたいと心から思っている次第。というか、絶対やる、うん。

瑞巌寺の参道を歩く

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