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当社のオリジナルサービスであるストーリーファンディング「SPIN」。
SPINを作り上げたCEOのToshi Asabaの想いや、資金調達をせずにサービスを立ち上げた理由、そしてSPINの特徴など、様々なストーリーを4回に分けてお届けします♪
第1回目の「創業編」では、Freewillという組織を立ち上げた経緯、サービス開発に込めた想いなどをご紹介しました。第2回目となる今回は、自社サービス開発で実現したい世界や、開発時の苦労など「開発編」の物語をお届けします。ぜひ、お楽しみください!
―サービスを使うほど森の苗木が増えるSustainable eco Societyの仕組み
自社サービス開発で目指すのは、ビジネスと社会課題解決を両立させること。特に、気候変動や環境問題に関してだ。利益を追求するだけではビジネスは成り立たなくなる。利益(Profit)よりも恩恵(Benefit)を優先するサービスが必要だった。
更に、1つのサービスだけで事業を行うと、それなりの手数料を取らなければならずユーザーにその負担がかかる。そのため、ICT事業を主軸に、2019年には「SPIN」に加え「Vibes.Media」「FreewillFreespace」の3つのサービスを同時にリリースした。2021年にはもう1つエシカルオンラインマーケット「tells」が追加され、自社サービスは4つになる予定だ。
これらのサービスは相互に連動しており、無意識に地球貢献ができる循環経済である「Sustainable eco Society」の実現を目指している。
「Sustainable eco Society」とはサービスを使うほど森の苗木が増える仕組みのこと。簡単に言うと、お客様の失効したポイントを森の苗木や環境保全活動を行う団体に寄付するのだ。
日本はポイント大国と言われており、ほとんどの店舗やオンラインショップで買い物にポイントが発行されるようになっているが、通常このポイントは失効すると企業に戻り、株主に配当される仕組みになっている。また、ポイントは次回の消費を生む目的で付与されるので、大量消費・大量生産へとつながっている。
Sustainable eco Societyの仕組みの中では、失効したポイントは環境問題の解決に役立つようになる。また、その流れは透明性と追跡性が担保され、どこにポイントが流れたのかが「見える化」される。
仕組みはこうなっている。ブロックチェーンをベースとしたコイン(ポイント)がサービスを使うと還元される。このコインはサービスの中で利用できるが、1か月で失効する期間限定のコインだ。このコインが失効すると、森の苗木に寄付される。ブロックチェーン上に流れがすべて書き込まれているので、改ざんや不正はできず、透明性と追跡性が担保されるというわけだ。
―海外ベンダーとのやり取りやチーム崩壊危機を乗り越えて
(Ukraine 2019.11)
ブロックチェーンはインターネットに継ぐ人類の大発明と言える。
だが、このブロックチェーンを使ったサービスの開発や運用はまだ日本国内でも事例が非常に少ない。
ブロックチェーンエンジニアの数も少なく、日本国内でサービスを開発するとなると莫大な費用がかかる。
そこで、Freewillは開発パートナー企業を海外で探すことにした。実は海外の方がブロックチェーンのサービス開発は進んでいる。各国を周って最終的に開発を共に行うパートナーとなったのはウクライナの会社だった。当然やり取りはすべて英語。Freewill側のエンジニアもブロックチェーンのサービス開発は初めてだったので、資格の勉強や海外の大学のカリキュラムを受講するなど必死に勉強をしながら、設計と開発を進めた。
途中、バグが出たり、社内の開発チームがあまりの難しさに退職者が続出したりといったトラブルが多々あった。しかし、代表のToshi Asabaの考えを信じ、このサービスの意義を信じ、開発を続けたリーダーがいた。それがトルコから来たMetだった。本来はデザイナーだった彼が、ブロックチェーンの勉強をし、現在サービス開発の全責任者となってチームを牽引しているのだ。彼がいなければこのサービスは形にできなかったとAsabaは言う。
ミッションやFreewillの考え方に惹かれ、世界中から人が集まって、 今のサービスチームが出来上がっている。
日本を飛び越え、様々な人たちの「Freewill(自由意志)」が集い、形作られていったサービスの数々。
これからの未来を見据え、具体的にどんな機能が搭載されているのか、
次回「特徴編」にてそのストーリーをお届けします。お楽しみに!