皆さん、こんにちは。谷崎です。

4月になり、就職活動中の皆さんは面接の機会も増えているのではないでしょうか。

「自己紹介」「志望動機」「ガクチカ」など、面接に備えて準備することは沢山あるかと思います。

しかし、しっかりと準備したつもりでも、面接官が知りたいと思っていることが伝えられなければ意味がありません。

そこで、実際に面接を行っている私が、面接中にどのような点を重視しているかということを少しだけお伝えしていきたいと思います。

面接官が知りたいこと

面接において一番重視していることは、「その人の人物像を知る」ということです。

新卒は、中途採用とは異なり、その職種に対するスキルがあるかどうかを見ているわけではありません。

スキルよりも、どんな人物なのか、どんなスタンスで仕事に取り組んでくれそうか、という点を見ています。

そもそも、スキルはフィールドごとに求められるものが変わるものであるため、学生のうちにある分野で優秀なスキルを身に着けたとしても、そのスキルが社会人になってそのまま活かせるとは限りません。

部活動の大会で一番になったから、会社でも売り上げ一位を取れるような人材です、とアピールするのは少し無理があるでしょう。

しかし、部活動にどのような思いを持って、どのような工夫をしたのか、という「成果」よりも「行動」やスタンスを伝えることができれば、その人が仕事にどのように取り組む人なのかということが伝わり、自己PRになります。

新卒の就職活動でアピールすべきは、スキルではなくスタンスなのです。

こんな「ガクチカ」は要注意

「ガクチカ」、つまり学生の頃に力を入れて取り組んだことは人物像を伝える上で大切ですが、多くの人が勘違いをしている点があります。

それは、やったことを並べるだけになっているという点です。

私は面接の中で、やったことよりも、その背景を集中して聞きます。

なぜなら、先ほどお伝えしたようなその人のスタンスを知るには、やったことよりもその背景にある動機や考え方が重要な鍵となるからです。

面接をやっていても「やったこと」を詳しく話せる人は多くいますが、「なぜそれをやったのか」「やってみてどう感じたか」まで話せる人は意外と少ないです。

華やかな活動や結果のことだけを「ガクチカ」と捉えてしまうと、自分にはアピールできるものが無い、と悩む方もいるかもしれません。

そうではなく、勉強でもほかの活動でも、なぜ、どのように取り組んだのかということにフォーカスして考えていけば、誰にでもアピールできる点が見えてくるはずですし、人物像も伝わりやすくなります。

アピールという言葉は何かプラス面や誇れるポイントを伝えるイメージを持ちがちですが、本来の意味合いはあなた自身の人間的な魅力を伝えることなので、例えば、いろんな経験や失敗をしたエピソードもあなた自身を構成する人物像と捉えてほしいと思います。

コミュニケーション能力は面接でも大事

結果だけでなく、どのように考えて行動し、どう感じたか。

人物像を伝えるには、このような抽象的なことが大切であるとお伝えしてきました。

一方で、相手に伝わりやすいから、という理由で達成できたことや数字などの定量的な表現を意識している方も多いかもしれません。

もちろん客観的に伝わりやすいということは重要です。

ただ、先ほどもお伝えしたように、今まで成し遂げてきたことや結果だけで採用が決まるわけではないため、考えや想いを伝えることはそれ以上に重要になります。

そういった抽象的なことを伝える際に必要になるもの、同時にどんな仕事をする上でも重要なものは、コミュニケーション能力です。

話している内容はもちろん、ある程度のコミュニケーション能力があるか、という点も面接を通じて見ている部分なんです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「選考」という言葉のイメージから、周囲より優れた、即戦力のようなスキルが無いと採用されないのではないかと感じる方もいるかもしれませんが、あくまで大切なのはスタンスなのです。

自分はどんなスタンス、考え、想いを持っているのか。

まずは自分について考えてみることから始めてみるのはいかがでしょうか。

皆さんの就職活動が、悔いのないものとなるよう、応援しています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。良ければ、こちらのストーリーも読んでみて下さい。