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世界中のユーザーに、日本の文房具を届けたい
こんにちは!採用広報です。
今回ご紹介するのは”日本のモノを育み、世界を彩る”というforestのミッションをまさに体現している、海外事業部のメンバーたち。越境ECに取り組み、日本の魅力ある商品を世界中のユーザーに届けています。インタビューに登場するのは、SNSやクリエイティブ領域で「伝える力」を発揮しているヨースケさんとソニャさん。日々の業務や工夫を凝らして“日本の良いモノ”を発信することのリアルな面白さについて、語ってもらいました。
櫻井 洋輔(ヨースケ)兵庫県尼崎市と米国ニュージャージー州にルーツを持つ、英日バイリンガル。15歳からメディア運用を始め、爆発的なフォロワー数と広告収益を得てきたデジタルネイティブ世代の申し子。特技はそろばん(1級)、得意技は奥行きある低音ナレーション。日本の価値を世界に伝えることをライフワークとし、グローバルな視点から日々発信を続けている。
Sonya Liminata(ソニャ)インドネシア出身。日本の大学を卒業後、ECプラットフォームの構築・運用やデジタルマーケティング、商品撮影、SNS向けコンテンツ制作、映像編集、コピーライティングなど多岐にわたる業務に携わる。トリリンガルという強みを活かし、常に吸収・成長を続けるforestの“吸収モンスター”。趣味はアートやかぎ針編み。
世界に響く動画をどう生み出す?現場のリアルな工夫
── まずは、お二人の担当業務について教えてください。
ヨースケ:僕はforestの自社ECストアである「Shibuya Stationery Store」や国産スウェットブランドである「LOOPWHEELER」の越境マーケティングを担当しています。具体的には販売促進のための動画クリエイティブの制作やデジタル広告の運用を担当しています。動画制作では撮影と編集だけでなく、商品選定やコンテンツのブレインストーミングを行うなど企画業務にも携わっています。またデジタル広告運用については、GoogleやMetaを担当し、日々パフォーマンスをモニタリングしながら、外部からのフィードバックをもとに改善を重ねています。インフルエンサーとの連携や商品提供を含めたプロモーション活動も、重要な役割のひとつです。
ソニャ:私もヨースケと共に動画制作の業務に携わっています。違う部分としては「Shibuya Stationery Store」に加えて日本の伝統工芸品を扱う自社ECストア「omakase」のマーケティングも担当しています。ブログ記事やニュースレター、Instagram投稿のプランニングを行い、最近はマーケティングカレンダーの設計にも取り組んでいます。
ヨースケ:SNS用の動画撮影に関しては、週に2日午後をまるまる撮影に費やしています。最近は効率よく、できるだけまとめてやる方針に変わってきましたが、最低でも1週間に2-3グッズ、1商品につき2種類の動画を作成しています。1つめは機能面や商品の特徴を伝えるための動画、2つめはよりクリエイティブなコンテンツとして、面白要素を取り入れたり他の商品と組み合わせて撮影したり、魅力が伝わるような動画作りを行っています。
── 日本向けとは異なる難しさもあるかと思いますが、越境ECならではの工夫はありますか?
ソニャ:まず、時期に合わせたキャンペーンを打つにも、国ごとにトレンドや祝日のタイミングが異なるため、投稿スケジュールや訴求ポイントには注意が必要です。たとえば“父の日”ひとつをとっても、国によって日付が違います。
また、商品の機能面を紹介する動画を制作する際も、日本では当たり前とされる特徴が、海外ではどれほど価値を持つのかを慎重に議論します。たとえば、紙の質感にこだわって開発されたノートが「毎日を心地よく過ごせるように」という日本らしいコンセプトに基づいていても、それが海外のユーザーに響くかどうかは別問題です。こうした視点を踏まえながら、商品選定の段階からチームで議論を重ね、動画の訴求ポイントを丁寧に探っていきます。
ヨースケ:ノートやペンなどの使い方やこだわりも、文化によって異なるので、日本の文房具の特徴がそのまま海外で響くとは限りません。都度訴求ポイントを探り、どう伝えるかを工夫しています。そもそもノートというものを海外では使用するのか、という部分まで考え抜いてコンセプトを採用しています。
「これがバズるの?」思いもよらぬ反響とおもしろさ
── 特に印象に残っている投稿や、うれしかった反響はありますか?
ヨースケ:食品サンプルのキーホルダーを紹介した動画が、Instagramで大きな反響を呼びました。商品自体は、日本の感覚で捉えると少し高価で、正直“これは売れないかも”と思っていましたが、結果的に多くの購入につながりました。珍しさとキャッチーさが受けたんでしょうね。純粋に嬉しかったです。
▶︎ 食品サンプルキーホルダーの投稿はこちら(Instagram)
ソニャ:ガラスペンの投稿も好評でしたね。書き心地や見た目の美しさなど、視覚的な魅力が動画でしっかり伝わったんだと思います。
ソニャ:カスタマーには2パターンあると思っていて、日本の機能美に共感してくれるタイプと”カワイイ”文化に惹かれる人。両方に訴求ができるようなブランドに育てていきたいと考えています。
ヨースケ:日本で購入するよりは送料もかかってしまうので少し割高にはなりますが、それでも売れていく面白さがあります。実際、ペン一つとっても日本製品は魅力的だと自負していますし、機能の一つ一つが考え抜かれていて、職人愛がある。そこを伝えていきたいですし、本当にやりがいを感じています。
ソニャ:forestには商品選定の段階からチームでディスカッションできる土壌があり、とてもやりやすいと感じています。また、クリエイティブも数値的にチームできちんとフィードバックし、次の制作に活かしています。新しいチャレンジもとても提案しやすい環境が整っています。
動画制作の裏側と、forestらしいクリエイティブとは?
── 動画制作はどのような流れで進めているのでしょうか?
ヨースケ:まずはマーケティングチームでブレインストーミングし、季節やプロモーションに合わせて商品を選定します。どういう動画にするかもそこで話し合われます。トレンド動画も参考にしながら撮影と編集を進めていますが、TikTokやInstagramでオーガニックリーチをもっと増やすのが次の目標でもあります。
── forestらしさを出すために意識していることはありますか?
ヨースケ:まだ試行錯誤の段階ですが、現在は社内でインフルエンサーの育成にも取り組んでいます(笑)。「渋谷発」という世界観を大切にしながら、親しみやすさやストーリー性を前面に出したコンテンツ作りを模索中です。日本にいると気づきにくいですが、世界的に見れば“渋谷で働いている”ということ自体が一つのアイコンになると感じています。「Shibuya Stationery Store」では、そうした視点を意識してコンテンツ制作を行っています。“らしさ”の定義はまだ発展途上ですが、今後さらに磨いていきたいと思っています。
ソニャ:将来的には、海外メディアでのPRにも挑戦していきたいと考えています。「Shibuya Stationery Store」や「omakase」といった自社ECストア自体が、海外メディアに取り上げられるような存在に育てたいですし、それだけの価値があると自負しています。また個人的には、日本のコスメやメイク文化も本当に素晴らしいと思っていて、いずれはその領域にもチャレンジしてみたいです。
ヨースケ:観光で日本を訪れた人たちが、渋谷でのショッピングやファッションスナップをSNSで発信しているのをよく目にします。日本の商品は、そのユニークさやデザイン性が海外の方にとって魅力的に映るようで、そこに価値を感じてくれるのが面白いですね。動画を作る立場としても、その“違い”をどう伝えるかを日々試行錯誤するのは、とてもやりがいがあります。
マーケティングは“価値”を運ぶ仕事
ソニャ:マーケティングには、本当に大きな力があると思います。どれだけ良い商品でも、届けられなければ意味がないし、売れなければ価値として認識されません。そこにこそ、マーケティングの醍醐味と難しさの両方が詰まっています。だからこそ、これからも戦略と表現力を磨きながら、世界中のユーザーとつながっていきたい。マーケティングには、無限の可能性があると感じています。
ヨースケ:広告やSNSの世界では、“たった1ワード”で結果が大きく変わることがあります。自分が意図していなかった投稿が売上につながったり、たった一言を変えるだけでクリック数が大きく伸びたり。そうした変化が数字として見えるのは、本当に面白いですね。小さな工夫の積み重ねが、確かな成果につながる手応えがあります。
── 最後に越境チームに向いている人、迎えたいのはどんな人物でしょう
ソニャ:マーケティングは常にトレンドを把握しておく必要があるので、世の中の動きに敏感で、情報をキャッチすること自体を楽しめる人が向いていると思います。ときには、自分自身では魅力を感じにくい商品を扱うこともあるかもしれませんが、それでも世界のどこかには確かなニーズがあるはず。どんな商品にも価値や魅力を見出せる、前向きで柔軟な思考を持った方と一緒に働けたら嬉しいですね。ぜひ、そんな仲間に出会いたいです。
「Shibuya Stationary Store」Instagram