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「webコネクトって何ですか?」 ~(後編)つなげれば、見える。~

こんにちは。経営企画室の伊藤です。
先日の「webコネクトって何ですか?」 ~(前編)フォルシアだからこそ実現できた旅行業界向けSaaSプロダクト~』に引き続き、今回は後編、webコネクトは今後どのような世界観を目指しているのか伺いました。

webコネクトについて教えてくれた社員プロフィール


旅行プラットフォーム部 開発部長 田中 謙次(たなか・けんじ)
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2013年 キャリア入社
OA機器メーカーにてwebシステムの研究開発職に従事。事業化を経験し、技術とビジネスの両方がわかるエンジニアを目指し2013年にフォルシアへ入社。フルスタックエンジニアとして旅行会社や福利厚生旅行会社のシステム開発を担当。
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※所属は2022年11月現在のものとなります

前編に引き続き、開発部長にインタビュー。それではさっそく聞いていきます!

webコネクトの完成形のイメージとは...?

―― webコネクトは、お客様が必要な機能を選択しながらバージョンアップさせることができるプロダクトであると理解できましたが、今後どのように機能を追加していくのでしょうか?

それぞれのお客様の実現したいことに耳を傾け、導入できる機能を増やしていくことを考えています。個別の要望に最適化するのではなく、なるべく汎用的な仕組みとして提供したいと思います。また、要望に応えるだけでなく、ニーズを先読みし機能を先行して開発し、提案できるような流れにもしていきたいと考えています。

非旅行業界でも低コスト・短期間で旅行業へ参入できる未来へ

―― webコネクトの展開先として、旅行業以外の業界への展開も視野に入れているのでしょうか?

いわゆる旅行業を生業にされている企業には限りはありますが、これから旅行業界に乗り出そうと考えている企業や、旅行と親和性の高い特色のあるコンテンツを持っている企業は結構あると考えています。webコネクトを活用すれば、そういった今まで旅行商品を扱っていなかったメディアや交通キャリアなどが低コスト、短期間で旅行業へ参入することをお手伝いできるのではないかと考えています。

それだけを単体で売っても価値を発揮させづらい商材に対して、何か色を出して販売できないかと考える企業は多く、ダイナミックパッケージという販売形態も、単純に飛行機の公示運賃のチケットと宿泊施設の料金を足して売っているわけではなく、それらを組み合わせ旅行企画商品として販売することにより、価格的にも内容的にも魅力ある商品としてユーザーに提供できるものです。企画性の高い商品を作成し提供することで、各社が差別化を図ることができます。

宿泊施設は、OTA( Online Travel Agent:インターネット上だけで取引を行う旅行会社)の台頭やサイトコントローラー(複数の販売先に対して、客室在庫やプランの販売価格、宿泊者の予約情報等をまとめて管理するシステム)の普及により価格は最適化され、仕入れによる差は少なくなってきたのではないかと思います。

一方で、着地型旅行商品と呼ばれているオプショナルツアーやチケットなど、まだまだ平準化が進んでいない旅行コンテンツもあります。自社で保有しているコンテンツだからこそ安く提供できる、在庫を潤沢に持っているなどの特色を活かして商品を造っていくという発想は、旅行会社だけが考えているものではありません。鉄道会社の大どころはすでに旅行会社をグループ会社等で運営していますが、船舶運営会社であったり、同じような発想で集客拡大のために旅行と絡めたサービスの提供を検討している企業はたくさんあります。

例えば、地方のテーマパークに人を呼び込むために、航空券とホテルを組み合わせてセットで売っていくというのもそういった発想ですが、このような売り方をしたいと思っても、セットにしてオンラインで販売していくという実績がないことが多くあります。


眠っている魅力あるコンテンツと、オンライン販売がこなれてきている商材とを組み合わせて魅力づけしていくというのが狙っていきたいことかと思いますが、そこでシステム面がハードルになる。なので、webコネクトの他の業界への展開という点については、まずはその「旅行関連業界」へ向けて、鉄道会社だけ、テーマパーク運営会社だけで、旅行サービスの提供が完結するような仕組みをつくっていくことが活用の場の拡大になっていくと思います。

そのためには、まずは中堅旅行会社や大手旅行会社といった企業にwebコネクトを導入いただき、その次の展開として、魅力的なコンテンツを持っているけれどDX化が進んでいない企業や、集客に課題感を感じていたり、価値を組み合わせることでビジネスを大きくしていきたいと考える企業へのwebコネクト提供ということが考えられるように思います。

webコネクト エンジニアから見た旅行業界の姿

―― システム面がハードルになりえる点をお話いただきましたが、旅行業界のDX化についてどのような印象でしょうか?

まさに昨今、アナログだった旅行業界が変わろうとしてるフェーズだと感じています。まず、なぜ旅行会社や旅行関連会社がフォルシアに相談してくるのかといったら、基本的には「web販売を強化したいから」です。

店舗の売上はやはり昨今の情勢を鑑み減少傾向だと思います。そういった状況下で、「店舗の売上を上げるため」のシステム投資をしようという方針にはならないものです。店舗の売上が落ちてきているのであれば、なおさら「オンライン上で販売が完結できるように」という方向性でのシステム投資が考えられます。そういう変化のフェーズを迎えていると思います。

―― それはコロナ禍に関係なくでしょうか?

コロナ以前からそういう動きがあり、withコロナの昨今、さらに加速したという印象です。こういったまさに過渡期であるタイミングでフォルシアをビジネスパートナーとして選んでいただいてるというのは、我々にとってはありがたいですね。

コロナ禍の収束が見えずらい昨今を鑑み、我々としても今まで通り時間とお金をかけて、じっくりサービス(システム)を作るというよりは、旅行業界は特殊な業界ではありつつも、業界内の各社の課題感はある程度共通なものがあるので、その特殊な要素をちゃんと汲み取ってシステムを構築していけば、顧客側としても安く早く使えるというメリットがあると思っています。フォルシアとしても、今までの受託開発というスタイルだけではなく、そういうニーズにも応えていけるよう、戦略立ててwebコネクトを推し進めています。

webコネクトの未来

―― webコネクトは今後どのように発展していくのでしょうか?

  • 外部接続できる素材をどんどん増やしていく
  • 導入コストを下げる一方で、webコネクトでできることを増やしていく
  • 旅行会社、そしてゆくゆくは旅行関連会社が自社ならではのサービスを提供していけるように、差別化ができるポイントを増やしていく

この3点がこれからwebコネクトが発展していくためにポイントとなって来ると考えています。

さきほども話題に出ましたが、まだまだ世の中には旅行と親和性があるけれどもオンライン上での販売ができていない、「つながっていない」部分はあります。レガシーな業界であっても、簡単にシステム化できるような仕組みを用意して、今まで流通していなかったところを簡単に流通できるようにしていく、「つなげていく」ということがwebコネクトで実現させていきたいことです。


不可能を可能にするフォルシアエンジニア

―― そのために必要なモノ・コトは何でしょうか?

何も手を打たないと品質の問題で成長が鈍化するというシナリオが見えているので、機能追加と同時に設計の見直し、強い意思を持ってのリファクタリングも進めていく必要があると考えています。

機能追加を行って行くことで、ときには何かしらの矛盾が生じてしまうこともあります。お客様側としては、フォルシアが手を入れたことで不具合が生じるとなったらたまったものではありません。そういったことが起こらないようにするためにも、自分たちの責任でしっかりとした土台を築き、発展させていく。それがSaaSプロダクトをつくるうえでの大切な要素だと思っています。

また、顧客が何を求めているかのニーズを探っていく、それを抽象化し、さらに先読みしてプロダクトとして実装していく。webコネクトの発展のためには、これらが必要になってくると考えています。

最後に、これまでの機能開発においても、JR特有の契約形態の難しさであったり、料金計算の仕方であったり、「本当にこの機能は実現できるのだろうか...」と苦しい場面はありました。それらを実現させてきたのは、フォルシアエンジニアの「最後までやり切る力」や「複雑なロジックをしっかりと実装する力」。これはwebコネクトだから、受託開発だからというわけではなく、フォルシアエンジニアに共通してある強みだと思います。

後編:つなげれば、見える。

「webコネクト」の今後の展望についてのインタビュー後編、いかがでしたでしょうか?

検索システムの提供(受託開発)が主だったころのフォルシアのキャッチコピーは「見つからなければ、始まらない」、「見つけることから、始めよう」でした。そして、いま、これまでの知見・ノウハウを集結させ、「つなげれば、見える。」という想いでフォルシアはビジネスを紡いでいます。

見つけることができるようになれば、そこから新たな取り組みが始まり、取り組みが動き出せば、ばらばらのように見えたものに一連のつながりが見えてくる――

webコネクトの導入について詳しく話を聞きたい、webコネクトを一緒につくり上げていきたい等、興味関心をお持ちいただけましたら是非下記の「話を聞きに行きたい」よりご連絡ください。

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