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点と点がつながっていく感覚からインフラエンジニアの道へ、シンプルイズベストなシステムを構築するフォルシアの屋台骨

こんにちは。経営企画室の伊藤です。
フォルシアでは通年、積極的にキャリア採用を行っており、大手マスメディアや旅行会社、金融業界の出身者など様々なバックグラウンドをもった社員が活躍しています。

本日は、プログラマーからインフラエンジニアへ転身し、フォルシアの土台を支え続けるインフラエンジニア 伊藤頼正(いとう・よりまさ)さんのインタビューをご紹介します。(※所属、業務内容は取材時点の内容となります。)

現在編

現在のお仕事内容を教えてください。

フォルシアの技術基盤Spook®を用いて作られたプロダクト・サービスのインフラ設計、構築、運用を行っています。フォルシア社内のサービス開発者(プログラマー)、クラウドベンダーのエンジニアの方々と関わりながら仕事を進めています。

業務はクラウドが中心です。元々はフォルシアでもオンプレミス型でデータセンターを使っていたのですが、3年前に全てクラウドに切り替えました。これまでデータセンターを活用していたころは、ハードディスクが壊れるなどの障害対応時に現地に行って(フォルシア本社から歩いて行ける距離にありました)交換作業をするなどといったこともありましたが、いまは全てクラウド上なので全部リモート。現地へ行くということは一切なくなりました。

1日のスケジュールはだいたいこのような感じです。


これまでで一番やりがいがあったお仕事はどのようなものでしょうか?

まさに先ほど触れた、オンプレミスのシステムを全てクラウドサービスへ移行したことです。

クラウドサービスへの移行のきっかけは、建物の老朽化によりデータセンターがクローズすることになり、移転を求められたことでした。当初は都内の別のデータセンターへの移転を考えていたのですが、これが結構大変そうだなと...そこでクラウドサービスへの移行の話があがり、クラウド化に踏み切ることになりました。

結果的に、業務効率が全然変わってきているのでクラウド化したことが正解だったなと実感しています。データセンターのクローズがなければなかなか重い腰が上がらなかったと思うので、非常に良いタイミングで機会を得られたと思います。

業務効率が変わったとのことですが、働き方への変化はどれくらいあったのでしょうか?

オンプレミスだったときは、例えば、新しいサービスを立ち上げますというときに、まずインフラの設計をします。設計をしたら、今度はどういうサーバーが必要かスペックを調べる。それらを設計をしていって、ベンダーに見積依頼をして、見積取得、社内での申請、承認の取り付け、発注......ここまで大体3ヶ月ぐらいかかっていました。

そのあと、納品までに大体早くて1ヶ月。納品されたら、データセンター現地に行き、ダンボールを開け、ラックに入れ、OSを入れ、ネットワークケーブルをつなぎ、電源ケーブルをつなぐ......といった作業が発生していました。

クラウド化した今は、これらは一切ありません。「~~~なサーバーが欲しい」というリクエストが来たら、その場でブラウザをポチポチすれば、もう数十秒で出来上がります。現地に行く行かないということも含め、働き方は全然違いますし、効率で言ったらもう段違いです。

なかなか重い腰が上がらなかったとのことですが、やはり効率化できるとわかっていても切り替え作業は大変なものなのでしょうか?

結果的に、3年前のオンプレミスからクラウドサービスへの移行は難しいものではなかったのですが、前職で、オンプレミスからオンプレミス、物理的なデータセンターの移設を何回か経験し、これが非常に大変なものだったので身構えてしまっていたきらいがありました。

また、個人的にはクラウドサービスへ移行したほうが良いという想いはあったものの、元々オンプレミスをずっと使ってる人からすると、所有物がなくなってしまうことへの寂しさもありました。あとは、やはり使ったことがなく未知の領域だったので、そこに対する恐怖というか、どんなものかという不安もありました。

元々は、技術的な面でオンプレミスでないといけない理由がありオンプレミスにこだわっていたのですが、大前提となる「オンプレミスでないといけない理由」部分を見直す決断をしたところから一気にクラウド化への流れができました。顧客側からのRFPもいまではクラウド前提で要件が出てきていますし、フォルシアがクラウドサービスへ移行した3年前という時期が顧客側でもクラウドシフトが盛んな時期でした。

今になって思えば、クラウド化しておいて良かったと感じますし、全然肩肘張ってやるようなことではなかったなと感じますね。

あと大変だったことといえば、その後のキャッチアップです。
今回初めてクラウドに移設するという行動に移ったわけですが、今まで勉強は積み重ねてきており、AWSの資格の勉強もしていたので、ある程度知識があったのですが、それでも実際に使ってみると大変だなと......

一度覚えた事も、サービス内容の更新や更に便利な新しいサービスのリリースが次々あり、直ぐに古い情報になってしまうため、日々の継続的な最新情報のキャッチアップが欠かせません。

そんなストーリーがあり、いまのクラウド環境があるのですね!それでは、働く上で大切にされていることを教えてください。

新しい技術、サービスを利用してシンプルで効率の良いシステムを構築し、運用の手間を最小限にする事です。また、プログラマーの方々が苦手なサーバ、ストレージ、ネットワークの設計をスムーズにサポートする事です。

システムは複雑にしようと思えばいくらでも複雑にできてしまうものですが、一番気にしていることは、何かトラブルが起きた際の対応です。複雑すぎるとトラブルシュートできなくなってしまうので、どこがどうなっていて、こうだからここで障害が起きているのかな......ということがぱっとわかるような、シンプルな仕組みにしたいと思いながら設計しています。

複雑化の要因というのは、あとから機能追加の要望がたくさんでてきてしまうことだったりするのですが、最初に良い設計をするとみんなが困らないものが作り上げられますし、AWSだとすでにベストプラクティスというのが決まっているので、それに当てはまるように作っています。

あとは絵にかいて説明する、専門用語を使わないということも心がけています。
インフラエンジニアの中にも、サーバー、ストレージ、ネットワークなどいろんな役割があり、特に、難しいのがネットワーク設計の部分です。わたしはずっとサーバーエンジニアをしていて、ネットワークエンジニアをやったことがなく、これまでいろんなネットワークエンジニアの人と仕事をしてきましたが、内容を理解するのがとても大変でして......中にはすごくわかりやすく説明してくれる人もいて、そういう人たちは必ず絵に書いて説明してくれるんです。なのでわたしもできるだけ絵を書いて説明するようにしています。

また、ネットワークの専門用語を使って話すと、わかっているのかわかっていないのかよくわからない反応をされることが多いので、なるべくものすごく基本的な用語を使うようにもしてます。

これまで編

これまでずっとインフラエンジニアとしてキャリアを積まれていますが、もともとこの仕事に就こうと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?

新卒入社時はプログラマーとしてしばらくの間実務でプログラミングをやっていましたが、一時期インフラエンジニアに近しい仕事をしてたことがあったんです。そのときに、プログラマーとしてプログラミングをしていてよくわからなかった部分が、インフラの仕事をすると何か点と点がつながって線になったと感じるような経験が何回かありまして、そこから興味が出てきました。インフラやUnix、ネットワークシステムに興味を持ち勉強を始め、次第にプログラミング以上に興味を持ったという感じです。

今だと皆さんLinuxは一般的に使っていると思いますが、わたしが仕事をし始めた頃はLinuxを商用で利用することは今ほど多くはなかったんです。Linuxがまわりでちょっと話題になってきていたので、やってみたいと思いつつ、当時使っていたのはWindowsOSでした。なので、Linuxのインフラをやりたいと思い始めて転職をし、それを専門にやるにいたりました。

フォルシアを知ったきっかけはなんだったのでしょうか?

何回か転職をしているのですが、フォルシアの前にいた会社は外資系の検索エンジンの開発をやっている会社でした。フォルシアのことは当時知らなかったのですが、日系で検索エンジンの開発をしている会社なんてあったのかという驚きとともに興味を持ち、入社したという感じですね。

フォルシアのインフラエンジニアと、これまでご経験された会社でのインフラエンジニアでの違いはありますか?

フォルシア以前の会社では大規模システムを大人数で管理する事が多く、システムの一部分を担当する事が多く、また、ルールも厳しく自由度が低いことが多かったんです。フォルシアでは多数の小規模システムをほぼ一人で管理しているため、システム全体の管理を担当しており、そのため自由度が高く、新しい技術を取り入れるための障壁も低いです。

クラウド化に踏み切ったときもそうでしたし、AWSの新しいサービスを使いたいとか、少し前だとAuroraを使いたいとか、Auroraのサーバーレスを使いたいとか......こういった声をあげるとすぐみなさん反応して、やりましょうとなっていきますね。

いままでいた会社だと、AWSを導入するとなっても実際に導入するまでにものすごく時間がかかったり、社内のルールで駄目だったりということが多かったんです。データベースもAuroraを使いましょうといっても即決できるような環境ではなかったので、そういうところがスピーディーにできるのはいいなぁと思いますね。Auroraの件は、1回のミーティングでぱっと決めて、すぐその日から動き出したのですが、そういうことはまずなかったですね。


未来編

それでは、今後取り組んでいきたいと思われることを教えてください。

次々にリリースされる新しいクラウドサービスのキャッチアップとその導入もしていきたいです。最近注目しているサービスは、AWS App Runnerのようなインフラ設計を容易にしてくれるサービスです。これを導入するとVPCの設計などが不要になるので、動かしたいアプリのDockerのイメージをポンと入れればできる感じですね。

インフラエンジニアとして一緒に働く仲間が増えていったら、新しい技術・サービスの検証、導入や運用・管理等の定型業務の徹底した自動化といった部分へもチャレンジしていきたいです。

未来の仲間へ

未来の仲間へメッセージをお願いします!

インフラに興味を持ち、クラウドサービスを利用してシステム設計、構築、運用全てに前向きな方に来ていただけたら嬉しいですね。向いているなと感じるのは、新しいことに興味があり、好奇心のある人かなと思います。新しいものがどんどんと出てきますし、フォルシアではそういったものの導入に前向きなので、興味を持てる方には楽しいと思います。

フォルシアには、若くやる気がある人......情熱を持っている人が多いというイメージがあります。わたしももう20年ぐらいインフラエンジニアをやっていると、同じことの繰り返しで飽きてくることもあるのですが(笑)、そこは若くてやる気のある人たちを見ていると、モチベーションが上がっていきますね。

フォルシアは、クラウド、Linux、セキュリティー等幅広い分野で活躍できる職場ですよ。


プロフィール

インフラエンジニア
伊藤 頼正(いとう・よりまさ)

  • 入社年度:2018年度キャリア入社
  • 所属部署:プロダクト部インフラユニット
  • オフの過ごし方:子どもと一緒に畑をやっています。近所で駐車場2台分ほどの畑を借りて、野菜を作ってます。今、夏野菜の準備をしているところでして、ナス・キュウリ・トマトの三大夏の野菜や今年はスイカにも挑戦します!
  • 自分を漢字一文字で表すと...「裏」:サービスを裏方で支える屋台骨
  • フォルシアを漢字一文字で表すと...「熱」:若く情熱を持って仕事をされている方が多い

インタビュー後記

新しい技術の導入、効率的な運用を念頭におき、フォルシアの屋台骨としてサービス・プロダクトを支え続ける伊藤さん。フォルシアのインフラエンジニアの仕事内容や、伊藤さん自身の人柄が伝われば幸いです。

フォルシアでは社員とのカジュアル面談を行っています。少しでも興味を持っていただけましたら、ぜひ下記のリンクからエントリーをお願いします。


この記事を書いた人

伊藤 明日香
2021年キャリア入社/経営企画室 広報担当
筋トレ用にヨガマットを買いました。
さっそく飼い猫の爪とぎ場にされています。。

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