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そのバスはどこへ向かうのか ~「本」を通じて仕事観や大切にしている想いを知る~ #1

フォルシアでは、成長支援のために「書籍購入制度」(希望する書籍を会社負担で購入できる制度)を導入していたり、社員みんなの書評を閲覧できるページがあったりと、本からの学びも非常に大切にしています。

そこで、「本」を通じて仕事観や大切にしている想いを探っていければと思い、こんな企画を行ってみました!題して…、

『おすすめの本を教えてください』
~「本」を通じて仕事観や大切にしている想いを知る~

本企画第一回目のゲストは、経営企画室の洲巻圭介(すまき・けいすけ)さん。
経営企画室長として、会社の持続的成長に向けた成長戦略の企画・立案や、必要な打ち手の実行、さらに成長戦略の実現に向けた課題の発見や、その解決に向けた調整・マネジメントを中心に業務にあたられています。

成長、しかも昨今では持続的な成長というフレーズが至るところで取り上げあられている中、洲巻さんが日々意識していることを伺ってみました。



業務遂行にあたって意識している点を教えてください

成長とは何か。それも持続的に成長していくと言うのはどういうことなのか。その実現には何が必要なのか。ということを常に意識し、新聞やwebで日々発信されるニュース記事、ビジネス書、オンラインセミナー、お客様との商談、信頼する先輩や友人・同僚との会話の中からそのヒントを常に探しています。特に書籍についてはアンテナを高く張り、日経BP、ダイヤモンド社、東洋経済新報社など大手出版社から発行される話題のビジネス書については必ずチェックするようにしています。本の調達はリアル・オンライン書店での購入はもちろんのこと、公共図書館をフル活用し、新刊は事前にリクエストするなどして発売後速やかに目を通す読書システムを自分の中で仕組み化。読書量は他ジャンルも合わせて月間ベースで8〜10冊、年間では100冊以上をインプットするペース配分を保っています。


たくさんの本を読まれているということですが、最近印象に残った一冊を教えてください

色々あるのですが、「成長とは何か」について考える上で参考になったということでいうと、この本ですかね。



『ビジョナリー・カンパニーZERO 〜ゼロから事業を生み出し、偉大で永続的な企業になる』

(ジム・コリンズ著/日経BP)

ビジョナリーカンパニーは偉大な起業の共通点について言及したビジネス書シリーズで、1994年の第1巻以来シリーズ5巻で1,000万部を超える世界的なベストセラーとして長く読み継がれているジム・コリンズ氏の名著です。これまでは主に大企業を題材に、継続的にイノベーションを起こし続けて、長く尊敬され続ける「偉大な企業」と成長が止まる「普通の企業」との違いについて洞察・論考されていましたが、今年8月に刊行された「ZERO」では、スタートアップや中小企業にフォーカスを当てて、ゼロから偉大な企業にするための方法を体系的に解説していて、今のフォルシアにとって身の丈に合った内容になっています。


特に印象に残っている内容、フレーズなどはありますか?

リーダーシップ・スタイル、ビジョン、戦略、イノベーション、戦術ーー ビジョナリーカンパニーで挙げられる重要な要素の中で、今回は追加された大きなテーマとして「人材」が入ったのが興味深いところです。「企業にとって最も重要なことは、いかに優秀なスタッフを集め、いかに彼らを動機づけるかだ。そのためには、経営者がどんなビジネスをするかより、経営者自身がどれだけ魅力的かが大切だ」と、著者は強調します。フォルシアも所属するソフトウェア産業をはじめとするスケーラブルで収益性が高い高度情報産業では、ますますアイデアや創造性といった頭脳勝負の世界となっていく。「バスに誰を乗せるかのほうが大事だ」と喝破したくだりは、思わず自分宛にSlackした今回のインパクトワードです。


どんな人におすすめしたいですか?

雑にいうと、「すべての社会人、フォルシアで言えば社員全員に」といいたいところですが、あえて定義するとすれば「不確実性の高い時代の中で生き抜き、成長を目指そうとしている企業に集うすべての人々に」でしょうか。

シリーズ5巻にわたって展開された論点が、この「zero」には凝縮されています。コロナ禍によって先行きが見えにくい中で、成長の道筋をどのように描いていったらいいのか。たくさんの不安や問題が渦巻く暗中模索の状況の中では、同じ「バス」に乗るすべての人々が行き先を理解し、その方向を信じて突き進むことが何よりの力になります。この本を通じて、皆んながその意識を共有することが、偉大な企業になるための地図を手に入れる第一歩となる。そのように考えています。

#1 そのバスはどこへ向かうのか Fin.

第一回のゲストは経営企画室長 洲巻さんでした。

日々成長戦略と向き合っている洲巻さんだからこその今回の一冊。「不確実性」という言葉も出てきましたが、ついこの前成功したやり方が今回も上手くいくなんて確証はないこの時代だからこそ、バスに誰を乗せるのか(誰とともにバスに乗るのか)、となりの座席の人は同じ行き先を見ているのか、わたしも同じ経営企画室メンバーとして、しっかり向き合っていきたいと思います。

ちなみに、洲巻さんのデスクの上ではいつも新刊のビジネス書が存在感をはなっているのですが、ほとんど図書館で調達されたものと聞いて驚き!取材後に聞いてみたら、おうち選びの際にも図書館へのアクセスの良さを考慮し、通勤・通学の導線内に図書館を通る物件を選んで住まわれているとのこと。仕組み化が徹底されていますね。

さて、おすすめ本も社員のことも知っていける一石二鳥の本企画、いかがでしたでしょうか?
食べたもので身体は作られる!読んだ本で想いは作られる!ということで、今後もフォルシア社員のおすすめ本を紹介していこうと思います。


◇洲巻圭介・プロフィール

出版取次大手の日本出版販売、朝日新聞社を経て、2016年10月にフォルシア株式会社に参画。現在は、経営企画、広報・ブランド推進、新規事業領域の開発を主に担当。

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