"相互コミュニケーション"をテーマに。2021年度 入社式 / 第17期キックオフを実施しました! | フェンリル
※本記事の内容は2021年4月1日に実施されたものです。こんにちは!コピーライターの高島です。4月に入り新年度はじめての投稿は、2021年度の入社式と、フェンリル第17期のキックオフ『Fenri...
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こんにちは!新卒入社して2年目になりましたデザイナーの前川です。
すっかり暑い季節になってまいりましたね。気温が30度を超える真夏日も増え、もう夏も目の前。桜を見に近くの公園へ散歩しに行っていたことがついこの間のことのように感じていたのに、早いものだなぁと思います。
進学された方、新社会人になられた方、新しい環境になられていかがお過ごしでしょうか。
フェンリルでは今年、デザインセンターへ4人の新入社員を迎えました。
フレッシュで生き生きとした新卒メンバーの入社式を見守った4月。
フェンリルの一員として迎えられた彼らは、3か月の社員研修を終え、各部署へ正式に配属されました。
昨年度から新型コロナウイルスの影響でフルリモートでの実施となっていた新卒研修ですが、今年度も引き続きリモート環境下での研修となっております。
フェンリルの新卒研修は、全部門の新卒全体での人事研修を経て、各部門の研修へと移ります。
今年度のデザインセンターの新卒研修は、このようなプログラムとなっております。
新卒研修の基本スタイルは、「座学」→「実践」→「発表/レビュー/振り返り」という形で組まれ、初めてその分野に触れる方やソフトを使ったことがない方でも安心して学べる体制となっております。
私自身も、学生時代はアプリデザインについての経験があまりなく、エンジニアと連携する上でのルールや仕事レベルのデータの作り方などの初めて学ぶことも多かったですが、しっかりと研修でフォローをいただき、今では無事に社外のお仕事も任されております。
そんな新卒研修を受けた身としての視点も持ちながら綴りたいなと思っております!
この記事を通して、「フェンリルの研修ってどんな感じ?」という疑問を解消することができたらとても嬉しいです。
それでは、新卒研修レポート、スタートです!
デザインセンター最初の研修は、「情報収集/コンセプト設計」です。
プロダクトやサービスを作る際、「こういうものを作って欲しい」などの要望からはじまります。そこにはクライアントのビジネス的な観点からのご意向もあれば、ユーザーからの機能や操作性に対するご要望もあります。
フェンリルでは、提示されたご要望をただその通りにつくることだけが「デザイン」だとは捉えていません。
その要望はどういう課題から生まれたものなのか。なぜそれが必要なのか、どういうときに必要なのか、どういう情報が必要なのか、それがないとどうなるのか。
それらを調査し、ユーザーの本質的な課題を理解した上で最適な提案をすることを、フェンリルでは心がけています。
プランナーやディレクターだけでなく、デザイナーもそれらを当たり前にできるように研修が組まれています。
さあ、今年はこのようなお題が出されました!
今の時代らしいお題ですね!
研修を受ける新卒メンバー自身が直面しており、想像がしやすいリアルなお題かと思います。
去年もフェンリルの研修はとても実践的だなと感じておりましたが、今年度も課題の背景や目的、設定がしっかり決められております。
項目は多いですが、それだけ情報が十分に詰まっています。組み立て甲斐がありますね。どのようなアプリができあがるのか今からわくわくします!
調査とひとくちに言っても、様々な方法があります。デスクリサーチ、アンケート、インタビュー、行動観察…。
それぞれに、場合によっての向き不向き、メリット、デメリットがあります。
今回のお題においてはどの方法がいいのか。何のために調査するのか。誰を調査するのか。何を調査するのか。いつ調査するのか。調査計画を立てていきます。
まずは調査ターゲットとして最適なのはどのような人かを考えます。
調査母数が多いことはいいですが、かといって的外れな属性の人まで調査しても仕方がありません。
今回のお題は、「リモートワークの新人教育」。
調査のターゲットとなるのは次のような人たちが想定されます。
新人教育においてのエピソードの聞き取りや、気になることを質問したいということから、今回はアンケートとインタビューの方法を取ることになりました。
アンケートでは、質問事項の洗い出しから、それをまとめる作業が必要になります。
回答をミスリードしない言葉選び、できるだけ負担にならない量や設問形式など、考慮すべきことはたくさんあります。トレーナーから添削を受けながらアンケートを作成していきます。
そしてデザインセンター全体のグループメッセージへ投稿!緊張しながらの投稿のようでしたが、すぐに社員から「了解!」「がんばれ」などのスタンプで反応が返ってきていました。
インタビューもオンラインで行われました。
リモートで研修を経験した者として、私、前川もインタビューを受けました!
指定のビデオ通話へ入ると、インタビュアーと書記係の新卒メンバーがお出迎え。
去年私が研修を受けた時はインタビューは実施しない方向で進んだため、初めてのことでちょっと緊張していました。しかしながら、新卒メンバーの進行ぶりがスムーズで素晴らしくて、すぐに打ち解け和気あいあいとインタビューが進みました!
面白いことに、同時にインタビューを受けていた同期と私とで、結構回答が違うところもありました。
去年の私たちの実体験を元にしたリアルな回答に、新卒メンバーからも「リモートワークでの心得を教えていただいた気持ちになりました!」とコメントが。
思わぬ形で若手間の交流ができました。
次は、そうして集められた意見を整理していきます。
意見をカテゴリー分けし、それぞれの回答者の属性間で類似性と相違性を観察。また、調査前に立てていた仮説とも比較します。
研修の面、仕事の面、交流の面、上司との関係の面、メンターとの関係の面などの質問項目へ、たくさんの回答が寄せられました。
調査が終わってひと安心、というところですが、この調査は始まりに過ぎません。
これをどう活かしていくか。意見の海から課題とシーンを抽出していきます。
どこの課題にフォーカスするのか。その奥にある課題はないか。困っていないと思えるところを「本当に困っていないのか?」と深掘りしてみたり。
どんどん「リモートワークの新人教育」アプリの土台を固めていきます。
企画を組み上げていくためのフェーズとしてワークショップ形式が取られました。
ここからは、新卒メンバー4人に加え、2人の2年目新卒の先輩が作業メンバーに加わります。
ちなみにこの2年目新卒の2人は、SD部と呼ばれる企画構築のスペシャリストたちの部署に所属しています。
新卒2年目とは思えないほどとてもスムーズに新卒メンバーを導いていて、同期として本当に尊敬します。
こうして必要な時に必要なスペシャリストを招待できるフットワークの軽やかなところもフェンリルの魅力のひとつだなと思います。
そうして合計6人のメンバーで2チームに分かれ、ワークショップを行なっていきます。
企画には、具体的な情報がとても大切になります。
ターゲットにすべきユーザーの属性はどのようなものか。そのユーザーのどのような行動に課題があるのか。そもそもユーザーの行動は。どのような時に課題が発生するのか。それをどう変えたいのか、など。
それぞれを丁寧に組み上げていきます。
メンバー全員が積極的に発言するとても活気のある空気でワークショップは進んでいきました。
チームでどんどん出てくるアイディア一つひとつが企画に進化し得ます。
ぽつりとした何気ない呟きが大きなヒントになり、「それだ!」「いいね!」と新しい発想へつながる。チーム制作の醍醐味ですね!
しかしながら、やはり手強い課題です。時には上手くいかないこともありましたが、トレーナーのアドバイスで軌道修正。
どうしてそうすると良くないのか、どうしてこうするとより良いのかを理論づけた解説に、なるほどと真剣に頷く新卒メンバー。
トライ・アンド・エラーを繰り返しながらどんどん精度と学びを高めていく様は、見ていてとても眩しかったです。
さあ、いよいよ成果物をお披露目します!
発表の舞台には、新卒メンバーのメンターや他のパートの研修トレーナーの人たちも招待されました。
大勢の先輩たちへのプレゼン、緊張しますね…。
しかし、観客席で勝手に緊張している私を他所に、新卒メンバーの発表はとても堂々としていてスムーズでした!
これまでみっちり積み上げた作業の成果が現れていました。
スタートは同じお題でしたが、全然方向性の異なるものが上がってきました。企画の楽しいところのひとつですね!アイディアの発想元である経験やルーツからみなさんの人柄も伺え、とても興味深かったです。
プレゼンテーションのあと、今回のターゲットであるトレーナーやメンターから「欲しい」「使ってみたい」という声が上がりました!実際に社内でアプリ化しちゃうのでは!?と夢が膨らみます。
それぞれのチームの個性が出た、とてもすばらしい作品と発表でした!
5日間にも渡る第1弾の研修が終了しました。
最初の研修ながら、とても密度の濃い内容でしたね。
研修を終えて、新卒メンバーにコメントを聞きました!
「ロジカルに思ったことやアイディアを言語化したり物に起こしたりすることが難しかったです。」
「同期がどういうことが得意で不得意なのかを知ることができたことがよかったなと思いました。」
「チームの雰囲気が良く、意見を遠慮せず出し合えたのがすごくよかったなと思いました。作業もしやすかったし、みんなでアイディアを広げて作り上げていけたのは達成感がありました。」
「スケジューリングとタスク管理に苦戦しました。社会人としても必須のスキルだと思うので、これから身につけていきたいです。」
一人ひとりがしっかりと自立し積極的で、とても素晴らしかったと思います!
緊張のプレゼンも終えて疲れているかと思いますが、みなさんとても達成感のある表情をされていて、私も嬉しかったです!
以上、デザインの土台であり始まりである分野「情報収集/コンセプト設計」の研修でした!
まだまだ研修は続きます!
次回は、画面デザインやアイコン作成などのビジュアル作成について研修をレポートいたします!
【過去の新卒デザイナー研修の模様はこちら】