ファストドクターのAI浸透を加速
前回お届けしたのは、全社員が一堂に会した年に一度の「全社総会」のレポート(2025年下半期 全社総会を開催しました)。 会社の現在地や課題を共有し、ファストドクターの価値観を再認識する、まさに組織の一体感を高めるための重要な全社イベントでした。
そして今回レポートするのは、「未来創造会議(社内シンポジウム) Vol.08」。テーマは「AI」です。CTO 西岡のリードで、7名のサポートメンバーとともに開催をしました!
ファストドクターでは、AIは開発職種だけが活用するだけのものではなく「全社員」が活用をすることで、新しい価値を創造していく「AIドリブンな組織」を目指しています。
とはいえ、「ChatGPTを活用する以外に、どのように使えばいいかわからない」、と感じている社員もいるのが現状です。そのため社員一人ひとりがAIをより身近に感じ、日々の業務に取り入れるヒントを得ることを目的に今回の「未来創造会議」を開催しました。
今回の未来創造会議では、大きく4つのコンテンツを用意しました 。今回のレポートでは「ワークショップ」と「ピッチコンテスト」について、公開をさせていただきます!
AI活用ワークショップレポート
ワークショップは、AIの基礎知識をインプットするセッションから始まり、その後チームに分かれ、生成AIを駆使して「2年後のファストドクターの未来戦略」をテーマにスライドを1枚作成するという実践的な課題に取り組みました。
ルールは、「手入力禁止、コピペのみ」。参加者に徹底的にAIとの対話を通してアウトプットを生み出すことを促す目的です。
市場調査、自社の強み分析、未来戦略の立案、さらにはキャッチコピーやロゴの作成まで、すべてのプロセスでAIを活用していきます。このワークショップの真の目的は、参加者が「正解」のスライドを作ることではありません。CTO西岡は「AIの便利さを感じてほしい」と語り、社員が生成AIを日々の業務にどう組み込むかを具体的にイメージできることを重視しました。
参加者からのフィードバックと全体への影響
ワークショップ終了後、参加者からは多くのポジティブな声が寄せられました。
「今まで業務で活用できていなかったけど、こんな使い方もあるのかと驚いた」
「チームメンバーとAI活用のナレッジを共有できてよかった」
あるチームは「2年後のオンライン診療」をテーマに設定。AIを使って市場環境を分析し、ファストドクターの強みである「24時間365日の医療体制」と組み合わせることで、「患者さんの日常に溶け込むかかりつけ医」という未来像を描きました。
このワークショップは、開発職種以外も含めた全社員がAI活用を自分ごととして捉えるきっかけとなったようです。社員一人ひとりがAIを使いこなすことで、AIのナレッジが組織全体を循環する文化が育めるよう、引き続き活用していきたいですね!
AIピッチコンテスト
イベントのハイライトは、社員が業務での「AI活用事例」を発表するピッチコンテスト。開発職種以外のメンバーも多数参加し、AIを使ったユニークな業務改善事例が次々と発表されました。
ピッチコンテストには、プロダクトマネージャーやオペレーション部門からはコールセンターのSV(スーパーバイザー)、コーポレート部門からは人事など、7つのプロジェクトがエントリー。開発職種ではないメンバーも、自らの業務効率課題と真摯に向き合っている様子が伝わりました。まさにファストドクターのカルチャーである「Try Fast, Learn Fast」の精神が現れていたように思います。
ピッチコンテストは、会場の社員投票と特別審査員によって評価されました。
特別審査員賞は、ファーマ事業 責任者の西沢さんに決定!
このプロジェクトは、治験(新薬開発のための臨床試験)における人材不足や業務の属人化といった課題に向き合っています。被験者のスクリーニングやオペレーション補助などの工程にAIを活用しました。
そして、最も聴衆の心を揺さぶったMIA賞(最もインスパイアされたAIエージェント)・・・
オンライン事業本部 スーパーバイザーのマネージャー篠田さんに決定!
このプロジェクトは、私たちの身近な業務課題をAIエージェントで解決し、大きな成果を出しています。篠田さんは「薬剤師さん、患者様、私たち、皆にとってメリットのあるオペレーションを作れたことが嬉しい」と受賞の喜びを語りました。
お二人とも、受賞おめでとうございます!
医療の未来を切り拓く、AIの可能性
イベントの最後は、代表取締役水野の締めくくり。「ファストドクターでDX/AIのスキルを身につけ、そのスキルを医療業界に還元する。将来、医療の現場に戻ってそういう人材を育成する場になりたい」と述べ、AIによる生産性向上が、日本の医療業界全体への貢献に繋がるというビジョンを示しました。
日本の高齢化社会において、医療のニーズが高まる一方で、医療のリソース不足は喫緊の課題です。ファストドクターはこの課題に対して、AIを活用した業務効率化によって、この課題に正面から向き合っています。
今回の「未来創造会議」は、ファストドクター全社でAIを積極的に活用し、業務効率を大幅に向上させ、イノベーションを促進することをより意識するきっかけとなりました。
医療現場の課題をテクノロジーで解決する。日本のインフラを持続可能にするこのミッションに共に挑戦してくれる仲間をお待ちしています!