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「成長」とは一体何者なのか。

圧倒的成長が出来る環境

最近、これにと同じあるいはよく似たフレーズをよく目にする。採用現場、特にスタートアップ企業などは成長できる環境と言われることが多いが、果たして何をもって「成長」とするのだろう。

これがあるスポーツ競技などにおける成長であるならば想像は容易だ。

高校野球の選手について話すプロ野球スカウトのあるあるコメントを一例として考えてみよう。

「一冬超えてどれくらい成長しているか楽しみだ。」

ここで言う成長にはおおよそ2つの意味合いが含まれていると考えていいだろう。
一つは「厳しい冬の練習」を乗り越えたことによる精神的な成長。
そしてもう一つは、この厳しい練習によって鍛え上げた鋼のような肉体の成長という意味だ。

この精神的な成長が指すものとしては、苦しく辛い場面でも耐え忍ぶ忍耐力や油断・慢心を排除する勝負師としてのスキのなさとしての意味合いが強い。また肉体的成長はもっとシンプルで、筋力・瞬発力の増強だろう。

これらはどちらもプロの野球選手になっていく、成功していく上で必要なスキル・能力だ。
では一般的な仕事における、社会人になってからの成長とは一体何なのだろうか。



社会人の成長とは

僕の個人的見解ではあるが、一般的に採用という観点で述べる『成長』というのは人間的成長を指していると考えている。『この企業で働くことで人間的に成長することが出来ますよ』ということを伝えようとしているように思えるのだ。しかし、果たしてそうなのだろうか。

成長という言葉をよく使うスタートアップ企業を見てみると、たしかに若い人材が活躍しているケースが多く、社会人としての成長は早そうに思われる。創業から間もないスタートアップ企業は組織体系が整っていないことも少なくなく、さまざまなことが経験できるのも事実だろう。さて、これが本当に人間的に成長することなのだろうか。

個人的な意見ではあるが、僕のこの問いに対する答えは「イエス」でも「ノー」でもない。

人による』だ。

人は機械ではない。個性というものがあり、それぞれが持つ志向や目標がある。その目標・志に向けた過程を進んでいくことを成長とするならば、人間的な成長というのは各々の個性に依存しているはずなのだ。もちろん起業を志す人達にとって、スタートアップ企業で働くことは成長に繋がる可能性はあるかもしれないが、そのスタートアップ企業で得られる経験によるし、個人によるとしか言えないだろう。

僕は中小老舗企業の後継ぎと呼ばれる立場にある。このエナテックという会社には、100年以上続いてきたものを次の時代に紡いでいかなければという使命感で入社した。入社するまではやりたい仕事と思っていなかった。もっと自分が成長できる、優秀な人材と切磋琢磨できる環境に行きたいと思っていた。

しかし、実際に入社して働いてみると、経営者である父の背中を見て少しずつではあるが、中小企業で働くことの面白さが分かるようになってきた。依然として残る町工場の風土に悩むことも多い。それでも前へ進むことの面白さを感じるし、確かなやりがいがそこにはある。そして成長できているのだ。

おそらくこれはスタートアップ企業では感じられなかった感覚だろう。もちろん大企業でも難しかったはずだ。中小企業だからこその面白さがそこにはあるのだ。

最後に一つ面白いデータの話をしよう。

国税庁によると、企業が20年生き残る割合は1%未満と言われている。もちろんこれは中小企業(既存ビジネスモデル)とベンチャー企業(新規ビジネスモデル)では大きく異なり、ベンチャー企業のほうが総じて低い傾向だ。とはいえ弊社は103年生き延びてきたのだ。そして、ここからさらなる変化を、進化を見据えている。103年生き延びてきた企業ではなく、200年、300年と生き延びようとしているのだ。

面白くはないだろうか。どんな価値を生み出せるのか、ワクワクしないだろうか。

株式会社エナテックでは、これからの変化を、進化を支えてくれる人材を募集している。是非興味があれば一度お声掛けいただきたい。


株式会社エナテック 採用・Wantedly担当
榎並 幹也


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