プロフィール
弘田 実俊(ひろた みつとし):京都大学卒業後、重工メーカーで約4年間海外営業に従事したのち、成長環境を求めてアクセンチュアに転職。10年ほどの在籍期間中、次世代リーダーやDX人材の育成、組織戦略など組織・人事関連のプロジェクトをリード。2024年よりエッグフォワードに参画し、事業変革期を迎えた企業のマネジメント支援プログラムやジョブ型制度導入に伴う運用定着支援、若手の成長支援・新卒育成体系構築など、複数のプロジェクトをリード。
My Motto「Vision and Work hard」
変わりゆく“コンサルの仕事”への違和感が、キャリアチェンジのきっかけに
──まず、キャリアチェンジを考えたきっかけについて教えてください。
私がコンサルタントとしてのキャリアをスタートした10年ほど前の大手ファームの雰囲気は、今とは全然違っていました。当時でも、さらに前から比較すると大きく働き方は変わっていたかと思いますが、それぞれが自身の案件に没頭して、時には寝食を忘れるくらい全力を尽くす。そんな働き方がまだ当たり前とされていました。
しかし、ここ10年で働き方改革の影響などもあり、風土が大きく変りました。効率やワークライフバランスが重視されるようになった結果、分業化が大きく進み、クライアントに対するコミット範囲、スコープの管理はより厳密になりました。
スコープを明確にし、業務を切り分けることで、組織として効率よく採算を上げられる一方で、意識的にチャレンジをしていかなければ個人のスキルや成長の機会を得ることは難しくなったように思います。
自分が介在したことによって確かに組織やその先の人が変わったと実感したい。効率性も大事ではあるのですが、より手触り感を持てるような支援をしたい、その思いが強くなったことがきっかけで、キャリアチェンジを考えました。
──そんな中で、エッグフォワードを選ばれた理由は?
一番大きかったのは、「同じコンサルタントが、事業戦略から組織、人事まで一気通貫で支援する」というスタイルですね。
前職だと、明確には言わなくても自社が持つソリューションを見据えた提案が多く、どうしても“型”や”答え”が先に立ってしまう印象を持つことも多くありました。 エッグフォワードは、お客様のミッションやビジョンといった“思想”からちゃんと入っていくことがすごく印象的でした。
──“本質から向き合う”という姿勢ですね。
はい。組織・人事の課題はどの会社でも同じように適応できるような明確な答えはありません。
お客様のリアルな現状をベースに議論が進むため、個としての思考力や提案力も問われる。自分を鍛え、クライアント・社会へと本質的な価値貢献ができる最適な環境だと思いました。
加えて、エッグフォワードであれば、スタートアップから大手企業まで、企業規模を問わず伴走支援の機会が得られることも決め手の一つでした。
立ち上がりの時期だからこその経営、組織課題があることにも気づいていて、そういった企業にも寄与していきたいという気持ちがあったものの、前職ではポジションやミッションとの兼ね合いで、支援ができないというもどかしさもありました。
エッグフォワードであれば、コンサルタントとしての経験を活かしながら、自身の機会が広がるだけでなく、必要としている制限なく価値提供ができる。多角的に事業を行っているエッグフォワードだからこその環境に惹かれ、意思決定をしました。
「やり切る」カルチャーの中で、自分自身の意識も変わった
──今はどんな業務を担当されていますか?
今は企業変革事業部で、責任者直下のポジションとしてダイレクターを務めています。
チームには十数名いて、大手ファーム出身者もいれば、異業種出身のメンバーや新卒社員もいます。
──いろんなバックグラウンドの方が集まっているんですね。
とくに、経営戦略から組織戦略、人事制度の設計や育成体系の構築、研修・コーチングの支援まで色々な経験を持った人が集まっている点は、大きな強みだと思います。個・チームとして、戦略を描いて・形にして・やりきるところまで、一気通貫で支援できるという特徴もこうした多様性に基づいています。
そして、バックグラウンドは様々ですが、全員に共通しているのは、組織や人への想いが強く、社会に対して何か貢献をしたいという想いを強くもっていることですね。ロジカルに考える能力をベースで持ちながら、クライアントや社会にいいものを届けたいという情熱を全員が高いレベルで持っている点も強みの一つです。
──何か印象に残っているエピソードはありますか?
クライアントの全社的なマネジメント力の強化に向けて、管理職の変革を支援するプロジェクトの進行にあたり、課題特定や施策の立案、研修だけで終わらすのではなく、マネージャー全員への1on1コーチングまでをプログラムとして実施をして、理想とする行動が定着するまで伴走をしました。
最終的に、組織のマネジメントスタイル自体が変わりました。
サーベイ結果でもマネージャーへの評価が劇的に改善されて、一人ひとりに「徹底的に向き合ったからこそ出せた成果」だと実感しました。
キャリアの視座が変わった──「企業価値の向上」から「人の可能性の最大化」へ
──今後チャレンジしたいことはどんなことですか?
コンサルタントとして“企業価値を高める”という使命は、前職時代から変わらず意識していていますが、エッグフォワードに来てからは、それをさらに一段上の視座で捉えるようになりました。
私がより強く意識するようになったのは、“人の可能性の最大化”という視点です。
──企業の先に“人”がある、という意識ですね。
そうです。組織は人でできていて、一人ひとりの本来持っている可能性を最大限に引き出すことで、組織も、会社も、ひいては社会全体も変わっていく。それを本気で信じて取り組める環境がここにはあります。
人の可能性の最大化は、少子高齢化が進行する日本社会においても非常に重要なテーマだからこそ、エッグフォワードの価値提供の範囲をさらに広げて、より多くのお客様をご支援できるように、チームとしても強い組織を目指して、仲間と挑戦していきたいです。
そしてその先では、エッグフォワードが行っている「企業変革事業」をよりスタンダードなものにしていきたいという思いがあります。
─それはなぜですか?
昨今、コンサルティングファームやコンサルタントの数は年々増えていて、今後は飽和状態になっていくと想定しています。
人材の流動化とAIの発達も進む時代において、コンサルティングという言葉通りの助言や提言自体の価値は相対的に低くなり、お客様の「伴走パートナー」として、あるべき姿を共に考え、時には建設的に話し合い、最後まで一緒に形作っていく。ここまでを価値として提供できるコンサルタントが、クライアントから必要とされ、残っていくのではないかと考えています。
その意味でも、エッグフォワードが行っている「企業変革事業」はコンサル業界の本来のあるべき姿そのものだとも思っていますし、スタンダードになっていくことで、より多くの組織・人の可能性が花開き、社会全体が前向きになっていくことにも繋がっていくと思っています。
その必要性や思想を、社外だけでなく、社内のメンバーへも伝え、波及させていくのが、僕のミッションでもあり、使命だと考えています。
──最後に、未来の仲間にメッセージをお願いします。
かつての自分のように、「もっと自分の実力を試したい」「本質的な価値にこだわりたい」と考えている方には、エッグフォワードはぴったりの場所だと思います。
想像以上にチャレンジングで、でもその分だけ得られるものも大きい。
そんな環境にワクワクできる方と、一緒に仕事ができたら嬉しいですね。