10月のハノイ。
タイ湖畔に建つホテルに、アジア各国の政府関係者、国際機関、民間企業が集まりました。
FAO(国連食糧農業機関)主催、日本の農林水産省もバックアップした国際ワークショップ。
テーマはずばり「食と気候変動対策」。
会場に入ると円卓が並び、各国からの参加者の姿。ベトナムをはじめ、タイ、インドネシア、カンボジア、フィリピン、インドなど、農業大国が勢揃いです。
アジア各国政府関係者、FAOやIGESなど国際機関から約50名が集まりました
ここがアジアの環境政策の最前線かもしれません
Eco-Porkの登壇
その中でEco-Porkは、GHGチームの沼澤が参加し、日本発の養豚DXとGXソリューションを紹介しました。
- AIカメラ「Pig Data Station」で豚の体重や頭数を自動把握
- 生産管理システム「Porker」で飼養データの一元管理
- さらに、アミノ酸バランス飼料を使って糞尿中の窒素を減らし、N₂O(温室効果ガス)削減をカーボンクレジットに変える
「J-クレジットとして日本政府公認で運用している」という実績は、会場でも強い関心を集めました。
豚を対象としたEco-PorkのDX×GXソリューションは、とてもユニーク!と拍手をいただきました
アジアの養豚は熱い
養豚はアジアの食文化を支える大産業。
ベトナムだけでも約2,500万頭が飼養されています。
その分、生産性向上の課題や環境負荷もあるのですが、「改善できる余地がある」という点で注目度は高かったと感じました。
「自国にも導入できるか?」という声が多く寄せられ、ディスカッションは盛り上がりました。
ポスター展示。モンゴルの方にも興味を持っていただきました。
日本からの参加者
今回のワークショップには日本農水省がバックアップしているため、日本企業が多数参加。
味の素、TOWING、Faeger、Green Carbon、Sagri――一次産業の多様な分野で環境負荷低減の取り組みが紹介され、国際議論を一層深めました。
Faegerベトナム駐在の方と記念撮影
ハノイでの寄り道
会議の合間には、街のローカル食堂へ。
パクチーたっぷりのバインミーや、鶏肉のフォーをいただきました。出汁の効いたスープが体に染みる…。
「食」を語るイベントの合間に現地の味を楽しむと、議論もよりリアルに感じられます。
屋台飯はアジアの醍醐味です!
バインミー。具はもちろん、バゲットが美味しいんですよね
フォー。別添えの香草はかなりミントに近いのですがクセが強く、病みつきになります
宿泊していたホテルの前。いかにもベトナムっぽい
交流の場も
夜は主催者のはからいで、夕食会です。
各国の代表者やFAOの方と、国籍を越えて「どうすれば農業を持続可能にできるか」を語り合いました。
ときには真剣に、ときには笑顔で。国際会議は案外フレンドリーでした。
丸1日のワークショップのあとで、ようやく肩の力も抜けて
右から2人目はSagri社CROの田中貴氏。デンマークからの参加です
ベトナムから霞ヶ関へ直行・・
実はこのワークショップは3日間に渡っての開催でした。
私は前半2日間のみでハノイを後にしました。
夜間フライトで爆睡して、朝、成田空港に到着。そのまま霞ヶ関へ。
農林水産省の「みどり脱炭素海外展開コンソーシアム 第1回セミナー」に参加するためです。
ここには農水省、経産省、環境省といった各省庁に加え、国際協力銀行をはじめとする金融機関まで勢揃い。
持続可能なこれからの農業の形について発表を行い、濃密な議論が繰り広げられました。
日本の環境技術を、どう世界展開するか。産官学で取り組んでいきます
これから
このような機会をいただいた農水省、およびFAOの方には深く感謝いたします。
Eco-Porkは「食文化を未来へつなぐ」ことをミッションに、日本だけでなく海外でも挑戦を続けます。
養豚のDXとカーボンクレジット。
アジアから世界へと広がる可能性を強く感じたハノイの2日間+日本での1日でした。
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